チームラボボーダレス(お台場)地図のないミュージアム! 思わずリピしたくなる境界のない世界で新感覚を体感
チームラボの常設展「森ビルデジタルアートミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」 ©チームラボ
2018年6月、東京・お台場に開館した「森ビルデジタルアートミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」(以下、「チームラボボーダレス」)。瞬く間に話題となり、開館から1年で、世界160以上の国と地域から、約230万人が来館したミュージアムです。
すでに体感した人も、これから遊びに行く人も楽しめる、この時季にしか見られない作品も含めて親子でデートでおさえておきたいチームラボボーダレスの世界を紹介します。
目指すは大観覧車! 駅徒歩5分にある体感型ミュージアム
森ビル株式会社と、アート集団チームラボが共同で運営するチームラボボーダレス。その名の通り「borderless=境界のない」アート作品たちが部屋から飛び出して、ほかの作品とコミュニケーションをし、影響し合って、時に混ざり合う。群れとなった作品たちは、来場者たちの存在によっても変化し、そこから新たな世界が創造される。来場者たちは、その世界に入り込んで探索し、作品とともに影響し合いながら境界のない新しい世界を模索していきます。
自らの足で境界のない1つの世界を歩き、いろんな発見をするという冒険心がくすぐられる同ミュージアムは、東京お台場パレットタウンにあります。最寄り駅は、りんかい線の東京テレポート駅、または、新交通ゆりかもめの青海駅と、ともに徒歩5分圏内のアクセス良好な場所です。
このように案内看板が所々にあるので、迷う心配はありません
東京お台場パレットタウン。チームラボボーダレスがある大観覧車のふもとを目指します
大観覧車まで来れば入口は目前。この看板が目印
チームラボボーダレスへ行く目印はずばり、お台場にある大観覧車!パレットタウン2階の大観覧車乗り場の横に施設があります。パレットタウン2階から「メガウェブ」の中を通り抜け、大観覧車の方向に向かってください。
コインロッカーのほかにもベビーカーやスーツケース置き場も! チケットは日時指定の事前予約制
大観覧車を抜けるとチームラボボーダレスの入口が見えます
入口から入ってすぐ右側には、インフォメーションがあります。3人に1人が外国人観光客というチームラボボーダレス※。インフォメーションにいるスタッフたちは、英語をはじめ、中国語や韓国語など外国語でのご案内をしているので、困ったことがあっても聞けるので安心です。
※チームラボが来場者対象に出口調査した結果(調査期間:2018/10/25~11/2 回答者数:1,237人)
ちなみに入場チケットは事前予約制による日時指定電子チケットです。現地での販売はありませんが、完売していない場合は当日でも公式チケットサイトから購入が可能です。
コインロッカーはリターン式なので使用した硬貨が返ってきます
ほかに入口付近には、コインロッカー(無料)や、ベビーカーとスーツケースが置ける場所(鍵付きワイヤーロック)があります。チームラボボーダレスには、荷物(全長50センチ以内)を持って入れますが、館内の明るさは普段よりも暗いので、最小限の手荷物で入場する方が落とし物や置き忘れなどの心配がなく、より気兼ねなく楽しむことができます。
作品の中にはアプリを使用して創造する作品も。館内は無料Wi-Fiがあります
このミュージアムでは、作品が移動していくため、作品のキャプション(説明文)がありません。そのため、自分の近くの作品のコンセプトが読めるガイドアプリが用意されています。
また、《Wander through the Crystal World》では、このアプリで作品の一部を創ることができます。作品を深く知り、創り、もっと楽しむために、事前にダウンロードすることをおすすめします。
