【インタビュー】LONGMAN
“私、ライブできよる!”って泣きそうになりました
男女ツインボーカルの愛媛発メロディック・パンクバンド、LONGMAN。インディーズチャートや、『MONSTERbaSH』などのフェス出演で、一気にその名を全国に広げる中、昨年突如、ボーカルさわを襲った喉の不調で、活動休止を余儀なくされた。治るかもわからない不安を抱えながら、焦燥感ばかりが募る日々。そして2018年7月15日(日)、約1年ぶりのライブで復活を果たした。
さわ ステージに出てみんなの顔を見た瞬間、コレコレ! コレが見たかったんだなって。『IN THIS WAY』を歌い出した時、“私、ライブできよる!”って泣きそうになりました。
地元ファンを前にし、先に感情が溢れ出したのは、ボーカルのひらいだ。感謝の言葉に思わず声を詰まらせたシーンは休止中の葛藤を想像させる。
ひらい 前は、どのステージに立ちたいとか夢があったけど、今はとりあえずライブできたらいいやって。もうすべてがありがたい。でも緊張しまくって、バンドマンはこれを毎回やりよるんかって思い返しました(笑)
ほりほり 忘れずにいてくれて、感謝の気持ちでいっぱいです。
会場ではミニ・アルバムの完成も発表され、新曲『WALKING』を披露。キャッチーでプリミティブなメロディと、決意表明ともとれる前向きな歌詞は、ファンに完全復活を確信させた。
ひらい 休止中、時間はあったから、今までやってなかったことにもどんどん挑戦して、推敲を重ねて曲が作れました。ライブをしていないと“聞かせる”曲を作りたくなるんですよね。“音源”として追究した今回、曲数もできたので、選び抜いたベスト盤です。
今作は、さわが再び歌えるきっかけを与えた作品でもある。次々上がってくる曲を前に、どうやれば歌えるか、仮録音であれこれ試す中で、克服法を見つけ出したという。ライブでの好感触に喜びを隠せない彼女は、9月26日(水)の発売が待ち遠しいと、声を弾ませる。
さわ とにかく治すことに必死でした。歌えるようになり、しかも本当にイイCDができたので、皆さんにとっても大切な1枚になったら嬉しい。
新人のような瑞々しさと、バラエティさを増した音楽。原点回帰して再び歩み出したLONGMANから次に何が放たれるか、第2章から目が離せない。
プロフィール
ロングマン
'12年より、さわ(Vo/Ba)、ひらい(Gt/Vo)、ほりほり(Dr/Cho)で、愛媛を拠点に活動するメロディック・パンクバンド。ライヴは各地でソールドアウトを記録し、フェスにも引っ張りだこの存在に。9/26(水)に7曲入りの2nd Mini Album『WALKING』を発売。
リリース情報
2nd Mini Album『WALKING』
2018/9/26(水)発売
VION/7曲入1,500円(税込)
▼【早期予約特典】DVD《MAKING OF 20180715》※2018/8/17(金)17:00まで
インタビュー・文/里中瞳
写真/タマイシンゴ
構成/月刊ローチケ編集部 8月15日号より転載