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特別展「出雲と大和」

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閉幕のお知らせ

このたび政府の要請により、東京国立博物館は新型コロナウイルス感染防止のため2月27日(木)から3月16日(月)まで休館いたします。
これにともない、特別展「出雲と大和」も2月26日(水)をもって急遽閉幕といたします。
展示を楽しみにして下さっていた皆様には申し訳ありませんが、ご了承のほどよろしくお願いいたします。
未入場のチケットは、払戻しいたします。

日本書紀成立1300年 特別展「出雲と大和」

  • 日本のはじまり、ここにあり。

    令和2年(2020)は、我が国最古の正史『日本書紀』が編纂へんさんされた養老4年(720)から1300年という記念すべき年です。
    その冒頭に記された国譲神話によると、出雲大社に鎮座するオオクニヌシは「幽」、すなわち人間の能力を超えた世界、いわば神々や祭祀の世界を司るとされています。一方で、天皇は大和の地において「顕」、すなわち目に見える現実世界、政治の世界を司るとされています。つまり、古代において出雲と大和はそれぞれ「幽」と「顕」を象徴する場所として、重要な役割を担っていたのです。
    令和2年は、日本が国内外から大いに注目される時でもあります。「幽」と「顕」を象徴する地、島根県と奈良県が東京国立博物館と共同で展覧会を開催し、出雲と大和の名品を一堂に集めて、古代日本の成立やその特質に迫ります。

  • 日本書紀とは?

    神代から持統天皇11年(697)までを記した歴史書。舎人親王(676~735)が中心となって編纂し、養老4年(720)、元正天皇 へ奏上されました。全30巻で、巻1・巻2は神代、巻3の神武天皇から巻30の持統天皇までは編年体でまとめられています。
    『日本書紀』の写本は、古本系統と卜部家本系統に分類されてきました。和銅5年(712)編纂の歴史書『古事記』よりも たくさんの記事が収められ、現代までさまざまな視点から研究が続けられてきています。

  • 見どころ

    ■その① 出雲大社のご神宝、東京へ
    出雲大社に古くから伝わる手箱や甲冑などのご神宝をはじめ、社殿を飾っていた絵画、境内から出土した巨大柱など、出雲大社の歴史を物語る作品を一堂にご覧いただけます。

    ■その② 大量の出土青銅器
    国宝・荒神谷遺跡出土青銅器(銅剣・銅鐸・銅矛)から計189点、国宝・加茂岩倉遺跡出土銅鐸のうち30個を展示します。 これだけの数が東京でまとまって出品されるのは、およそ20年ぶりです。

    ■その③ 出土数最多の三角縁神獣鏡
    黒塚古墳の被葬者を護り鎮めた33面の三角縁神獣鏡は、1つの古墳から出土した数としては全国最多です。その全点を出品します。

    ■その④ 門外不出の仏像、初公開
    1300年の間、大和の地でひっそりと守り伝えられた最古級の石仏が寺外初公開されます。鋭い彫り口や、わずかに残る彩色などの細部にも要注目です。

  • 展示構成

    【第1章】巨大本殿 出雲大社
    「幽」の世界を司るオオクニヌシをまつる出雲大社は、古代には48mの高さを誇ったといわれています。
    本章では鎌倉時代に本殿を支えた巨大な柱「宇豆柱」とともに、出雲大社の歴史と出雲に伝来するご神宝の数々を紹介します

    【第2章】出雲 古代祭祀の源流
    弥生時代は銅鐸など青銅器を用いた祭祀が盛行しますが、後に出雲では特徴的な形の墳丘墓を舞台とした祭祀へと変化します。
    本章では弥生時代の祭祀に用いられた品々の移り変わりを通して、出雲における古代祭祀の源流を探ります。

    【第3章】大和 王権誕生の地
    大和に出現した前方後円墳は政治権力の象徴で、王権の儀礼が繰り広げられた舞台でもあります。
    本章では埴輪や副葬品にみる古墳時代の多彩な造形が豊かに展開するさまをたどりつつ、ヤマト王権の成立の背景に迫ります。

    【第4章】仏(ほとけ)と政(まつりごと)
    古墳時代後期に伝来した仏教は、飛鳥時代や奈良時代には天皇、貴族、地方豪族を中心に人々の信仰を集めました。
    本章では仏教を中心とした国づくりが進められるなかで、国の安泰と人々の生活の安寧を祈り誕生した造形を紹介します。

開催概要

Exhibition Dates

2020/1/15(水)~2020/3/8(日)

Opening Hours

9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
※会期中の金曜・土曜は21:00まで開館
※入館は閉館30分前まで

Venue

東京国立博物館 平成館 (東京・上野公園)

Closing day

月曜日、2020/2/25(火)
※2020/2/24(月・祝)は開館

Official Website

https://izumo-yamato2020.jp/

チケット情報

料金

【早割りチケット】
 一般 ¥1,200
[Advance ticket]
 一般 ¥1,400/大学生 ¥1,000/高校生 ¥700
【当日料金】
 一般 ¥1,600/大学生 ¥1,200/高校生 ¥900

※中学生以下は無料
※障がい者とその介護者1名は無料(入館の際に障がい者手帳などをご提示ください)

チケット販売期間

【早割チケット】2019/10/5(土)10:00~2019/11/4(月・休)23:59
【前売券】2019/11/5(火)10:00~2020/1/14(火)23:59
【当日券】2020/1/15(水)0:00~2020/3/8(日)15:00

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