【インタビュー】古川陽介&ディープファン君
古川陽介さん(左)、ディープファン君のスルガアユムさん(中央)、ワタナベコーヘイさん(右)
幅広い音楽と気軽さを両立する『りんご音楽祭』
長野県松本市で開催され、その独自のアーティストラインナップで今や地方を代表するフェスへと成長した『りんご音楽祭』。注目を集め続けるフェスについて、代表の古川陽介と、昨年オーディション枠「RINGOOO A GO-GO」にて選抜されたディープファン君に話を聞いた。
古川陽介 当時、日本には大型フェスばかりで、インディーズで活躍してるアーティストや、ヒップホップ、クラブ系の人はあまり出られなかったんですね。でも僕はそういう人が見られるフェスが欲しかった。それで10年前に始めたのがりんご音楽祭なんです。
りんご音楽祭には田島貴男やTOWA TEIといったベテラン勢から、水曜日のカンパネラやceroといったシーンの先端を走る存在まで、幅広く招聘されている。6/13(水)に自身初の全国流通盤アルバム『PRIVATEBLUE』をリリースしたディープファン君も、今後そういった存在になっていくかもしれない。
ワタナベコーヘイ 人づてにりんご音楽祭のオーディションの話を聞いて、エントリーを経て『RINGOOO A GO-GO』に出演させてもらって。
スルガアユム それまではダラダラ制作しがちだったんですが(笑)、フェスに出たことが制作へのはずみになりましたね。経験値を高めさせてもらったと思います。
各地方で活躍しているアーティストが多いことも重要だと話す。
古川 地方にいても出られて、ビッグネームからインディまで見られるフェス…。そういう『選択肢』をとにかく増やしたい。
街からの近さや整備が行き届いた会場によって、フェスの中では比較的気軽に参加できる事でも知られているりんご音楽祭。
古川 ヒールを履いても行けるフェスですね。トイレの数も多くて、とにかく綺麗にしてます。そういう、クラブに行く感覚でも楽しめるフェスにしたいんです。
10年目はどんな内容になるのか。
古川 10年間でりんごを盛り上げてくれたアーティストを招きたいと思ってますが、基本的には『いつも通り』。良いアーティストを招聘して、良い音楽を良い環境で楽しめるフェス。それを今回も作り上げたいと思ってます。
プロフィール
フルカワ ヨウスケ
りんご音楽祭代表、20歳の時に長野県松本市に瓦RECORDをオープン。2009年、26歳でりんご音楽祭を立ち上げる。
ディープファンクン
編成・年齢が不詳の、東京発のファンクバンド。今回登場したメンバーはスルガアユム(Vo.)、ワタナベコーヘイ(Gt)。
公演情報
りんご音楽祭2018
9/22(土)10:00 長野県松本市アルプス公園
9/23(日・祝)10:00 長野県松本市アルプス公園
インタビュー・文/高木“JET”晋一郎
写真/矢野寿明
構成/月刊ローチケ編集部 6月15日号より転載
※写真は本誌とは異なります