自動販売機&ベンチがある休憩室やティーハウスで一休み
さまよい、探索することこそがチームラボボーダレスを最大限に楽しむ方法
館内の広さは、なんと10,000平方メートル!! 畳で換算すると、およそ5000枚以上の広さとなります。この広大なフロアを歩くほかに、作品によっては跳んだり、バランスを保って渡ったりするので、運動靴など自分に合った歩きやすい靴で行きましょう。また、作品の中には床や上下左右が鏡張りとなっている作品もあるので、服装は動きやすいパンツ類がおすすめ。
館内には全体マップといったものはありません。来場者自身が探索し、発見する「borderless=境界のない」作品たちに触れ、作品たちと溶け合う、というのがチームラボボーダレスの最大の楽しみ方です。
なお、常時スタッフが巡回、出口や緊急時の案内をしているので、安心です。
瞬く間に同行者とはぐれてしまったので、ティーハウス「EN TEA HOUSE 幻花亭」へ。前もって同行者と集合場所を決めておきましょう
また、先述したように館内は少し暗めなので、お子さんと一緒に来た場合は、迷子にならないよう手をつなぐ、または、その場から離れないなどといった対策が必要です。取材してわかったことですが、ほんの一瞬でも目を離したり、次の作品がある空間に行くために、曲がり角を曲がっただけでも、一緒に来た人と簡単にはぐれます。「はぐれたなら、その人の顔を見て探せばいいのでは?」と思うかもしれませんが、大の大人でも探すのは容易ではない暗さなので「はぐれたら、ここに!」といった集合場所を前もって決めておくことが大切です。
休憩室とトイレが各フロアに2ヶ所ずつあります。目印はこちらで館内が暗いのでよく目をこらして周囲を見渡して探しましょう
「学ぶ!未来の遊園地」と「チームラボアスレチックス 運動の森」があるフロアには授乳室も設備されています
各フロアに休憩室とトイレがそれぞれ2ヶ所ずつあります。休憩室には自動販売機とベンチがあり、広々としているので、ゆっくり休むことができます。「学ぶ!未来の遊園地」と「チームラボアスレチックス 運動の森」があるフロアには授乳室も設備されています。歩き疲れたら休憩室、もしくは併設のティーハウス「EN TEA HOUSE 幻花亭」で一休みを。
ティーハウス「EN TEA HOUSE 幻花亭」
茶の木
teamLab, 2018, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi ©チームラボ
ティーハウス「EN TEA HOUSE 幻花亭」では、チームラボボーダレスオリジナルブレンドで作られた緑茶、水出し茶、ゆず緑茶、カモミールほうじ茶ラテのほかに、凍結玉緑茶(玉緑茶のアイスクリーム)のセットの提供もしています。
こちらは、フランス発祥のレストランガイド「ゴ・エ・ミヨ」の2018年度版で「期待の若手シェフ賞」に選出された注目の若手シェフ・田村浩二さん監修によるもので、蒸し製玉緑茶製法の旨味たっぷりの玉緑茶からつくられた濃厚なアイスクリームとなっています。一口食べるごとに、お茶本来の芳醇な風味が口全体にたちのぼります。ドリンクとセットでの販売となっており、無くなり次第終了とのこと。一度ご賞味あれ!
小さきものの中にある無限の宇宙に咲く花々
teamLab, 2016, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi ©チームラボ
作品数は60作品以上! 季節によって変わる作品も
館内には60以上の作品が集まっています。ほかの地域で行われているチームラボの展覧会よりも作品数は多く、1日では全てを見切れないほど! 境界なくつながっていく作品群は一年を通して移ろい、季節とともに変化した作品を体験することができます。
今日、チームラボボーダレスを体感したとしても、次に行った時には、前に見た作品が変化している、ということもあり、何度行っても楽しめる仕組みとなっています。
今回はこの季節でしか見ることができない作品を少しだけ紹介!
