【インタビュー】有華

 

有華

SNSフォロワー15万人のシンガーソングライター有華が今の思いを届ける弾き語り全国ツアー

 

SNSのフォロワーが15万人を数える、女性シンガーソングライター、有華。伸びやかで温かな歌声に乗せ、日常に芽生える素直な感情を綴った歌詞が共感を集めている。多くの人を魅了するリアルな歌詞は、自らの実体験から生まれるという。

「経験を飾らず、ありのまま歌にすることにこだわっています。『捨て猫』という失恋ソングは、当時付き合っていた彼とのLINEを読み返しながら作りました(笑)。アーティストに専念する前の1年間は社会人を経験したので、それも歌にしました。今年は26歳になるので結婚を意識する友達も増え、今までとは違う恋愛ソングが書けそうな気がしています」

大学時代にInstagramに投稿したカバー動画が話題となり、一躍人気者に。だが、オーディションは落選が続き、女性アーティストが出演するイベントでは、志向する方向性の違いから、ファンの少なさを目の当たりにして落ち込んだこともある。苦しい時代を経たからこそ、シンプルな言葉に説得力が宿るのだろう。

「イベントでは、他のアーティストさんがファンの方とチェキを撮っているのを見て、自分もやるべきか迷いました。でも、私がやりたいことではないと思いなおして踏みとどまりました。そうやって、偽りの自分を出さない姿勢が少しずつ伝わって、“曲げない”私も含めて共感していただけるようになったのかなと思います」

親しみやすいキャラクターと愛らしい笑顔の裏に、芯の強さを潜ませる。そんな彼女のブレない思いがよりまっすぐ届くのが、ライブという空間だ。17年に自身初のツアーを開催した際は、SNSの人気者ならでは喜びと戸惑いがあったそうだ。

「私はSNSで繋がっているファンの皆さんが全国で待っていてくださるのでありがたいですよね。一方で、動画は何テイクも撮ってベストをアップできますが、ライブはやり直しの利かない一発勝負。見に来てくださった方が、生歌を聴いて『大したことないな』ってがっかりしたらどうしようと不安でした」

持ち前の負けん気とサービス精神を発揮して懸命に練習を重ねたことで、ライブを成功に導いた。

「最近は、ライブの緩急もつけられるようになりました。MCが自由すぎて、お笑いライブでネタを見ているのかと思うくらい楽しんでもらいたいです(笑)。関西人なので、面白いと言われるのは一番の誉め言葉ですね」とあっけらかんと笑った。

当初は8月からアルバムリリースとツアーをおこなう予定だったが新型コロナウイルスの影響を受け延期・中止も検討された。しかし、会場数を絞り人数限定での弾き語りツアーを決断。今回行けない都道府県やより多くのファンに自身の音楽を届ける為、今後の活動にも期待したい。

「コロナウイルスが発生してから、シンガーソングライターとして、1人の人間として出来ることはないかと毎日考えていました。その中でSNSではファンの皆さんと繋がることができ、離れていても『有華ちゃんの歌を聞いて毎日頑張れてます』『また有華ちゃんに会いたいです』などパワーのあるメッセージが毎日届き本当に励まされました。予定していたツアーも中止するか最後まで悩みましたが、スタッフの方々も全面協力すると背中を押してくれたこともあり、1人でも多くの方のパワーになれるなら歌を直接届けたいと思いました!ライブ後に『行ってよかった』と心から思ってもらえるように全力で歌を届けます。ぜひ遊びに来てください!」

 

プロフィール

ユカ

大阪府出身。'17年に初のワンマンツアーを開催。'19年7月に初の全国流通ミニアルバム『キミノサプリ 』をリリースした。

 

公演情報

 

有華弾き語りツアー2020~エナジーソングお届けに参りました~

 

9/4(金)19:00 兵庫・VARIT.

9/27(日)14:30 香川・高松DIME

10/17(土)19:00 大阪・BIGCAT

10/24(土)18:00 愛知・名古屋クラブクアトロ

10/30(金)19:00 東京・LIQUIDROOM

 

※公演が中止・延期になる可能性がございますので詳細は各公演の公式HPをご確認ください。

 

インタビュー・文/橘川有子

構成/月刊ローチケ編集部 8月15日号より転載

 

 

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