【インタビュー】ポルノグラフィティ

 

ポルノグラフィティ

デビュー20周年を祝う東京ドーム2デイズ!

 

昨年12月から今年3月までアリーナツアー『16th LIVE CIRCUIT“UNFADED”』を開催したポルノグラフィティ。誰もが知るヒットソングに加え、コアな楽曲も積極的に織り交ぜる構成を見せたライヴは全国各地のファンを歓喜させ、同時にメンバー自身にも大きな手ごたえを与えたようだ。

新藤晴一 オリジナルアルバムのリリースに絡まないツアーというのはなかなか珍しい機会だったので、バンドとして今やりたい楽曲を盛り込んだセットリストが組めたと思っていて。久しぶりにやる楽曲に関してもファンはしっかり反応してくれていたから、僕らのことをちゃんと理解してくれているんだなって改めて思えましたね。それがすごく嬉しかった。

岡野昭仁 去年、僕らの全楽曲がサブスクリプションサービスで解禁されたことで、どの時代の楽曲たちも並列に聴いてもらえるようになったんです。だからこそ自分らのパブリックイメージだけにとらわれないチャレンジングなセットリストを組めたところがあったと思うんですよね。そこに対しては少なからず不安もあったけど、しっかり受け入れてもらえたという手ごたえは本当に大きなものがあったと思います。

アリーナツアーのタイトルに掲げられていた“UNFADED”というワードには“色あせない”といった意味がある。そこには、これまでのキャリアの中で生み出してきたすべての楽曲が色あせないものであればいい、そしてライヴという空間に集まった人と色あせない思い出を作り上げたいという願いが込められていた。岡野と新藤のそんな思いはツアーを通して、“バンドの自信”としてしっかりと回収されたはずだ。

岡野 これまでの20年間で僕らが積み上げてきたものは間違ってなかったなっていうことを初めて強く実感できたかもしれないです。

新藤 現役で20年続けてくることができたからこそ、昔の曲もずっと呼吸し続けているんだろうなって。ちゃんと自分たちの曲が生きていることを確かに感じることができたと思いますね。

そう。そこで得た新たな自信を引っさげ、ポルノグラフィティは今年9月8日でメジャーデビュー20周年を迎える。その記念すべき大きな節目に決定したのが、『NIPPONロマンスポルノ'19~神vs神~』と題された東京ドーム2デイズ公演だ。彼らが東京ドームのステージに立つのは09年11月以来、10年ぶり2度目のこととなる。

岡野 前回は東京ドームという大きな会場に対して自分たちをアジャストすることにとにかく必死だったんですよ。自分たち自身をどう大きく見せるかっていうことばかり考えていたというか。でも今回はアリーナツアーでの手ごたえが繋がっているからなのか、気負うことなく、肩の力を抜いてドームに向き合えている気がします。サポートメンバーやスタッフも含め、今のポルノチームの状況を考えると、きっといいライヴになるんだろうなって思えているんですよね。もちろん今回は2デイズだし、来てくれる人をしっかり喜ばせなきゃいけないっていう使命もあるわけなので、慢心はせず、一生懸命全力を尽くすのみではあるんですけど。

2日間の公演にはそれぞれ異なるセットリストが用意されるという。周年を祝うお祭り的な意味合いとともに、“色あせない”彼らの20年を総括していく内容にもなりそうだ。

新藤 みんなが“聴きたい”と思ってくれている楽曲がアリーナツアー以上に多くなるとは思います。選曲に関しては相撲の番付みたいな感じかな(笑)。僕らの中で同じくらいの戦闘力を持っていると思う横綱的な楽曲を両日で戦わせていく、そんなイメージです。楽曲はもちろん、いろいろな演出も考えてはいますよ。大きな会場なので、そこにはエンターテインメントが絶対必要だし、ショーとしても成り立つものじゃなきゃいけない。じゃなかったらお客さんとの物理的な距離が遠くなる東京ドームでやる意味はないですからね。限られた時間の中でやれることは全部詰め込もうと思ってますよ。

デビュー以来、シーンの第一線を疾走してきたポルノグラフィティが20周年で見せる圧倒的なパフォーマンス。これまでのファンはもちろん、未体験の人にこそぜひ目撃してほしいと思う。

新藤 何年経とうが、落ち着いたポルノなんて誰も見たくないと思うんですよ。なので、変わらずにかっこつけて戦う僕らの姿勢をドームでもしっかりお見せしたいと思います。

岡野 20年という時間は単純に長かったなと思うし、その間には本当にいろいろなことがありました。でも今の僕らはニュートラルな気持ちで音楽と向き合えていて。東京ドームでみんなへの感謝をしっかり伝えることができたら、きっとまた次の大きな目標が見えてくるはずなんでね。それが今からすごく楽しみです。

 

プロフィール

ポルノグラフィティ

広島県因島市(現・尾道市)出身の岡野昭仁、新藤晴一からなるロックバンド。1999年「アポロ」でメジャーデビューし、その後「ミュージック・アワー」「サウダージ」「アゲハ蝶」「オー!リバル」などヒット曲を連発。

 

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公演情報

 

20th Anniversary Special LIVE“NIPPONロマンスポルノ'19~神vs神~”

 

9/7(土)16:30 東京ドーム

9/8(日)16:30 東京ドーム

 

▼プレリクエスト抽選先行:6/21(金)13:00~6/30(日)23:59

 

インタビュー・文/もりひでゆき

構成/月刊ローチケ編集部 6月15日号より転載

 

 

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