運動の森 NEW!![2021/7/15追記]
エアリアルクライミング / Aerial Climbing teamLab, ©チームラボ
ロープで吊られた棒が連結され、立体的に空中に浮かんだ「エアリアルクライミング」です。
インビジブルな世界のバランス飛石 / Balance Stepping Stones through the Invisible World
teamLab, 2020-, Interactive Digital Installation, Sound: teamLab ©チームラボ
teamLab, 2020-, Interactive Digital Installation, Sound: teamLab ©チームラボ
チームラボが開発した、様々な形をしたインタラクティブな「バランス飛石」。踏むとインタラクティブに変化し、音色を響かせ、空間に影響を与えます。また、乗るといろいろな揺れ方をし、落ちないためにはバランスを必要とします。
普段見ることのできない微小な生物の世界を、「バランス飛石」に飛び乗りながら渡っていきます。「バランス飛石」を踏むと、その「バランス飛石」の色が、微小な生命に連続していきます。
※イメージ画像です。
弾む水の天才ケンケンパ / Hopscotch for Geniuses: Bounce on the Water
teamLab, 2020-, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi ©チームラボ
弾む水の天才ケンケンパ / Hopscotch for Geniuses: Bounce on the Water
teamLab, 2020-, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi ©チームラボ
水に浮かんだ◯△□の上に片足で着地しながら跳んでいく、ケンケンパです。
同じ形の◯△□に連続して跳び乗っていくと、魚や蝶、鳥が生まれます。たくさん連続して跳び乗ると、より多く生まれます。
また、同じ色の◯△□に連続して跳び乗っていくと、その色が広がっていきます。
壁まで広がった魚や蝶、鳥に触れると、粒子となって世界へ溶け込んでいきます。
光の彫刻空間 NEW!![2021/7/15追記]
Chromatic Light Wall - Pass Through
teamLab, 2021, Light Sculpture - Fog, Sound: Hideaki Takahashi ©チームラボ
teamLab, 2021, Light Sculpture - Fog, Sound: Hideaki Takahashi ©チームラボ
Nucleus of Life
teamLab, 2021, Light Sculpture - Line, Sound: Hideaki Takahashi ©チームラボ
teamLab, 2021, Light Sculpture - Line, Sound: Hideaki Takahashi ©チームラボ
Aurora Lights II
teamLab, 2018/2021, Light Sculpture - Fog, Sound: Hideaki Takahashi ©チームラボ
teamLab, 2018/2021, Light Sculpture - Fog, Sound: Hideaki Takahashi ©チームラボ
空間の中心には、光の色が混ざり合った光の塊が生まれる。
「Light Sculpture - Fog」シリーズ。スモークと光による、曖昧な空間の再構成、曖昧な立体物の構築。
曖昧な空間や立体物は動き、そして身体を包み込み、身体を没入させていく。
Revolving Tunnel
teamLab, 2021, Light Sculpture - Line, Sound: Hideaki Takahashi ©チームラボ
teamLab, 2021, Light Sculpture - Line, Sound: Hideaki Takahashi ©チームラボ
Polyhedron
teamLab, 2021, Light Sculpture - Line, Sound: Hideaki Takahashi ©チームラボ
teamLab, 2021, Light Sculpture - Line, Sound: Hideaki Takahashi ©チームラボ
「Light Sculpture - Line」シリーズ。光の線の集合による、空間の再構成、立体物の構築。
空間や立体物は動く。
Borderless World NEW!![2021/7/15追記]
反転無分別、境界を越えて描かれる - One Stroke, Cold Light / Reversible Rotation, Flying Beyond Borders - One Stroke, Cold Light
teamLab, 2019, Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi ©チームラボ
teamLab, 2019, Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi ©チームラボ
ディスプレイ作品の《反転無分別》の空書が、ディスプレイの境界を超え、「Borderless World」全体を連続した一筆で描く。一筆は、他の作品に影響を与え、《花と人の森、埋もれ失いそして生まれる》の花々などを散らせていく。描かれ続けた一筆は、竹を描くなど、他の作品に連続していく。
書かれた「空書」は作品空間の中を全て同一方向に回転しているが、「超主観空間」の特性として、視覚的には、左回転も右回転も論理的に同等となる。そのため、意識によって、書は、左回りにも、右回りにもなる。
