伊藤若冲ら新発見や初公開作品も
「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」東京都美術館で2019年2月に開催
『奇想の系譜』著者であり特別顧問の辻惟雄さん(左)、本展覧会を監修する山下裕二明治学院大学教授(右)
2019/2/9(土)より東京都美術館(東京・上野)で「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」が開催されます。本展覧会開催に伴い、10/29(月)に都内で報道発表会が行われました。
本展覧会は、美術史家の辻惟雄さんが1970年に著した『奇想の系譜』で取り上げた6名の日本絵師である岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曽我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳のほかに白隠慧鶴、鈴木其一を加えた8名の絵師たちの代表作品を一堂に会する展覧会です。
報道発表会では、特別顧問である『奇想の系譜』著者の辻惟雄さんと、本展覧会を監修する山下裕二教授(明治学院大学)による特別解説が行われました。
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伊藤若冲 <<紫陽花双鶏図>> 絹本着色 一幅 139.4×85.1cm 江戸時代中期(18世紀)米国・エツコ&ジョー・プライスコレクション
2016年に行われた「生誕300年記念 若冲展」にてすっかり有名作品となった伊藤若冲の<<紫陽花双鶏図>>(絹本着色 一幅 139.4×85.1cm 江戸時代中期(18世紀)米国・エツコ&ジョー・プライスコレクション)について、山下教授は「代表作のひとつである『動植綵絵』の直前に描かれたとみられています。プライスコレクションの中でも白眉の品物。本当にクォリティ高い着色画は、拡大しても問題なく写しますね。それだけ素晴らしい出来栄えだということを示しています」とコメント。
曽我蕭白 <<群仙図屏風>> 紙本着色 六曲一双 各172.0×378.0cm 明和元年(1764)文化庁 重要文化財【展示期間:3/12~4/7】
続けて『奇想の系譜』を執筆するきっかけとなった作品<<群仙図屏風>>(曽我蕭白 紙本着色 六曲一双 各172.0×378.0cm 明和元年(1764)文化庁 重要文化財【展示期間:3/12~4/7】)について、著者の辻さんは「(初めて見たのは)34才の時だったと記憶していますが、江戸時代にこんな(奇想な)絵があるんだなと、根底からひっくり返された感じでしたね(笑)」と当時を振り返りました。
長沢芦雪 <<猿猴弄柿図>> 絹本着色 一幅 104.0×37.7cm 江戸時代中期(18世紀)個人蔵(左)/伊藤若冲 <<梔子雄鶏図>> 絹本着色 一幅 85.8×43.1cm 江戸時代中期(18世紀)個人蔵(右)
特別解説の後、初公開・新出作品となる<<梔子雄鶏図>>(伊藤若冲 絹本着色 一幅 85.8×43.1cm 江戸時代中期(18世紀)個人蔵)と、<<猿猴弄柿図>>(長沢芦雪 絹本着色 一幅 104.0×37.7cm 江戸時代中期(18世紀)個人蔵)が披露されました。
「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」は東京都美術館で2019/2/9(土)より開催されます。現在、「新・北斎展」と同展のセット券ほか、早割ペアチケット、数量限定グッズセット券(3種)を販売中です。
開催概要
奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド
開催期間
2019/2/9(土)~4/7(日)
時間
9:30~17:30(最終入室は閉室の30分前まで)
※毎週金曜日、3/23(土)、3/30(土)、4/6(土)は20:00まで
休室日
毎週月曜日、2/12(火)
※2/11(月・祝)、4/1(月)は開室
会場
東京都美術館 企画展示室
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