【インタビュー】THE BEAT GARDEN

2025/10/15(火)

これまでにない感覚を味わえるライブ

今年2月にボーカルのKAIと長年サポートメンバーだったDJのkowta2が加入し、5人体制をスタートさせたTHE BEAT GARDEN。藤掛昌斗（Vo）とkowta2に新体制初のツアー『OVER,ANDER,AROUND』の意気込みを聞いた。

藤掛「3人のTHE BEAT GARDENを超えるようなライブをして、ファンの皆さんと一緒にその先に進んでいけるようなツアーにしたいです。矢印が縦にも横にも入っているツアーロゴのデザインはkowta2が担当してくれました」

kowta2「新メンバーのKAIが現役大学生なのですが、THE BEAT GARDENが音楽性も含めていろいろな方向に行けるようにっていう思いを話してくれて、それを踏まえて矢印がいろんな方向に向いたデザインにしました」

5人体制のTHE BEAT GARDENのライブをどう感じているのだろうか。

藤掛「3人でのステージングと比べて複雑さが増すので大変になるかと思ったんですが、ボーカルが4人いる方が自然に立ち回れる。kowta2はサポートから正式メンバーになって“前の4人より目立ってやろう”と思ってくれているので時おり前に出てきます。これまでにない感覚が味わえていて楽しいです」

kowta2「4ボーカル＋1DJと呼ばれる編成ですが、1DJ＋4ボーカルって言われる日が来るように(笑)。前に出て盛り上げるようにしています」

藤掛「新体制初のアルバム『MADE IN DAMAGE』のリリースを記念して各地でフリーライブをやったんですが、サウンドチェックの流れでkowta2がDJを披露するとワンマンみたいに盛り上がるんです。サウンドチェックの段階から今の体制が盛り上がっている実感があります」

『MADE IN DAMAGE』にはTikTokでバズを記録したキャッチーな恋愛ソング「恋ってスタディ？」をはじめ、これまでになかったTHE BEAT GARDENがぎっしり詰まっている。

藤掛「僕たちは時代関係なくいろいろな音楽を聴いてきましたが、学生時代に聴いてきた平成の音楽には特に思い入れがあります。平成のJポップ色が強い「恋ってスタディ？」は僕たちにとっての等身大。ライブではファンの方たちからの掛け声があってこそ成り立つ曲です」

kowta2「全曲おすすめなんですが、特に僕が好きなのはめちゃくちゃロックなサウンドの「世界線～ラブ☆ピース～」です」

藤掛「友情がテーマの「フレンズ」も好きです。THE BEAT GARDENは友達から始まって音楽活動以外の時間も楽しかったから続いてきたバンド。KAIとkowta2もアーティストとしての魅力に加えて、友達として楽しい時間が過ごせるからメンバーになってもらいました。「フレンズ」はこの5人だから歌える曲です」

kowta2「“いつから友達になった？”っていう歌詞がありますが、昌斗さんのことも“いつから友達だっけ？”と思います。リアルな友情が描かれていて好きです」

藤掛「kowta2が「フレンズ」のライブ中にスマホのライトを付けて上に上げて振ってみたらお客さんがやり始めてくれて。今や定番のエモい光景になっています」

楽曲制作する際はオーディエンスの顔を浮かべる。その楽曲をオーディエンスの前で披露してこそ楽曲が完成すると考えている。

藤掛「今の自分たちがいるのはお客さんのおかげですし、お客さんの顔を見て楽曲を演奏することが自分たちにとっての音楽です。ライブハウスは恩返しができる場所ですね」

kowta2「僕にとってはTHE BEAT GARDENのライブは生きていることを実感できる場所です」

誌面連動Q&A

• Q.
  手土産を選ぶポイントは？

A.
kowta2「ライブとかの差し入れでも食べ物系はたくさん差し入れされていることが多いので、あえてそれ以外のものを選んでいます。時期によって考えますが、夏だと汗拭きシートとか。邪魔にもならないし、みんな使うものなので！」

藤掛「kowta2の回答が100点すぎて、今までの自分違ったなと思っているんですが(笑)。僕がいただく側だったら正直なんでもよくて。それよりも自分のことを考えてくれたんだという時間にうれしさを感じますよね。『時間のプレゼント』みたいな？だから、相手のことを想像しながら選んでいます」