【インタビュー】ゲームセンターCX課長 有野晋哉(よゐこ)
2023/7/15(土)

課長を部下だと思って
𠮟咤激励しに来てください
人気ゲームバラエティ番組『ゲームセンターCX』が20周年を迎えることを記念して、狩野英孝さんやVTuber壱百満天原サロメさんとのコラボ、全国各地での記念展、有野課長公式腕時計の発売など、様々な広がりを見せている。そして10/29(日)に生挑戦イベント『ゲームセンターCX 有野の挑戦 in さいたまスーパーアリーナ 20周年大感謝祭』が、さいたまスーパーアリーナにて開催されることが決定した。
主役である有野課長は「番組20周年はありがたいです。けど、おじさんひとりでゲームするのに1万5000人を集めるっていうのが怖くてしようがない」と語るが、10周年は日本武道館、15周年は幕張メッセで記念イベントが開催されており、どちらも大盛況。長く愛され続けている番組が生み出す熱狂はやはり凄まじい。
だが、2003年に番組が開始された当初はゲーム実況という文化が存在していなかったこともあり、そこまでの手応えはなかったという。
「最初はゲームクリエイターのインタビューから始まって、シーズン2という言い方になるのかな、途中からゲームの挑戦がメインになり。それでも『ポケットモンスター』の生みの親の田尻さんに会えたりもして、たまにあるクリエイターインタビューも減ってって、19年の糸井重里さん以来、それもなくなって(笑)。YouTuberのゲーム実況が主流になって、番組もYouTubeに参戦したら、課長?まだやってたの?って言われてて(笑)」
やはり、番組の魅力はとにかく自然体で楽しみながらプレイする課長の姿だろう。ゲーム実況の祖である課長が心がけていることはそれほどないと言うが、ゲームと対話しながら進めるスタイルが視聴者を惹きつけている。
「これを言うとYouTuberにパクられないか心配ですけど(笑)、『ここのアイテム取りたい!』とか次の狙いを言うようにはしています。まあ、それが取れなくて『どうやって取るねん!』ってなるけど(笑)、そういうクリエイター側のシメシメっていう罠にどんどんハマっていくのはひとつあります。だから、僕がホストで、ゲームがゲストやと思ってる感じ。徹子の部屋というか、徹子の挑戦部屋ですね(笑)」
また、愚直なまでにゲームと向き合い、集中力を切らすことなくトライし続けクリアを目指すことも魅力的だ。
「海外でファンの人たちが集まるイベントをやらせてもらったとき、『課長が諦めないところがいいんだ。コントローラーを投げないところがいい』と言われたのを聞いて、そこをみんな楽しみにしてるのかって、背筋が伸びる思いでした。投げたらあかんねやって(笑)。僕、今まで投げたことがないから、そういう発想がないんですけどね」
レトロゲームならではの理不尽なシステムがあったとしても「できないモノは発売されてないはずやから、絶対にできるんですよ。で、ちょびっと進んだら嬉しいし、ちょびっとを重ねていく感じ」という課長のプレイを生観戦できる貴重な機会はファンならずとも見逃せない。
「19時半終わりという、晩御飯前に終われるようなスケジュールになっていますので、他府県の方も来てほしいし、声出しもできるやろうから、お客さんは課長のことを部下やと思って叱咤激励しに来てください(笑)。それに応えられるよう、頑張ります!」
プロフィール
有野晋哉/ありのしんや
お笑いコンビよゐことして活動。『ゲームセンターCX』の他にもテレビ・ラジオ・雑誌連載など幅広い分野で活躍中。Twitterも日々更新中。(アカウント:@arimorokoshi415)

公演情報
ゲームセンターCX 有野の挑戦 in さいたまスーパーアリーナ 20周年大感謝祭
- 10/29(日)15:30 さいたまスーパーアリーナ
インタビュー&文・ヤコウリュウジ
構成/月刊ローチケ編集部 7月15日号より転載