【インタビュー】CLAN QUEEN

2025/9/15(月・祝)

自分との対話を表現する2マンライブ！

フェス界隈でCLAN QUEENの躍進が話題にあがる機会が増えている。CLAN QUEENとは、音楽、ビジュアルクリエイティブ･･･活動の全てがコンセプチュアルである事＝“アートロック”を標榜する新世代ユニットだ。今夏、2ndアルバム『NEBULA』を軸としたツアーは大成功を遂げた。彼らにとって大切な作品となった2ndアルバム『NEBULA』。夏のツアーを経由して、新たな発見などあったのだろうか。

AOi「CLAN QUEENの根っことなるアルバムですね。『NEBULA』が軸にあることで闘っていけるというか。中心にあるからこそ、より幅広い音楽性へとチャレンジできると思っています」

マイ「『紙風船』という曲の意図にも通じるのですが、匂いで記憶や感情が呼び起こされるプルースト効果というのがあって。それって曲にも通じると思っているんです。『NEBULA』の制作は、特に濃い期間を過ごしたので聴くたびに初心を思い出しますね」

yowa「歌の技術面で成長できたアルバムとなりました。自分らしさを込められたと思うし、歌詞の世界観など自分の考えとも置き換えながら、感情表現へと向き合った作品になりました」

そして11月、12月に2マンライブ『CLAN QUEEN 2MAN LIVE “MIRAGRAM”』の開催が発表された。3人が敬愛するアーティスト、THEORAL CIGARETTES、yamaを迎えた2マンライブである。意気込みを聞いてみた。

AOi「タイトルが“MIRAGRAM”という造語で。ミラー（鏡）とグラム（記録）を掛け合わせて名付けました。2ndアルバム『NEBULA』は、自分自身を問うアルバムだったので、その先に、本当の自分との対話を2マンライブを通して表現しようと思いました。そこで、我々の原点である先輩アーティストを迎えたんです」

深いメッセージ性がうかがえる“鏡の記録”と表現された2マンライブ。その意図とは？

マイ「影響を色濃く受けたアーティストとして、わたしとAOiが、THE ORAL CIGARETTESさん。yowaが、yamaさんを選ばせていただきました。夢が叶う瞬間でもあります」

AOi「THE ORAL CIGARETTESさんは、単純にすべてがカッコいいんですよ。世界観の作り方や、それこそワンマンライブの魅せ方など。フェスでの盛り上げ方、楽曲が持つメッセージ性など、寄り添ってくれる感じが好きですね」

マイ「高校生の頃、自分は元気じゃないタイプの人間でした。そんなときに、自分以外にも同じことを考えている人がいるんだと思えたのがTHE ORALCIGARETTESさんの曲だったんです」

歌い手出身であるyowaは、yamaを選んだ。

yowa「yamaさんも、もともと歌い手として活動されて、今のスタイルになって。自分にとって、憧れでありルーツ的な存在だったのでお誘いさせていただきました」

夏におこなわれたツアー『2nd ONE MANTOUR “NEBULA”』との違いについて聞いてみた。

AOi「2マンライブなので、先輩相手ですけど勝つ気でいきます。そんな気持ちのセットリストになっていくと思いますね」

マイ「2日間、THE ORAL CIGARETTESさんとyamaさんだとスタイルや方向性も違いますので、セットリストも変わってくると思います」

yowa「違う攻め方になっていくでしょうね」

コンセプチュアルかつアーティスティックな映像演出など、CLAN QUEENのライブには常に強いこだわりが感じられる。それは2マンライブでも変わらない。

AOi「2マンライブは大きな会場なので、いろいろチャレンジしたいですよね。」

マイ「先輩方の背中を借りながら、カッコいいライブにしたいと思います」

誌面連動Q&A

• Q.
  手土産を選ぶポイントは？

A.
マイ「おつまみのような賞味期限がめっちゃ長いものですね。何か作業しながらでも食べてもらえたらいいなと思って選ぶようにしています」

yowa「会話の中で「これが好き」って言っていたのを思い出しながら、渡す相手が食べている姿を想像して選びます。やっぱり相手のことを考えるのが一番大事かなと思います」

AOi「自分もマイと同じで、賞味期限は意識します。いつ食べてくれるかわからないので、ナマモノは避けつつ、やっぱりせんべいみたいな乾き物が多いですね」