蜷川実花展 with EiM 光の中で影と踊る

沖縄・世界遺産登録の聖地『斎場御嶽』の森に囲まれた南城美術館では、11/27(水)から2025/5/30(金)まで写真家・映画監督の蜷川実花とクリエイティブチーム・EiMの協働による個展を開催します。

本展の開催にあたり蜷川実花とクリエイティブチーム・EiMは沖縄県の様々な場所を訪れ、地域の自然や風景を撮影しました。自身初となる水中での撮影にも挑戦しています。そのなかでも、夜咲いて朝には散ってしまう幻想的な植物 “サガリバナ” との出会いは、展覧会のタイトル 「光の中で影と踊る」という言葉へとつながっていく重要なもので、キービジュアルとして採用しています。
本展は沖縄の自然がもたらす「光と影」のコントラストを美術館の各所で体感できる構成です。
会場の南城美術館は、沖縄県南城市にある美術館で、沖縄で最も神聖な場所といわれる「斎場御嶽」（世界遺産）と同じ山の中にあり、その背後に広がる静かな森、青い海と空が一望できる絶景の場所に位置します。

美しい自然の中に建つ美術館の屋外空間では、布に印刷した蜷川実花の写真作品を展示。海風にたなびく作品群は、無限に広がる空と海のダイナミズムを感じさせてくれます。
また、美術館の一部は沖縄の伝統的な家屋をそのまま展示空間として活用しています。強烈な光を浴び、風や音を感じる屋外空間から、屋内空間は心の内を見つめるような静謐さを感じる作品も見ることができます。

本展におけるアーティストの眼差しは沖縄の花、緑、空、海が織りなす光と影、そこから感じる力強くも儚い生命の存在や、生と死、うつろい変化していく美しさと儚さを鋭くとらえ、唯一無二の作品へと昇華しています。