【インタビュー】Talking Rock! FES.2021
音楽愛溢れたフェス「Talking Rock! FES.2021」開催!
音楽雑誌「Talking Rock!」の創刊25周年を記念したライブイベント『Talking Rock! FES.2021』が2021年7月10日、11日、神奈川・横浜アリーナで開催される。今年で7回目を迎える音楽フェス『Talking Rock! Fes.』のコンセプトについて編集長の吉川尚宏氏は「ビッグネームからニューフェイスまで、誌面で掲載・応援しているアーティストに出演いただくというのが基本姿勢」と語る。
「インタビューで語られるアーティストの作品やライブに対する想いを、このフェスでリアルに体感していただきたいですし、ラインナップにも自ずとこだわりが見えてくるのではないかと思っています。誰がどういう想いでこのフェスを開催しているのかを伝えるべく、ナビゲーターとしてのスタンスで私が何度かステージに登場するのですが、『主催者が何度もステージに出てくるフェスは珍しい』と出演アーティストによく言われます(笑)」
このコメントからもわかるように、『Talking Rock! Fes.』は、雑誌「Talking Rock!」、そして、吉川編集長の"このバンド、このアーティストを紹介したい"という強い想いとつながっている。
「どんな音楽に惹かれるか、それはもう感覚でしかないです。"ああ、いい音楽!"と感じるかどうかがすべてで、そこが始まり。さらにインタビューをすることで作品やライブだけでは感じられないそのアーティストの音楽センスや人としての魅力を感じたり、あるいはその逆のパターン、インタビューを通して作品やライブの魅力をさらに知ることもあるので、それらを音楽ファンにどう伝えるのかをいつも考えながら雑誌を作っています」
THE ORAL CIGARETTES、クリープハイプ、Saucy Dog、SUPER BEAVER、Hump Back、フレデリック、My Hair is Badなど、出演ラインナップも大充実。
個性とポピュラリティを兼ね備えたバンドが揃い、幅広い音楽ファンを惹きつける布陣となっている。
「両日ともに注目のニューフェイスから今の音楽シーンの最前線で活躍するバンドまで、すごくバランスの取れたラインナップになったなと思っています。1日目は同世代バトル感が強く、なおかつポップセンスに優れたアーティストが集結した印象。2日目はジャンルもバンドカラーもハイブリッドなイメージがあります。個人的には今回のフェスの中で最年長組のthe LOW-ATUSがどんなステージを見せてくれるのか、とても楽しみです」
本来は2ステージでの構成を計画していたが、接触機会を減らすためメインステージのみに。各バンドの転換中には「Talking Rock!」がリコメンドするアーティストの楽曲やミュージックビデオの紹介、さらに創刊25周年を記念した展示スペースの設置も予定。もちろん、新型コロナウイルスの感染予防をおこなった上での開催となる。
「"ライブ会場は安心"だとはもちろん言い切れませんが、ライブハウスからドームクラスまで、私自身もコロナ禍で動き始めたライブ会場に足を運ぶ中で、アーティストとファンがガイドラインを遵守しなら音楽を楽しみ、共有し合う姿をリアルに体感して何度も感動してきました。様々な制限がある中ではありますが、ライブを楽しめる場をこれからも提供できるように最善を尽くして開催し、この先に行われるフェスにいい形でバトンを繋ぎたいと思っています」
"この素晴らしいバンドの音楽を伝えたい"という純粋な動機に貫かれた『Talking Rock! FES.2021』。出演アーティスト、そして吉川編集長の音楽愛、ライブ愛を、ぜひ横浜アリーナで体感してほしいと思う。
プロフィール
吉川尚宏/ヨシカワ ナオヒロ
株式会社トーキングロック代表取締役。
雑誌「Talking Rock!」の編集長も務める。
公演情報
Talking Rock! FES.2021
7/10(土) 横浜アリーナ
7/11(日) 横浜アリーナ
[出演]秋山黄色、THE ORAL CIGARETTES、キュウソネコカミ、クリープハイプ、go!go!vanillas、Saucy Dog、SHISHAMO、SUPER BEAVER、ハルカミライ、Vaundy、Hump Back、BLUE ENCOUNT、フレデリック、My Hair is Bad、マカロニえんぴつ、the LOW-ATUS
※50音順 ※出演アーティストは変更の場合あり
※公演が中止・延期になる可能性がございますので詳細は各公演の公式HPをご確認ください。
インタビュー・文/森朋之
構成/月刊ローチケ編集部 6月15日号より転載