2021年、2022年と「深作組ドイツ三部作」、「新ドイツ三部作第一弾」と銘打ち、ドイツ戯曲を立て続けに4作品上演した深作組が、この度ドイツの家族劇2作品を全く同じ出演者にて同時上演いたします。ひとつは、ドイツ演劇界の新進気鋭の劇作家マリウス・フォン・マイエンブルクが現代の不条理を描いた『火の顔』の再演、もう一作は、戦後ドイツを代表する劇作家ベルトルト・ブレヒトが、ソフォクレスのギリシャ悲劇を今日的な意味を加えて改作した『アンティゴネ』、この2作品を演劇やオペラ、映像作品などで活躍の深作健太が鋭い視点で演出します
【STORY】
『火の顔』
どこにでもいる、普通の四人家族。父は現実から目を背け、母は自らの母性をアピールする。姉は外の世界へ出る事を夢見て、弟は爆弾作りに没頭する……。そこへ突然、現れる姉の恋人。閉ざされた家庭に、新しい〈風〉が吹き込んだ時、思春期の少年に渦巻いていた〈炎〉は、音を立てて燃えあがる。
『アンティゴネ』
第二次世界大戦直後、焼跡のベルリン。廃墟の中で、ギリシア悲劇〈アンティゴネ〉が演じられる……。戦場から逃亡し、殺された兄。王クレオンは、彼の屍を葬る事を禁じるが、姉アンティゴネはその禁を破って埋葬し、捕らわれる。個人として、〈人間〉の法を主張するアンティゴネと、 王として、〈国家〉の法を主張するクレオン。二人の対立は、末弟ハイモン、妹イスメネを巻き込んで、大きな悲劇へと突き進む。 ――これは、戦死者である少年の亡霊の目線から描かれる、現代の〈分断〉の物語である。
作
『火の顔』マリウス・フォン・マイエンブルク
『アンティゴネ』ベルトルト・ブレヒト
翻訳・ドラマトゥルク
大川珠季
演出
深作健太
音楽・演奏
西川裕一
出演
『火の顔』
川﨑 星輝(少年忍者/ジャニーズJr.)
富田健太郎/葉山 昴(ダブルキャスト)
大浦 千佳/小林 風花(ダブルキャスト)
宮地 大介
愛原 実花
『アンティゴネ』
大浦 千佳
宮地 大介
富田健太郎
小林 風花
葉山 昴
愛原 実花
川﨑 星輝(少年忍者/ジャニーズJr.)
日程・会場
公演日 |
4/8(土)~4/16(日) |
会場 |
東京・吉祥寺シアター |