【インタビュー】Verde/

2025/10/15(水)

人生の１日を僕たちの音楽で彩るようなツアーにしたい

Verde/（ヴェルデ）とは、19年間ヴィジュアルシーンを牽引してきたAlice Nine.の凍結を受け、2023年12月にヴォーカルのShouが始動させたソロプロジェクトだ。

「バンド時代にファッションデザイナーのとある方に衣装を作っていただいたことがあって。そのときに“場所でもモチーフでもいいから、ファンの方々の心のよりどころ、聖地を作りなさい”と教えていただいた言葉が、僕は今もずっと残っていて。『どこまでも緑が広がっていくような素敵なみんなの居場所＝エヴァーグリーンなところ』という発想から、グリーンをイタリア語にするとVerdeなので、これをアーティスト名にしました。アーティスト名、各タイトルの最後にはモチーフとなる『/』がすべてに入っているんですけど。『/』はURLの階層ごとに入っている記号。ここでは『/』のあとにあなたの名前が入って、音楽を通してつながっているんだよという意味を表現しています。Verde/を通して、みんなの居場所となるコミュニティーを作りたいんですよね」

ソロでは全ての楽曲の作詞・作曲をShouがおこない、昨年は1stアルバム『V/』を発売。2025年11月には新曲を織り交ぜたEP盤『Obsidian/』をリリースする。

「ソロになって以来、“Alice Nine.のファンの方に寄り添えるような優しい曲を作ろう、自分から出てきたものを大切にしよう”と曲を作ってきたら、ライブがおとなしい感じになってきたんです。僕、ライブは発散してウワーっとなりたいので、メタルコアっぽい音楽を増やしたいと思って作ったのがデジタルシングルの「White Noiz/」や「Burning/」。EP盤にはそれとバランスを取るようにハートフルなキラキラした曲や、単純にすごくいい曲も入ってます」

この作品を携え、Verde/初の全国ワンマンツアー『Echoes of Obsidian/』は、いったいどのようなものになるのだろう。

「Verde/の曲はもちろん、自分がやってきたバンドの曲、『Obsidian/』に似合うカバー曲もやって、その残響がライブごとにどんどん広がっていったらいいなと考えています。ステージにいる僕がどうだとかは関係なく、来てくださるあなたが主人公です。ライブで曲を聴いて自分はこういう風に心が動いたとか、体がこんな風になったとか、その方々の人生の1日を僕たちの音楽で彩るようなツアーにしたい」

ツアーは摩天楼オペラの優介（Gt）と燿（Ba）、KEN'ICHI（Dr）というVerde/発足からShouを支えるおなじみの3人がサポート。

「ソロですけど人間性を構築しないといい音楽、いい演奏はできないと思うから、ライブは固定メンバーにこだわっています」

最終公演はここにDaizyStripperのKAZAMI（Key）、後藤泰観（Vn）が加わったスペシャル編成でのライブがみられる貴重な機会となる。

「生楽器が増えると、その相乗効果でステージから感じられるオーラも音の説得力も違う。贅沢な音空間を楽しめると思います」

ツアー会場はすべてライブハウスだ。

「僕もライブハウスは怖かったし、学生時代に好きなバンドのライブに行ってもなかなかのれない人間で、終盤にようやく手を上げたりするぐらいでした。でも、大人になってからはお酒を飲みながらメタルコアのライブを観たり、クラブに行ったりすると超楽しいんです。それが音楽の醍醐味だなって思うので、みなさんも自分が主人公なんだという前提で曲の世界に自分を溶け込ませて、生の音楽に溺れてほしいです。ライブハウスでお待ちしております」

誌面連動Q&A

• Q.
  手土産を選ぶポイントは？

A.
「プレゼントで相手が望むドンピシャなものを選ぶのは難しいと思うので、自分のあげたいものを選ぶようにしています。僕は周りから『メンズ美容が得意な人』と思われているらしいので、化粧品をプレゼントすることが多いです。この間はGIVENCHYのリップクリームを選びましたね。他にも化粧水や日焼け止め、MARVISの歯磨き粉は定番。見た目もおしゃれなので、ラッピングをすれば一気にプレゼントらしさが出るんです。お店のポイントもいっぱい溜まってます(笑)」