ムーミンバレーパーク(埼玉・飯能市)

四季折々に魅せる原作風景。ムーミンたちに出会える森と湖のテーマパーク

ムーミンバレーパーク 埼玉・飯能市にあるムーミンバレーパーク

 

メッツァ(埼玉・飯能市)内にあるムーミンバレーパークは、ムーミンの物語の原作者トーベ・ヤンソンの生まれ故郷であるフィンランド以外では世界初のテーマパークです。湖畔に広がり、自然や季節を感じながら楽しめる同テーマパークの中をご紹介します。

 

 

 

フィンランドを代表する芸術家のトーベ・ヤンソンが生みだした“ムーミン”シリーズは、小説だけではなく絵本、アニメや舞台など様々な形となって、子どもから大人まで親しまれています。ムーミン一家とその仲間たちに出会える同テーマパークは、来園者100万人を突破※したメッツァ内にあります。※2018年11月オープン。2019年7月時点

フィンランド語で「森」を意味する「メッツァ」。その名のとおり、森と湖に囲まれており、どこか北欧を感じさせる雰囲気のこちらは、北欧の日用品から食品、輸入雑貨まで取り揃えているセレクトショップなどが集まった「メッツァビレッジ」と、これからご紹介する「ムーミンバレーパーク」があります。

 

ムーミンバレーパーク ムーミンパークの全体マップ
A「はじまりの入り江エリア」B「ムーミン谷エリア」C「コケムスエリア」D「おさびし山エリア」の4エリアに分かれています

 

ムーミンバレーパークは(メッツァの入口から)メッツァビレッジを抜けて左側に位置しています。ムーミンバレーパークへ行く途中、カフェはもちろん、カヌー体験や北欧雑貨作りなどが楽しめるワークショップ、森の中を縦横無尽に駆け巡るような体験ができる空中アスレチック施設「PANZA 宮沢湖」などがあります。

 

ムーミンバレーパーク 森と湖の近くにあるメッツァビレッジ。風が心地良いです

 

ムーミンバレーパーク 入口がある「はじまりの入り江エリア」ではムーミンとリトルミイがお出迎え

 

湖畔沿いに歩き「もうすぐムーミン谷に行くんだ♪」と思いを馳せていくと、ムーミントロールことムーミン、そしてリトルミイがお出迎え。そして、本を模った巨大なオブジェたちがムーミンの世界へ誘ってくれます。

ムーミンの物語の世界観を忠実に再現! どこを撮っても絵になるムーミン谷

 

ムーミン屋敷

ムーミンバレーパーク ムーミン谷のムーミン屋敷(ガイドツアー 20分/\1,000※時間予約制)
アトラクションチケット券売機は各アトラクション付近に設置されています

 

入口から続く森を抜けると、コバルトブルーのムーミン屋敷が見えてきます。ここはムーミン一家と仲間たちが住んでいる家で、原作に出てくるムーミン屋敷を忠実に再現しています。ムーミンパパが建てた屋敷は、元々は2階建てのお家だったのですが、お客さんが多く訪れることから3階建て(+地下1階、屋根裏部屋)となったのだそうです。

屋敷の中へは、案内してくれるガイドさんと一緒に入ることができます(有料)。入ってみると、アットホームな雰囲気が漂います。さっきまでご飯を食べていたかのような食卓があったり、屋根裏部屋をはじめとした各部屋には、たくさんの発見があり、ムーミンたちの暮らしぶりがうかがえます。また、ガイドさんからは、屋敷にある“ムーミン”シリーズのエピソードなどを聞くことができます。

 

ムーミンバレーパーク 屋敷内の撮影は可能。ムーミンたちの持ち物を触る際は丁寧に

 

ちなみに屋敷内の撮影は可能ですがフラッシュや三脚はNG。なお、屋敷内にあるムーミンたちの持ち物に触れてもOKなのですが、壊したりしてしまうとムーミンたちが悲しい思いをしてしまうので、持ち物に触る際は優しく触ってください。

 

コケムス

ムーミンバレーパーク ムーミンの物語を追体験できるコケムス。より世界観に没入していきます

 

ムーミン屋敷の隣にあるコケムスは、ムーミンの物語の追体験が楽しめる展示施設。「コケムス」とは、フィンランド語で「体験」を意味します。立体的な展示でムーミンの世界観を体感でき、触れられたり、覗いたりなどをすると動くインタラクティブな演出で物語の一部に入り込むことができます。

原作をテーマごとに展示した常設展やトーベ・ヤンソンさんの作品などにまつわる創作体験が楽しめるワークショップ「Paja(パヤ)」などがありますが、ここでおすすめしたいのが、吹き抜けを利用したムーミン谷の巨大ジオラマ!

