【インタビュー】hockrockb

2025/8/15(金)

アルバム『朝の迎え方』を携えての東名阪ツアー開催！

“黒子首”からバンド名表記を変更して約1年。“hockrockb”名義で初、メジャーでの3枚目となるアルバム『朝の迎え方』がリリースされた。そこには、人生における様々な迷いや悩みを乗り越え、希望に満ちた“朝”を迎えていくまでの物語を描いた全12曲が収録されている。

田中そい光「渾身の作品を作れた手応えがありますね。あらためて名刺代わりの一枚でありつつ、新しいhockrockbの可能性もちゃんと見せることができたと思います」

みと「今のバンドの空気感をちゃんと伝えられる、聴きやすいアルバムになりました」

堀胃あげは「より遠くまで届いてほしい気持ちが強かったので、わかりやすさを挑戦的に入れたアルバムになりました。みんなの心のお守りになれたら嬉しいですね」

現在公開中の映画『愛されなくても別に』の主題歌として話題を呼んでいる「プレゼント交換」も収録。堀胃が作品世界に寄り添って紡ぎ出したあたたかく切ない楽曲は、アルバムにおいても強い輝きを放っている。

みと「hockrockbとして新しいタイプの曲になったと思っていて。映画のタイアップをきっかけに、新しい引き出しを見つけられたのが良かったです」

田中「堀胃さんのルーツでもある映画『スワロウテイル』のYEN TOWN BANDが鳴らす音楽と似た景色が見える曲。自分たちにとってすごく大事な曲になったし、映画にもすごくマッチした仕上がりになっていると思います」

堀胃「きっと心に大事な人を思い浮かべることができる曲になったと思うので、曲に触れている間はいい時間になればいいなと思います。私自身、すごく大好きな曲です」

聴き手に向けて心を開放したサウンドメイクは、メンバー3人の個性をより感じさせることにも繋がった。それぞれの挑戦も存分に詰め込まれている。

堀胃「押しつけがましくなく、誰もが理解できる書き方でサビを作れた『hanasaka』は自分にとって新たな挑戦でしたね。歌い方も含め、すんなり受け入れてもらえると思います。働く人たちに向けた応援ソングです」

みと「挑戦という意味で言うと、私は『はるかぜ』かな。パッと聴き、すごくキャッチーでポップな演奏になっているけど、実は複雑なベースラインになっているんですよ。とはいえ、詰め込みすぎると今度は難しく聴こえてしまうので、そのさじ加減はかなり考えましたね」

田中「今回、初めて作曲をゼロイチでやった『はじまりの鍵』は、相当な挑戦でした。私自身、伝えなきゃ、表現しなきゃという思いがずっとあったので、それを堀胃さんと協力しながらできたことはすごくいい経験で。みんなの挑戦を通して、“hockrockb、まだまだ行けるね”と感じてもらえたらいいですね」

一緒にシンガロングしたくなるコーラスや合いの手も満載された楽曲たち。ライブではさらなるめくるめく景色を生み出すことになるのだろう。東名阪を巡るツアー『hockrockb Tour 2025 “Dawn Chorus”』に激しく期待したい。

みと「いろんな表情の曲を詰め込めたアルバムのリリースツアーとして、目を離す隙のない、いいライブにしたいなと思っています」

田中「これまで皆さんにいただいたものを返していく。そんなアルバムに込めた思いをライブで直接伝えられるのが楽しみです。皆さんの声が加わることで、アルバムは本当の意味で完成するんだと思います」

堀胃「私たちが心のままに演奏した曲たちを、思いのままに楽しんでもらえれば、一緒に最高の朝を迎えたいです」

誌面連動Q&A

• Q.
  手土産を選ぶポイントは？

A.
堀胃「人にもよると思うんですけど、私の場合ライブの日はアドレナリンが出たり緊張したりで胃が痛いことが多いので、食べやすいゼリーとか胃に優しいものにすることが多いです。でも保冷剤がなくただの生ぬるいゼリーを渡すこともあって、それは申し訳ないです」

田中「ライブ当日はバタバタしているので、それを考えて選びます。私たちの場合は手の空いている人間が、それぞれのバッグにいただいたものを分けて入れることが多いので、自分が持っていく手土産も個包装でかさばらずに日持ちするものを選ぶようにしています」

みと「自分がその人をイメージしたものを買いがちですね。たとえば絵の個展の時の手土産なら、あまりお水飲めてなくて水分欲しいだろうなとか考えてゼリーとかにしたり。自分の好みよりも相手が欲しいものはなんだろうなと考えます」