ジャン=ミッシェル・フォロン(Jean-Michel Folon 1934-2005)は、20世紀後半のベルギーを代表するアーティストのひとりです。柔らかな色彩と軽やかなタッチで表現されたフォロンの作品は、見る人を想像の旅へ連れ出してくれます。そこに展開されるイメージは幻想的でありながらもどこか私たちの日常と繋がっており、世界の見方を変えてくれるようなユーモアとともに、環境破壊や人権侵害など、現実に起きている問題への告発も潜んでいます。フォロンは、やさしく、そして厳しく、この世界と向き合うためのメッセージを残しているのです。
本展は、フォロンの初期のドローイングから水彩画、版画、ポスター、そして晩年の立体作品までを含めた約230点を紹介する、日本では30年ぶりの大回顧展です。フォロンの没後20年、そして彼が生前に設立したフォロン財団の25周年にあたるこの年に、今もなお豊かなメッセージを伝えてくれるフォロンの作品の魅力を、空想旅行をするような気分でめぐります。
日程 |
2025/1/11(土)~3/23(日) |
開館時間 |
9:30~17:00
金曜日は20:00まで(入場は閉館の30分前まで) |
会場 |
名古屋市美術館 |
休館日 |
毎週月曜日(ただし1/13(月・祝)、2/24(月・休)は開館)、1/14(火)、2/25(火) |