「空書」とは、チームラボが設立以来書き続けている空間に書く書のこと。書の墨跡が持つ、深さや速さ、力の強さのようなものを、新たな解釈で空間に立体的に再構築し、チームラボの「超主観空間」の論理構造によって2次元化している。書は平面と立体との間を行き来する。
Walk, Walk, Walk: 探し、遠ざかり、また出会う / Walk, Walk, Walk: Search, Deviate, Reunite
teamLab, 2018, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi, Voices: Yutaka Fukuoka, Yumiko Tanaka ©チームラボ
teamLab, 2018, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi, Voices: Yutaka Fukuoka, Yumiko Tanaka ©チームラボ
この作品は2004年に発表した「花紅」のリメイク作品である。
「秩序がなくともピースは成り立つ」の肖像群が「無限の透明」の空間から出て、この作品ははじまる。他の作品の境界を越境し、時には他の作品に影響を与えながら、歩き続ける。
匿名で多様な肖像群が歩き続ける。つまり、作品は移動し続けることになる。来場者が彼らに触れると、彼らは反応し、時には方向を変え進んでいく道を変える。
人々も、何かを選び、そして何かを捨て、彼らを追いかけていきながら鑑賞する。
禅の言葉に「歩歩是道場(ほほこれどうじょう)」という言葉がある。作品の登場人物は、いろいろな出来事に対峙しながら、終わりなく歩き続ける。来場者もまた、作品世界の登場人物たちを追いかけ歩くことによって共に対峙していくだろう。もしくは、次々に歩いて来る各々の登場人物と対峙していくことになるだろう。
作品はコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として、以前の状態が複製されることなく、変容し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。
花と共に生きる動物たち II / Animals of Flowers, Symbiotic Lives II
teamLab, 2019, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi ©チームラボ
teamLab, 2019, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi ©チームラボ
動物たちは「花と人の森」から生まれ、「花と人の森」の花々でできている。花々は、季節ごとの花々がゆっくり移ろいながら、誕生と死滅を繰り返し続け、動物を形作り続ける。人々が花々に触れると、花々は散っていく。人々が触わり続け、動物の花々が散りすぎると、その動物は死んで消えていく。
作品はコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の 状態が 複製されることなく、人々のふるまいの影響を受けながら、変容し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。
The Way of the Sea, Flying Beyond Borders - Colors of Life
teamLab, 2018, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi ©チームラボ
teamLab, 2018, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi ©チームラボ
各空間から、魚群が出て、この作品ははじまる。
他の作品の境界を越境し、時には他の作品に影響を与えながら、縦横無尽に泳ぎ回る。
人々が魚に触れると、人々はそれぞれ色を持っており、その色に染まっていく。
この作品はチームラボの「鳥道」という作品のシリーズである。禅に「鳥道」という言葉がある。鳥の行く道は、人間の「道路」のように固定したものではなく、自由無礙なこと、そして跡を残さないことを意味する。
数千から数万の魚の群れの動きは、美しく神秘的で、まるで一つの巨大な生命体のようにも見える。群れには、リーダーもいなければ意思疎通もなく、となりの仲間が動くと自らも動くというような単純な規則で動いているとされている。しかし、数百匹の群れでほぼ同時に起こることの生理学的なメカニズムは謎に包まれている。そこには、人間がまだ理解していない普遍的原理の存在があるかのように感じる。何にせよ、群れによる彩色には、全体としての意思はない。人々の存在の影響を受けながら、一匹一匹がプリミティブな規則で動くことで、平面は、意図のない複雑で美しい彩色となる。
作品はコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として、以前の状態が複製されることなく、変容し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。
反転無分別 - Cold Light / Reversible Rotation - Cold Light
teamLab, 2018, Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi ©チームラボ
teamLab, 2018, Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi ©チームラボ
書かれた「空書」は作品空間の中を全て同一方向に回転しているが、「超主観空間」の特性として、視覚的には、左回転も右回転も論理的に同等となる。そのため、意識によって、書は、左回りにも、右回りにもなる。
