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【インタビュー】ブラッド・ケリー
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【インタビュー】ブラッド・ケリー
おなじみの指揮者が今年で勇退!メイン演目は『ヘラクレス』
ディズニー映画やテーマパークの名曲たちを、迫力満点のフルオーケストラの演奏と、ブロードウェイのヴォーカリストたちの表現力豊かな歌声で届ける「ディズニー・オン・クラシック~まほうの夜の音楽会」が、今年も開催される。
16年目の今回は、9月~12月にかけて全国27の都道府県で51公演を行う。初回公演から延べ650を超える全公演に出演してきたのが指揮者のブラッド・ケリーさんだ。今年のツアーをもって勇退を発表している彼に、みどころを聞いた。
「メイン演目としてフィーチャーするのは『ヘラクレス』。ゴスペル調のナンバーは、手拍子も多かったりして楽しさ満載で、個人的にも大好きですね。実は以前、アメリカの有名ゴスペル・グループのために作曲や編曲をしていたこともあって、このジャンルには思い入れが強いんです」
1つ目の目玉をこう教えてくれたケリーさん。扱われる音楽に造詣が深いケリーさんの指揮で、その魅力がより深く堪能できそう。
「2つ目の目玉は、『アラジン』『美女と野獣』『リトル・マーメイド』といった大ヒット作の音楽を手掛けてきたアラン・メンケンの名曲特集です。音楽家としての彼の非凡さを感じ取ってもらえるでしょう」
また、ミッキーマウスのスクリーンデビュー90周年をお祝いし、“デビュー作”の『蒸気船ウィリー』全編の生演奏も披露される。
「とてもレアな演奏になると思います。初期のディズニー音楽の楽しさを発見してもらえるはずです」
とケリーさんも太鼓判を押す。そんな彼にとっては最後となる今年のツアー。意気込みを尋ねてみると…?
「15年にわたってこの音楽会を楽しく続けてこられたのは、日本のファンのみなさんのおかげです。感謝の気持ちを込めて全国を回り、共演者、スタッフ一丸となり最後まで全力を尽くします!」
ラストツアーにかける抱負も熱く語ってくれたケリーさんだが、実は来年からジャズ色の強い新しいディズニー・コンサートを立ち上げるという(初演は4月の予定)。ディズニー音楽に違った角度からスポットを当てていく、来年以降のケリーさんの役割にも大いに期待したい。
インタビュー・文/山本航
Photo/矢野寿明
構成/月刊ローチケ編集部 7月15日号より転載
※写真は本誌とは異なります
