ラ・ストラヴァガンツァ東京
松野弘明(ヴァイオリン)と黒木岩寿(コントラバス)をリーダーとし、ヴィヴァルディ大好き人間が集まり創設されたチェンバロとリュートを伴った弦楽アンサンブルで、東京文化会館小ホールでの公演(木越洋の音楽博物館2008年11月30日)がデビューとなります。
アンサンブル名の<ラ・ストラヴァガンツァ東京>は、ヴィヴァルディの作品4のヴァイオリン協奏曲集「ラ・ストラヴァガンツァ」からとったもので、「奇妙な」とか「風変わりな」という意味をもつイタリア語です。ヴィヴァルディには、膨大な数のシンフォニア(弦楽のための協奏曲)、合奏協奏曲があり、「四季」は余りにも有名ですが、演奏されることが稀な傑作が数多くあります。こうしたヴィヴァルディの知られざる作品の演奏にも力を注いでいきます。
ヴィヴァルディ、バッハなどのバロック期からモーツァルト、ベートーヴェンにいたる時代の弦楽器の奏法の解明はここ数年で飛躍的に進み、弦楽器と弦楽アンサンブルの表現の幅は飛躍的に拡大しました。ラ・ストラヴァガンツァ東京は、いわゆるモダン楽器を使用していますが、古楽器奏法も参考にしつつ、世界新しい潮流も見据えて独自の響きを追求。生き生きと湧き上がる、多彩な響きが持ち味です。