【インタビュー】辻詩音
旅をするように歌い、人生を巡る辻詩音の現在形!
辻詩音のデビュー10周年アニバーサリーワンマンライブ『いぇい! 10th Anniversaryワンマンライブ「わたしの王国」』が11/11(日)Zepp DiverCity(TOKYO)で開催される。キャッチーなメロディーと揺れ動く女の子の心をいろんな比喩を交えて綴る歌詞で音楽シーンを駆け抜ける彼女が「これまでの集大成」と語る10周年アニバーサリーライブとは。
「若いころはとにかく自分の決めた夢にまっしぐらで、何歳までにデビューしてって、事細かに計画を立てていました。そんなハングリーな活動のおかげでデビューすることができたのですが、いつのころからか、自分で自分を縛るような活動に疑問を感じて。でも、昨年敢行した音楽旅プロジェクト『世界でいぇい!』であらためて自分と向き合う体験をすることができ、音楽の捉え方が変わってきました」
『世界でいぇい!』とは辻詩音が世界をひとり旅しながら各地のクリエイターとコラボレーションする音楽旅プロジェクト。
「東南アジア6ヶ国をまわりながら様々なアーティストとコラボレーションしてきて、どのアーティストも『自分の好きなものは何かを考え、追求する』という生き方をしていることに気づいたんです。そんなアーティストの方々に触れて、自分の好きな対象を音楽だけに閉ざすのではなく、もっと純粋な気持ちに従って、旅をするように生きていけたらと考えられるようになって。そんな心で紡げる言葉をもっと書いていきたいと思うようになりました」
デビュー10周年ライブのタイトル『わたしの王国』には、辻詩音の新しい生き方が表明されているようだ。ライブにあわせて3rdアルバムのリリースも予定されている。
「6歳の私がクローゼットの中で、好きな服に身を包みながら思いのままにライブごっこをしている写真があるのですが、まさにわたしの王国(笑)。当時のような好きなもので囲まれたライブをお送りしたいと思っています。いままで以上に自由度の高いアルバムを制作中なので、『わたしの王国』ではこれまでの楽曲から新曲を含めた私の現時点での集大成のようなライブになると思います。楽しみにしていてください!」
プロフィール
ツジ シオン
'90年生まれ。シンガーソングライター。2008年11月、シングル「Candy kicks」でメジャーデビュー。第2回レコ直♪新人杯グランプリを受賞。
公演情報
いぇい!10th Anniversaryワンマンライブ「わたしの王国」
11/11(日)16:00 Zepp DiverCity(TOKYO)
インタビュー・文/大宮ガスト
構成/月刊ローチケ編集部 6月15日号より転載