【インタビュー】Doona

2025/12/15(月)

Doona

「俺らの本当の姿はライブでしかわからない」
Doonaが初の東名阪ツアーを開催!

2023年の結成以来、東京のライブハウスシーンで右肩上がりに注目度を高める5人組、Doona。唯一無二の音楽性を追求する彼らは、自身のスタイルを「TOKYO NEW MIXTURE」と定義する。バンドの発起人であるGENKIは、「メンバーのルーツがバラバラだから、好きなことをやるとセクションごとにジャンルが切り替わる騒がしい音楽になっちゃう。それを個性にすれば良いんじゃないかって」と、その成り立ちを語る。

始動当初はR&Bやファンクからの影響が色濃かったが、2025年4月にリリースされたシングル「RUN」以降はロックやHIPHOPを飲み込み、よりアグレッシブに進化した。暗中模索を経て、現在は「どんなサウンドが耳に残るか」「どんな一言がリスナーを熱くするか」というシンプルな問いに向き合っている。

SOTA「振り返ってみると、僕が初期衝動でカッコいいと感じたものはロックだった。より自分に素直にギターを弾くようになりました」

GENKI「音にハメながら伝えたい言葉をたくさん詰められるのはラップだなと。ラップなら強いことも言える」

キャッチーさを研ぎ澄ますようになった背景には、「RUN」のスマッシュヒットに伴うリスナーの急増がある。背負うものが重くなる中で、活動への向き合い方にも変化があったようだ。

GENKI「ただ発信するだけじゃなくて、他人に聴いてもらうことに意識を向けるようになりました。音楽ってエゴだけじゃできない。メンバーやスタッフ、聴いてくれる人がいてこそだから。最新シングル『I AM』ではその気持ちを歌詞に落とし込んでます」

そんな同志が一堂に会するライブの空間に懸ける思いは強い。「コード一発でカッコいいと思わせられるように弾く」というSOTA、「ちょっと無理するくらい頭を振る」というRYO。彼らのライブは意外なほどにエネルギッシュだ。キーボードを抱え激しくパフォーマンスするRINTAの「音を鳴らすというより魂で演奏する」という言葉にメンバーは頷く。

RYO「ライブはリスナーとちゃんと対面できる場所ですね。顔馴染みのお客さんが増えていくと、活動の成果を実感できます」

GENKI「リリースはあくまで一つの記録であって、生で演奏する楽曲が完成形。その日その日の最新地点を示せるから、俺らの本当の姿はライブでしかわからない」

2025年9月には渋谷WWWで初のワンマンライブ『THE GARAGE』を開催。VJや照明、美術スタッフにも縁のある仲間を招集し、見事チケットはソールドアウト。満員御礼のフロアに対峙し、達成感とともに新たな決意を胸に刻んだ。

ZAKKI「もちろんめっちゃ楽しかったけど、まだまだ行けるなって。次のフェーズに進む第一歩というか。GENKIがライブで話した通り、横アリまで行くのが俺らの目標です」

RYO「バンドの登竜門とされる場所でワンマンができて、ようやくスタートラインに立った感覚です。反省点も含めて、より大きな会場に立つための良い感覚を掴めたかな」

そして、満を持して全国区へ。2026年4月には初の東名阪ツアー『The First Infection』へ駆け出す。

RINTA「必ず食らわせられる自信があります。絶対に感動させます」

SOTA「音源は火薬だから、ライブで爆発させる。ここから全国にDoonaを広めていくので、覚悟して待っていてほしいです」

プロフィール

Doona/どぅーな

’23年結成の5人組ミクスチャーロックバンド。’25年9月に初のワンマンライブを開催。メンバーはGENKI(Vo./Gt.)、SOTA(Gt.)、RYO(Ba.)、RINTA(Key.)、ZAKKI(Dr.)。

公演情報

Doona presents “GLUE SPOT”

Doona ONE-MAN TOUR “The First Infection”

インタビュー・文/サイトウマサヒロ
Photo/中田智章
構成/月刊ローチケ編集部 12月15日号より転載


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