特別展「出雲と大和」が東京国立博物館で令和2年(2020年)1月に開催
『日本書紀』成立1300年記念展 報道発表会
特別展「出雲と大和」報道発表会
内覧会レポート掲載中! 詳細はこちら [2020/01/20 追記]
来年2020/1/15(水)より東京国立博物館平成館(東京・上野)で特別展「出雲と大和」が開催されます。6/4(火)、本展覧会開催に伴い報道発表会が行われました。
日本最古の歴史書のひとつ『日本書紀』が編纂(=へんさん 色々な材料を集め、整理・加筆などして書物にまとめること)し、当時の天皇・元正天皇へ奏上された養老4年(720年)から、令和2年(2020年)は1300年を迎えます。
この記念すべき年に祭祀と政治を象徴する地、島根県(出雲)と奈良県(大和)が東京国立博物館と共同で開催される展覧会です。古代日本の成立やその特質に迫ります。
奈良県知事の荒井正吾さん(左)、島根県知事の丸山達也さん(右)
報道発表会では、島根県知事の丸山達也さん、奈良県知事の荒井正吾さんの両県知事が登壇。丸山さんは「このような機会を頂戴いたしましたこと、本当にありがたいことでございます」とコメント。
荒井さんは「島根県の当時の県知事より『一緒に展示をいたしませんか?』というお話しをいただき始まったプロジェクトでございます。2020年は日本書紀(720年)が元正天皇へ奏上されて1300年後の年でございます。日本の歴史を、その始まりを、この展覧会で日本の成り立ちついて考える良い機会になればと思っております」と本展覧会についての経緯を語りました。
東京国立博物館考古室長の品川欣也さんによる解説
続いて、東京国立博物館考古室長の品川欣也さんによる同展覧会内容解説が行われました。
本展覧会は日本の八百万の神々が集まる巨大本殿「出雲大社」がある出雲の国(島根県)と、奈良時代をはじめ古墳にて政治権力の象徴をし、王権儀礼が繰り広げられていたヤマト王権の成立の地、大和の国(奈良県)の成り立ちおよび、日本の古代文化を紐解いていきます。
重要文化財『宇豆柱』
古代には、48メートルもの高さを誇ったと言われている巨大本殿「出雲大社」。本展では鎌倉時代の本殿を支えた巨大な柱『宇豆柱』とともに出雲大社の歴史と出雲に伝来するご神宝の数々を紹介。
三輪山の麓に伝わった石像が初公開。重要文化財『浮彫伝薬師三尊像』
また、1つの古墳から出土した数としては最多数となる古墳時代の鏡を全点出品するほか、1300年もの間、大和の地で守り伝えられた門外不出の仏像を初公開します。
そのほか見どころの1つとして、東京国立博物館では、2013年6年ぶりに登場する国宝「七支刀」の全期間展示が決定。もちろん、本展覧会の要となる重要文化財「日本書紀」も展示します。
令和2年(2020年)は、日本が国内外から大きく注目される時期です。ぜひ、この機会に古代から伝わる日本の祭祀と政治文化に触れてみてはいかがでしょうか? 日本書紀成立1300年 特別展「出雲と大和」は東京国立博物館で令和2年(2020年)1/15(水)より開催。
内覧会レポート掲載中! 詳細はこちら [2020/01/20 追記]
併せて観ておきたい! 日本全国各地から出土品を展示
東京国立博物館 平成館の常設展「考古展示室」
本展覧会と同時期に作られた全国各地から発掘された銅鐸や埴輪、土偶などが展示している東京国立博物館平成館 常設展「考古展示室」
縄文・弥生時代などの出土品や、実物大の土偶や銅鐸などの模型に触れる体験コーナーもあります。本展覧会鑑賞後に併せて鑑賞してみてはいかがでしょうか?
▼東京国立博物館 常設展チケット申し込みはこちら
開催概要
日本書紀成立1300年 特別展「出雲と大和」
開催期間
2020/01/15(水)~3/8(日)[47日間]
時間
9:30~17:00
※金曜・土曜日は21:00まで開館
※入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日、2020/2/25(火)
※ただし2020/2/24(月・休)は開館
会場
東京国立博物館 平成館(上野公園)
公式ホームページ
https://izumo-yamato2020.jp/ ※外部サイトへ移動します
(文・写真:工藤明日香/ローソンチケット)
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