演劇
明治座『細雪』

儚くも美しい、それはまるで桜のようにー。

戦争に向け、大きく時代が変わろうとしていた昭和十年代。それぞれの道を力強く生きる、四姉妹。

大切な人を思う気持ちが、心揺さぶる不朽の名作「細雪」。

今回の明治座公演初日に、遂に上演回数1500回を迎えます！

あらすじ：

時代は昭和十年代、場所は大阪・船場。

徳川の時代から続く木綿問屋・蒔岡商店。

先代の父から譲り受けた家業の暖簾を守り、格式を重んじる本家の長女・鶴子。

分家して神戸・芦屋に住まいを構え、妹たちを優しく見守る次女・幸子。

数多の縁談を断り続け、婚期がとおのいていく三女・雪子。

ハイカラで活発、手に職をつけて自立の道を切り開いていく四女・妙子。

時代は戦争に向けて大きく動き出している中でも、優雅さを忘れない美しき四姉妹。

それぞれの想い、それぞれの人生を歩んでゆく。

そしてついに日中戦争が勃発。

本家の蒔岡商店は倒産。

姉妹たちは自分たちの世界が古き良き時代、すでに過去になりつつあることを感じ始めている。

それでも彼女たちは美しくあることをやめない。

散るからこそ美しい、満開の紅枝垂の桜のように…。

原作：谷崎潤一郎
脚本：菊田一夫
潤色：堀越真
演出：水谷幹夫

キャスト：

長女・鶴子：賀来千香子 

次女・幸子：水野真紀

三女・雪子：紫吹 淳

四女・妙子：壮 一帆

次女の夫・貞之助：葛山信吾

長女の夫・辰雄：磯部勉

板倉：川﨑麻世

御牧：橋爪 淳

啓三郎：太川陽介