【インタビュー】MAN WITH A MISSION[FUJI ROCK FESTIVAL'21]
2021年らしい特別なフジロックフェスティバルへ
8月20・21・22日、『FUJI ROCK FESTIVAL'21』の開催が決定した。昨年は新型コロナウイルス感染拡大を受けて延期となったが、今年は"コロナ禍で開催する特別なフジロック"を掲げ、苗場の地に再び音楽が鳴り響く。例年、国内外の多彩なアーティストが揃うが、今回は初めて国内アーティストのみで3日間を彩る。その強力なラインナップからMAN WITH A MISSION(以下、MWAM)のJean-Ken Johnnyに話を聞いた。海外の名だたるフェスに出演するMWAMだが、フジロックは「世界ニ誇ルフェスノヒトツ」と語る。
「海外アーティストト話ス時モ、日本ノフェスト言エバフジロックノ名前ガスグニアガル。他ト一線ヲ画シテイルノハ、苗場トイウロケーションデ非日常感ヲ味ワイナガラ、海外ノアーティストヲ呼ンデ、音楽ヲ軸トシタ異文化交流ガデキル最高ノ場所ダナッテ思イマスネ。フジロックトイウフェスガ醸シ出ス空気感ハ特別ナ気ガシマス」
フジロックの歴史は20年を超える。ロックキッズが大人になって2世代で楽しむリピーターがいたり、ステージそっちのけで川遊びに興じたり、友人やグループで行っても思いおもいに好きなステージを観ていたりする。「ミンナガミンナ自由気儘ダカラコソユナイトシテイル感ジガアル」不思議な魅力が、フジロックの良さだという。MWAMは過去2回出演し、2016年にはメインのGREEN STAGEに立った。Jean-Kenはその前年、GREEN STAGEでのフー・ファイターズのステージにサプライズ登場を果たしており、強烈に記憶に刻まれているという。
「ゴ縁ガアッテ楽屋ニ挨拶ニ行ッタ際ニ、"ステージニ出ルカイ?"ト言ワレテ。打合ワセデハ、"MWAMノJean-Ken Johnnyデス"ト紹介シテイタダク予定デシタガ、多分忘レタンデショウネ、デイヴハ。手招キデステージニ呼バレテ。当然何ノ紹介モナイノデ、総勢3万人"ハイ?"ッテイウ顔デゴ覧ニナッテイテ。3万人分ノ"ハテナ"ガ出ルト、音ガスルンデスヨ(笑)。ソレヲ食ラッタカラ、何モ怖クナイ状態デ翌年GREEN STAGEニ出ルコトガデキマシタ」
さまざまなドラマが起こるのがフジロックだ。MWAMとしては、10周年イヤーだった昨年、苗場で予定していた自身の企画イベントの開催を断念している。今年、この苗場の地に音楽が帰ってくることはとても大きい。
「主催者側ガ、コノヨウナ状況ノ中デモナントカ音楽ヲ発信デキル場ヲ走ラセルイウコトデ、オ力ヲ貸セルヨウニ参加シタイト思イマス」
そしてフジロックで高々と響きわたる曲が、6月9日にリリースしたニュー・シングル「INTO THE DEEP」だ。彼らがデビューした2010年代はヒップホップやEDMがシーンを席巻しロックが元気をなくしていった時代でもあった。MWAMはロックバンドとして、常にそこで戦い続けている。クールに鋭い牙を磨き上げた「INTO THE DEEP」は新たなロックミュージックの狼煙になりそうだ。
「我々ハオーセンティックナロックデ育ッテキタ狼タチナノデ。コレヲ継承シテイクノカ、マタドウ新シイ方向ニ持ッテイクノカ、ドウアルベキカヲズット悩ンデイタンデス。ワガママカモシレナイケレド、ドチラモヤッテイキタインデスヨネ。継承モシテイキタイシ新シイ扉モ自分タチデ叩イテミタイ。今回ノ制作デハソノヒトツノ正解ヲ見ツケタ気ガシマス」
プロフィール
マン ウィズ ア ミッション
頭はオオカミ、身体は人間という究極の生命体5匹からなるロックバンド。メンバーは、写真左からKamikaze Boy(Ba)、Spear Rib(Dr)、Tokyo Tanaka(Vo)、DJ Santa Monica(Djs)、Jean-Ken Johnny(Gt,Raps)。
公演情報
FUJI ROCK FESTIVAL'21
8/20(金)~22(日) 新潟・苗場スキー場
★MAN WITH A MISSIONは8/20(金)に出演
国内最大級の野外ロックフェス「フジロックフェスティバル '21」開催!
今年は海外からのアーティストの出演はなく、国内アーティストのみが出演する「特別なフジロック」。
注目のヘッドライナーは、初日8/20(金)がRADWIMPS、8/21(土)はKing Gnu、そして最終日8/22(日)は電気グルーヴ!
他にもmillennium parade、METAFIVE(高橋幸宏×小山田圭吾×砂原良徳×TOWA TEI×ゴンドウトモヒコ×LEO今井)、CORNELIUS、NUMBER GIRL、平沢進+会人(EJIN)、秋山黄色など、豪華アーティストが出演!
※公演が中止・延期になる可能性がございますので詳細は各公演の公式HPをご確認ください。
[FUJI ROCK FESTIVAL'21 公式HP]https://www.fujirockfestival.com/
インタビュー・文/吉羽さおり
構成/月刊ローチケ編集部 6月15日号より転載