世界最大のムーミン谷の巨大ジオラマは、プロジェクションマッピングや照明によって、15分毎に季節や時間の移り変わりが演出されており、その様子はずっと見ていたくなります。なお、巨大ジオラマも含めてコケムス内は写真撮影可能(一部除く)ですが、フラッシュなど強い光を使用した撮影は厳禁です。

ちなみに、コケムス入口エントランスの壁面にはムーミンのキャラクターほか物語にまつわるアイテムが全部でなんと77個も隠れているので、ぜひ探してみてください。

 

海のオーケストラ号

ムーミンバレーパーク 若き日のムーミンパパと大冒険ができる海のオーケストラ号(10分/\1,000)
アトラクションチケット券売機は各アトラクション付近に設置されています

 

「ムーミン谷エリア」には若き日のムーミンパパと一緒に冒険の旅ができるアトラクション「海のオーケストラ号」があります(有料)。ムーミンパパの大親友であり、発明家のフレドリクソンが作った「海のオーケストラ号」に乗って、海へ、空へと様々な冒険を楽しむことができます。海の冒険では水しぶきが! 荷物は座席の下にしっかり入れておきましょう。

 

エンマの劇場

ムーミンバレーパーク 『ムーミン谷の夏まつり』に登場するエンマの劇場
こちらでは参加型エンターテイメントショーが行われています
※季節や天候により時間の変更や中止となる可能性があります

 

ムーミンをはじめとしたキャラクターたちのショーが見られるエンマの劇場では手拍子や、皆で一緒に歌を歌うような参加型のステージショーが行われています。テントの下でムーミンたちのエンターテイメントショーを観ることができます。

 

ヘムレンさんの遊園地

ムーミンバレーパーク 子どもたちも楽しく遊べるアスレチックツリーハウス「ヘムレンさんの遊園地」
自然の中でのびのびと遊べます

 

おさびし山エリアにある大きなツリーハウスが目印のヘムレンさんの遊園地は、子どもたちに大人気なアスレチック施設です。思いっきり身体を動かしたり、ゆっくり森林浴ができたりと思いおもいの時間を過ごせます。小さなお子さまは、保護者の方と一緒に気をつけながら遊んでくださいね。

季節とともにムーミンたちと作り上げていくムーミンバレーパーク。120%楽しむ方法は?

 

ムーミンバレーパーク ゆっくり楽しむと、ちょっとした発見があるかも?

 

取材途中にムーミンバレーパークは“ゆっくりと楽しむ”ことが大切だということに気づきました。筆者はせっかちな性分なので、どうしてもテーマパークやレジャー施設へ行くと「ここも行きたい!」「あそこも行きたい!」「アトラクションチケット買わなきゃ!」となりがちだったのですが、森と湖の自然と、ムーミンたちとその物語の世界観を体感していく内に「何をそんなに急いでいるんだろう?」と振り返ることがありました。

大人の足だと、ムーミンバレーパークは大体2時間あれば十分に回れます。逆に急いで回るのがもったいないと感じるくらいムーミンバレーパークをはじめとするメッツァには穏やかな雰囲気がありました。

気づいてからは、意識してゆっくり歩いてみると「風が気持ちいいなぁ」だとか、「あ! あの小さな足跡はなんだろう?」とか周りを見渡すことができ、色んな発見することが多かったです。

 

ムーミンバレーパーク 昼と夜でも、季節によっても違う景色が見られるムーミンバレーパーク

 

今回、ムーミンバレーパークへ行くだけでも楽しかったのですが、ムーミンの小説や絵本などを読んでから行くと、さらに楽しめたのにと、実感しました。

それは、ムーミンバレーパークのどこかにムーミンだったり、スノークのおじょうさんだったり、スナフキンやスニフがいるんじゃないかと思うような場所がたくさんあり、童心に帰ったようにワクワクが止まらなかったからです。

 

ムーミンバレーパーク 木材のベンチにはムーミンの小説などから引用した一文が。中には考えさせられる大事な言葉も

 