「空書」とは、チームラボが設立以来書き続けている空間に書く書のこと。書の墨跡が持つ、深さや速さ、力の強さのようなものを、新たな解釈で空間に立体的に再構築し、チームラボの「超主観空間」の論理構造によって2次元化している。書は平面と立体との間を行き来する。
世界とつながったお絵かき水族館 NEW!![2021/7/15追記]
世界とつながったお絵かき水族館 / Sketch Aquarium: Connected World
teamLab, 2013-, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi ©チームラボ
teamLab, 2013-, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi ©チームラボ
この水族館は、みんなが描いた魚たちが泳ぐ水族館です。
紙に自由に魚の絵を描きます。すると、描いた絵に命が吹き込まれ、目の前の巨大な水族館で、みんなが描いた魚と共に泳ぎだします。泳いでいる魚は、触れることもでき、触れられた魚は、いっせいに逃げだします。エサ袋に触ることによって、魚にエサをあげることもできます。
中でも、マグロは、この作品の空間を超えて、世界の他の場所で行われている展覧会の「お絵かき水族館」や「スケッチオーシャン」まで泳いでいきます。また、世界の他の場所で今描かれたマグロが、目の前の「お絵かき水族館」の海の中に泳いで来ることもあります。
※グッズは有料です ©チームラボ
「お絵かきファクトリー」では、自分が描いた絵をグッズにし、思い出として持ち帰ることができます。
《グラフィティネイチャー》や《世界とつながったお絵かき水族館》の作品内で描いた絵は、作品空間で動くだけでなく、「お絵かきファクトリー」で缶バッジ、タオル、Tシャツ等のグッズにすることができます。
「お絵かきファクトリー」内にある注文端末にて、印刷する絵と、グッズの種類・個数・デザインを選ぶだけで、その場で制作が完了します。世界に二つと無い自分だけのオリジナルグッズを制作できます。
空間を越えて共有する巨石 NEW!![2021/7/15追記]
空間を越えて共有する巨石 / Sharing Rock Mass, Transcending Space
teamLab, 2019, Interactive Digital Installation ©チームラボ
teamLab, 2019, Interactive Digital Installation ©チームラボ
上海にあるチームラボボーダレスの世界の中を浮遊する巨石。巨石は上海のチームラボボーダレスの通路を浮遊し壁の中にめり込んでいく。そして、ミュージアムという物理空間をも超えて、東京にあるチームラボボーダレスの世界に、めり込んだ分だけ壁から姿を表す。
東京の壁から顔を出した巨石に人々が触れると、巨石は青く光る。その光は、上海の壁にめり込んでいる巨石まで流れていく。上海でめり込んでいる巨石に人々が触れると、巨石は赤く光り、その光は、こちら側の巨石まで流れ込んでくる。巨石に赤い光が流れ込んだ時、それは、上海で誰かが、巨石の反対部分に触れているということだ。
境界のない群蝶、超越する空間
teamLab, 2019, Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi ©チームラボ
空間の入口付近中央に立って見る作品。
通路の途中にある「くぼみにある宇宙」に、「境界のない群蝶、人から生まれる儚い命」が入ってくると、この作品ははじまる。他の作品が入ってくると、「境界のない群蝶、人から生まれる儚い命」はこの空間から出ていく。
空間の入口付近中央に立つと、壁や床の境界面がなくなり、やがて作品世界に身体ごと没入し、人々は身体と作品世界との境界をも失っていくだろう。
作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として、以前の状態が複製されることなく、変容し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。
呼応するランプの森 - ワンストローク NEW!![2021/7/15追記]
呼応するランプの森 - ワンストローク、紫陽花 / Forest of Resonating Lamps - One Stroke, Hydrangea
teamLab, 2019, Interactive Installation, Murano Glass, LED, Endless, Sound: Hideaki Takahashi ©チームラボ
※展示は7/31(土)まで展示中
teamLab, 2019, Interactive Installation, Murano Glass, LED, Endless, Sound: Hideaki Takahashi ©チームラボ
※展示は7/31(土)まで展示中
呼応するランプの森 - ワンストローク, Fire on Ice / Forest of Resonating Lamps - One Stroke, Fire on Ice
teamLab, 2016, Interactive Installation, Murano Glass, LED, Endless, Sound: Hideaki Takahashi ©チームラボ
teamLab, 2016, Interactive Installation, Murano Glass, LED, Endless, Sound: Hideaki Takahashi ©チームラボ
無数のランプが1つのつながった線となり、人が近くに立ち止まると、最も近いランプが強く輝き、音色を響かせる「呼応するランプの森 - ワンストローク」。
作品が展示されている部屋には交替制で入ることができます。滞在時間は体感でいうと、あっという間。上記の色のほかにも、いくつかの色がありますが、全ての色を体験するには、その都度、並ぶ必要があります。入る際に何色に出会えるのかは行ってからのお楽しみ!
