【インタビュー】ザ・コインロッカーズ
いよいよ目標の地、Zepp Tokyoへ
今年6月、ドラマ主題歌となった1stシングル「憂鬱な空が好きなんだ」でデビューした秋元康プロデュースのガールズバンド、ザ・コインロッカーズ。楽器経験の有無を問わずオーディションで選ばれた38人から成り、シングルごとにメンバーを選抜するシステムで活動をする彼女たちはいま、初のライブツアーを行なっている。約150本にわたるこのツアーの終着点は、ザ・コインロッカーズ結成の記者会見を行なったZepp Tokyo。結成から1年、バンドはどう変わってきたか。今回は1stシングル「憂鬱な空が好きなんだ」の選抜メンバーにツアーの手ごたえを聞いた。
森ふた葉 失敗することがなくなったよね。はじめの方は、一回一回落ち込んでいたんですけど、いまはライブを楽しもうっていう気持ちでやっていて。すごくいいチームになったなと思います。
それぞれの笑顔から、バンドとして自信を掴んできたことを感じる。バンド感を培ってきたのはもちろん、さまざまな挑戦も重ねてきた。
手塚愛乃 ツアーではいろんなことをやってみています。セットリストを変えたり、あとはパートチェンジもして、これまで歌ったことのないメンバーが歌ったり。アレンジについても、ライブの本数が多いからこそ毎回試せるんです。
HANNA 最初の頃は、他のチームの方がバンド感が強いと言われていたんです。そこから、私たちのチームはどうしたらもっとバンド感を出せるのかを考えてライブをやっていて。ツアーでは6公演連続のこともあったんですけど、そのライブを通して一歩、みんなで進めた感覚が強かったですね。
他チームの存在は、いい刺激だ。同時に、見る人にもっと楽しんでもらおうというモチベーションの高さが、個々のスキルを上げている。
絹本夏海 私は担当のギターは初心者なんですけど、もともとボーカル志望だったのでたまにコーラスもやらせてもらうんです。このツアーで、いつの間にか自分の前にマイクが置かれるようになって。もっとギターもコーラスもできるのが強みになれたらいいなって思います。
有働優菜 私はもともとクラシックピアノをやっていたので、最初はロックっぽい弾き方ができなかったんです。ツアーを通じて、より力強く弾けるようになったりとか、体を動かせるようになってきて。成長できたのかなって思います。
田村愛美鈴 最初は、弾くことでいっぱいいっぱいで、MCなんてできないって言っていたんですけど。いまは魅せ方や動き、どうやったらお客さんと一緒に盛り上がれるかを考えるようになりました。一回、一回成長できたなって。
また長いツアーならではのハプニングも。
Emily 福岡の公演のとき、みんなが風邪を引いてしまって声が出なくなってしまったときに、急遽メインのボーカルをやらせてもらうことになったんです。いつもメインのボーカルがやっていることって、大変なんだなって思いましたね。
ツアー後半となる10月からは、2ndシングルに向け新たなシャッフルメンバーでのライブがスタートした。12月23日(月)のZepp Tokyoでのライブは、現体制のほか、さまざまな編成でのライブとなりそうで、楽しみだ。
松本璃奈 お客さんから見ると、つねに目の前の景色が変わるような、いままでにないライブになると思います。ツアーの集大成として成長した姿を見せたいなと思います。
プロフィール
ザ・コインロッカーズ
昨年12月23日に結成された、38名のバンドメンバーから成る世界に類を見ないガールズバンド。今年6月に「憂鬱な空が好きなんだ」でデビュー。
公演情報
ザ・コインロッカーズ1st Anniversary LIVE@Zepp Tokyo
12/23(月)18:30 Zepp Tokyo
インタビュー・文/吉羽さおり
構成/月刊ローチケ編集部 11月15日号より転載