ムーミンバレーパークは、原作者のトーベ・ヤンソンさんが書いたお話のシーンが現実となって見ることができ、また、体感することができます。それは、1年を通して楽しめます。春だと草木の芽吹きを感じられますし、夏だと風がそよめき、秋は紅葉が彩り、冬は静寂さと暖炉の温かさを感じられます。こういった季節で起こる事柄が小説『たのしいムーミン一家』のワンシーンであったり、『ムーミン谷の十一月』に出てくるシーンだったりと想像力が自然と湧いてきます。

ムーミン谷のムーミン一家をはじめとした、仲間たちの空気を感じられ、季節とともに味わいを作りあげていくムーミンバレーパーク。ぜひそれぞれの季節で様々なムーミンたちに会ってみてはいかがでしょうか。

 

©Moomin Characters™

 

施設概要

 

ムーミンバレーパーク

ムーミンバレーパーク

 

営業時間

営業時間の詳細は公式サイトをご確認ください。

住所

埼玉県飯能市宮沢327-6 メッツァ

備考

各アトラクションは別料金になります。アトラクションチケット券売機は各アトラクション付近に設置されています

価格は全て税込みです

パークの入場は営業時間まで可能です(20時クローズであれば20時)

イベント等により変更となる場合あり

臨時休業やメンテナンスによる一部施設の営業時間変更等に関しては、メッツァ公式ホームページ内TOPページやニュースページにてご確認ください

公式ホームページ

https://metsa-hanno.com/moominvalleypark/ ※外部サイトへ移動します

 

 

行って見て聞いた取材メモ

 

ムーミンバレーパーク

 

---小さなお子さんも安心♪

ムーミンバレーパーク内のほとんどが道路補正されており、段差はそれほど感じられませんでした。

ベビーカーで移動されている方も多く見られました。

ムーミンバレーパークのエントランスエリアにある「はじまりの入り江」エリアのインフォメーションとコケムス内には、授乳室を完備。コケムスの「ムーミン谷の売店」1階にはキッズスペースもあります。

また、ムーミンバレーパーク施設内の有料アトラクションは、小さなお子さまから大人まで、楽しむことができます。「飛行おにのジップラインアドベンチャー」は、一部制限がありますのでご注意ください。

豊かな自然が広がる「ムーミンバレーパーク」で、ベンチに座りながらゆっくり過ごすのもおすすめです。

 

---ムーミンバレーパーク内はペットと一緒に回れる?

ペットも一緒に入園ができます。ペット用のキャリーケースやリードをご利用いただき園内を回ることができます。「ヘムレンさんの遊園地」などの屋外エリア、そしてレストランではテラス席のご利用が可能です。ただし、コケムス2階のカフェ、および、コケムス内の展示施設、有料のアトラクション内、エンマの劇場のショーエリア内は、ペットと一緒には入場できません。

「はじまりの入り江エリア」「コケムスエリア」「ムーミン谷エリア」「おさびし山エリア」各エリアにリードフックがありました。

 

---ちょっと知って得するアレコレ★

ムーミンバレーパークは再入場可能です。再入場を希望する場合は、ムーミンバレーパークの外に出る際に、エントランスゲートで手にスタンプを押してもらってください。

ロッカーは、ムーミンバレーパークの入口「はじまりの入り江」エリアと「リトルミイのプレイスポット」、その手前のメッツァビレッジでは「クラフトビブリオテック」側にあります。

夏の森と湖の中を数時間歩いていましたが、虫刺され等はなかったです。心配だなと思う方は虫よけ対策を。施設内でも限定グッズで虫よけグッズを販売しています。

 

【最寄り駅からムーミンバレーパークへの行き方】

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ムーミンバレーパーク

西武鉄道 飯能駅に降り立つと、ムーミンバレーパーク最寄り駅との表示が見られます

ムーミンバレーパーク

駅改札を出たら北口を目指します。各看板にムーミンバレーパークの文字が

ムーミンバレーパーク

案内ガイド通りに北口に降りると「メッツァ」直行バスの停留所があります。これに乗れば目的地まで迷わず着きます。バス停は緑色が目印です。バスで15分の乗車で「メッツァ」に到着します

 

©Moomin Characters™

(文・写真:工藤明日香/ローソンチケット)

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【ムーミンバレーパーク 周辺地図】