また、部屋にあるランプは全てガラス製品です。ちょっとした不注意で人とランプとがぶつかることもあります。実際、取材で空間に入ると、部屋の壁や床が鏡張りになっているためか、本物のランプとの区別がつかなくなり、どこを歩いてもランプにぶつかりそうな錯覚を起こしたほど。
ランプにぶつかり自分自身の怪我も心配ですが、ランプ自体をはじめ持参したカメラ、スマートフォンなどが、思わぬ破損をするおそれもあります。空間内の中では、ゆっくりとランプの位置を確認しながら移動するよう心がけましょう。なお、スタッフが常在しており、出口まで誘導してくれます。
ちなみに空間に入らず外からも鑑賞することができます。
映える! 撮影ワンポイント
・全ての色を撮影するなら部屋の外がベスト
・人が写り込まないようにするためには、少し上向きに撮るのがおすすめ
・上向きに撮ればランプが無限に広がっているように見えます
・空間の壁や床にある鏡をうまく利用して撮ると幻想的な雰囲気に撮ることができます
簡単に異世界体験ができるチームラボボーダレス。境界のない世界でしか得られない新感覚を
チームラボの東京・お台場常設展であるチームラボボーダレス。同ミュージアム近くの豊洲エリアでは、「チームラボプラネッツ」があり、こちらはチームラボボーダレスとはまた違った体感が楽しめます。「チームラボプラネッツ」は、水に入る作品もある超巨大没入空間で、展示作品も違い、2022年末までの期間限定です。2つのチームラボの展示が、どう違うのかを体感してみては。
チームラボボーダレスは来場者を簡単に異世界へと誘います。別世界に入った来場者がどう行動するか? 正解がない行動は作品にどう影響していくのか。一度、体感したくらいでは全貌がわからない掴めない、リアルRPGのような境界のない世界を遊び尽くす。バーチャルリアリティのような近未来的感覚の楽しさと、当たり前に使う自分自身の感覚が研ぎ澄まされるチームラボボーダレスを時間の許す限りご堪能あれ。
施設概要
森ビルデジタルアートミュージアム:エプソン チームラボボーダレス
所在地
東京都江東区青海1-3-8(お台場パレットタウン)
オープン日
2018/6/21(木)
開館時間
※開館時間・休館日はシーズンによって異なります。詳しくはチームラボボーダレス公式ウェブサイトをご確認ください
料金
大人(高校生以上):15才~ 3,200円、小人(中学生以下):4~14才 1,000円、障がい者割引:1,600円(障がい者手帳をお持ちの方と、介助者1名まで購入可)
小人(中学生以下の方)のご利用には、20才以上の保護者の同伴が必要です
無料のお子様含め、小人3名につき保護者様1名が必要です
3才以下のお子様は無料、チケット不要です
※料金は税込の金額となります
公式ホームページ
https://borderless.teamlab.art/jp/ ※外部サイトへ移動します
インタラクティブな光の世界へ入り込める!「teamLab Planets TOKYO」
会場:teamLab Planets TOKYO(東京都江東区)
チームラボフォレスト 福岡 - SBI証券
会場:BOSS E・ZO FUKUOKA(福岡県福岡市)
(写真提供:チームラボ、文・写真:工藤明日香/ローソンチケット)
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