スヌーピーミュージアム 特別展「Love is Wonderful - 恋ってすばらしい。」

スヌーピーミュージアム

 

東京は六本木にあるスヌーピーミュージアム、2年目の秋の展覧会が2017年10月7日(土)よりスタートした。この特別展のテーマは“恋”で、その名も「Love is Wonderful - 恋ってすばらしい。」。

まるで迷路のようなドラマティックな空間の中で、スヌーピーやピーナッツ・ギャングたちの「胸キュン」な恋のエピソードが、約80点の貴重な原画とオリジナル映像で紹介される特別展の内覧会に一足早くお邪魔してきた。

館内の様子はもちろん、新しいカフェメニューやグッズの披露に加え、第2回目の企画展のときから図録(カタログ)に作品解説を書いているシュルツスタジオのレックス氏によるギャラリーツアーも行われ、さらには普段はお目にかかれないスヌーピーまで登場するという大盤振る舞いの内覧会の模様をお届けする。

 

スヌーピーミュージアム

 

今回の展覧会は恋のすばらしさを歌いあげているもの。入口に展示されているのは、ピーナッツの生みの親、シュルツ氏とその初恋の彼女ドナとの写真。シュルツ氏がピーナッツを育てている忙しい最中に彼女に恋に落ちたお相手なのだが、告白するも実らなかったというちょっぴり切ない裏話がある。そんなシュルツ氏の“恋”の写真をスタートに、彼の人となりが深く関わっている、ピーナッツ・ギャングたちの恋物語が繰り広げられている。

 

スヌーピーミュージアム

 

展示は全てカラフル且つポップな演出。それぞれのキャラクターやシーンよって色が変えられていて、その場にいるだけでワクワクさせられる。そして、実際の原画の展示はチャーリー・ブラウンからスタート。顔が出てこない「赤毛の女の子」、サマーキャンプで出会って一目ぼれしたペギー・ジーン、さらにエミリーやペパーミントパティなどとのエピソードが展示。そして、ルーシーとシュローダーのエリアへ。恐らくピーナッツの中でも一番知られている逸話ではないだろうか、とレックス氏は語っているが、恐らく漫画を通して一番深く掘り下げられ、発展させられている話の一つでもあるルーシーとシュローダーは、シュルツ氏が初期から手がけていた恋のストーリーの一つでもある。

 

スヌーピーミュージアム

 

この背後の仕切り部分に描かれているのが、怒っているルーシー。ルーシーと言えば“おこりんぼさん”で知られているが、シュローダーのこととなると話は全く変わって、恋する乙女となるキュートさ。ルーシーはシュローダーのことが好きでたまらないけれども、シュローダーはただただベートーベンひと筋。このうまくいかない絡み合った2人の関係を表した副題が「Stormy Weather(荒れ模様)」とひねりが効いている。

次いではライナスの恋模様が展開。兄チャーリー・ブラウンの親友に恋したサリーや、キノコ採りで知り合ったトリュフ、そしてなんといっても謎の女の子リディアとのエッジの効いたストーリーは必見だ。

 

スヌーピーミュージアム

 

そしてピーナッツの中でも一番人気のキャラクター、スヌーピーのコーナー。このピーナッツの50年間の歴史の中でしょっちゅう姿を現しているスヌーピーは、家から家へとひっそり忍び込んでは姿を現し、近所の女の子たちに直ぐキスをしてしまうようないたずらっ子。そんなスヌーピーの初恋は、アイススケートをしていて偶然出会った女の子ビーグルとの恋。相思相愛だったにもかかわらず、ワンちゃん訓練学校の落ちこぼれで途中退学してしまったスヌーピーは相手の父親から「そんな奴に娘はやれん」と猛反対を受けてしまうのだが、その後失恋によるやけ食いで、ぷくぷくになってしまうスヌーピー。館内ではそのぷくぷくぶりも見られるのでお見逃しなく。

 

スヌーピーミュージアム

 

