中国最大の河川である長江の下流・揚子江北岸に栄えた揚州は、古くから水運交通の要衝、また国際的な商業都市であり、文化人の往来する香高い風流の地でした。日本人にとっては唐代の高僧・鑑真の故郷としても、親しみ深い都市です。
本展では清時代18世紀を中心に、揚州で活躍した「揚州八怪」と呼ばれる一群の書画家に焦点を当て、その全容に迫ります。中国書画の伝統を近代まで切り開いた、先進的な彼らの芸術の魅力を存分にお楽しみください。
<揚州八怪とは>
清朝最盛期に、揚州で活躍した金農(金冬心、1687-1763)や鄭燮(ていしょう、鄭板橋、1693-1766)ら優れた書画家のこと。後世の評論家が8人を選ぶ時、人によって違いがあったため、揚州八怪に数えられたものは総じて15人いる。教養深く、詩書画に通じ、伝統にとらわれず、自由な表現の作品を制作した。揚州八怪の作風は、大胆で<奇怪>なものととらえられがちだが、実は軽妙洒脱なものが多く、作家の人間性が発露されている。
開催期間
| 会期 |
2021/6/12(土)~2021/8/15(日) |
| 開館時間 |
9:30~17:00(入館は16:30まで) |
| 会場 |
大阪市立美術館(大阪市天王寺区茶臼山町1-82) |
- ※会期中展示替えあり。前期:2021/6/12(土)~2021/7/11(日)、後期:2021/7/13(火)~2021/8/15(日)。
- ※月曜休館〔2021/8/9(月)は開館〕