石川賢治は1984年にサイパンで月光写真を撮り始め、今日まで満月の光だけで、他に類を見ない美しく神秘的な写真世界を生み出し続けています。1990年、初の写真集『月光浴』の発表以来、アメリカ、アフリカ、アジア、オセアニアの4大陸に渡る大自然の満月の夜を撮影してきました。
そして今、石川賢治は福岡の糸島半島に拠点を移し、日本の月夜の春夏秋冬を舞台に、これまでの作品と視点を変えた“地上の宇宙実感”を一枚の写真にするべく取り組んでいます。この度その最新作が写真集『月夜の晩に』として出版されます。
星空の下、月光を浴びいのちを輝かせ天空を仰ぐ植物や昆虫、北海道知床半島の流氷、初夏の青森県奥入瀬の清流、沖縄県竹富島の海に浮かぶ砂州、満月の下で咲きこぼれる桜など。北海道から沖縄まで、昼間とは全く違う表情の日本の月夜の原風景がそこにあります。それら最新作約70点を中心に、これまでの代表作からイグアスの滝(ブラジル・アルゼンチン)、モニュメントバレー(アメリカ)、ウユニ塩湖(ボリビア)、バオバブの樹(マダガスカル)、ヒマラヤ連山(ネパール)、艶やかな夜の花々なども合わせ、約100点の月光写真を一堂に紹介いたします。
ほの暗く照明を落とした会場では世界中のロケで石川が撮影する隣りで録音された虫の声、さざ波、風の音など、満月の夜の自然音を流し、まさに目と共に耳でも「月光浴の旅」を体感して頂ける空間になります。
大丸梅田店に創られた満月空間へどうぞ“月光浴”をしにお出かけください。
会期 |
2023/5/17(水)~2023/5/30(火) |
会場 |
大丸ミュージアム〈梅田〉(大丸梅田店15階) |
開場時間 |
10:00~19:30(20:00閉場)
※最終日は17:30まで(18:00閉場) |