そこから数年月日が流れ、スヌーピーはまた女の子ビーグルと恋に落ち、大々的な結婚式を挙げることになるのだが、これまた切ない展開によりまたしても失恋の痛手を受けるスヌーピー。それ以降もあちらこちらに出没してはキスして回るようなやんちゃぶりを見せ、誰か特定の人というのではなく、みんなのことが好きだよ、という姿勢になったのだという。

 

 

レックス氏によると “LOVE” というのは英語では愛と恋の両方の側面があり、ロマンティックな恋物語だけではなく友情なども含めた包括的な面で見ると、ピーナッツを作り上げている根幹が “LOVE”、愛する、慈しむに当たるのではないかという。全体のストーリーの9割方がそういう想いに関わっていると言えるのでは?というほど、やはり恋のストーリーはピーナッツとは切っても切り離せないものなのだろう。

原画の展示以外は、ここスヌーピーミュージアムでしか見られないオリジナルムービーを2編楽しむことができる。オープニングシアターと恋シアター、思い通りにならない恋模様やロマンティックなショートムービーの上映をお楽しみに。

 

スヌーピーミュージアム

 

さらに、ヴィンテージグッズや初期作品、知られざるシュルツイラストやアニメーションのセル画なども100点ほど展示。スヌーピーとのキスができるフォトスポットも2か所あるので、ぜひキュートな写真を撮影したい。

 

スヌーピーミュージアム

 

ミュージアムショップ「BROWN'S STORE」では展覧会のリニューアルに合わせて新商品が約200点仲間入り。この展覧会のテーマ、さらに冬に向けたラインナップは願わくば全部揃えたくなるほどのキュートさ。カーディガンなどはジェラート ピケとのコラボ。肌触りの良さは最高だ。

 

スヌーピーミュージアム

 

そして待望のミュージアムカフェ「Cafe Blanket」でも、特別展のテーマに合わせて、ピーナッツの恋をモチーフにした胸キュン新メニューが多数用意されている。

 

スヌーピーミュージアム スヌーピーのサラダディッシュ 1,480円(税抜)

 

スヌーピーミュージアム ブラウニー・チャールズの恋のサンデー 1,100円(税抜)

 

スヌーピーミュージアム Happy Wedding! ローズヒップティー 880円(税抜)

 

恋バナはまさに夢のように楽しいものだが、この特別展「Love is Wonderful - 恋ってすばらしい。」もまさにそれ。夢のようなひと時をぜひ味わってみては。

スヌーピーミュージアム特別展「Love is Wonderful - 恋ってすばらしい。」は、2017年10月7日(土)より2018年4月8日(日)まで開催。

 

 

開催概要

スヌーピーミュージアム特別展「Love is Wonderful - 恋ってすばらしい。」

【会期】

2017年10月7日(土)~2018年4月8日(日)

【休館日】

会期中無休 ※12月31日~1月2日を除く

【時間】

10:00~20:00

【所在地】

東京都港区六本木5-6-20

東京メトロ六本木駅より徒歩7分、麻布十番駅より徒歩10分

【入館料】

一般:前売券 1,800円/当日券 2,000円

大学生:前売券 1,200円/当日券 1,400円

中学・高校生:前売券 800円/当日券 1,000円

4歳~小学生:前売券 400円/当日券 600円

※スヌーピーミュージアムは日時指定の予約制です

※スヌーピーミュージアムでは、混雑緩和のために日時指定の前売券を販売します

※入館時間は10:00~11:30、12:00~13:30、14:00~15:30、16:00~17:30、18:00~19:30の計5回です

※滞在時間の制限はありませんので、入館後はゆっくりとご鑑賞頂けます

※前売券の一般発売は来館希望月の2ヶ月前の20日の10時から先着順にて販売致します。ただし20日が土日祝の場合は翌平日になります

※一般発売日に先駆けて来館希望月の2ヶ月前の1日~10日の期間、LEncore会員限定抽選先行・プレリクエスト抽選先行販売を実施します

※当日券は前売券の販売状況に余裕がある場合にミュージアムで販売します(前売券料金+200円)

 

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