【インタビュー】SURFACE&武部聡志
固い絆で結ばれる2組のコラボイベント!20年経ったからこそできるものを作りたい
昨年1月に再始動を発表し、記念すべきデビュー20周年イヤーを邁進するSURFACEと、今井美樹や一青窈といった数々のアーティストを手がけてきた音楽プロデューサー、武部聡志によるコラボイベント「SAIKAIⅡ」の開催が発表された。この両者、実はデビューへ向けて制作に勤しんだ間柄であり、固い絆で結ばれている。
武部 デビュー前といういちばん辛い時期を共にしてるから、戦友みたいなものですよ。僕にとっても財産だし、キラキラしてる時間でした。
椎名 発表した作品としてはデビューシングルのみですけど、それまでに武部さんから学んだことが血となり肉となりましたね。
永谷 自分が声優さんたちの制作を請け負う立場になって、その大変さが身にしみましたよ。武部さんからも、あのときの苦労がわかっただろ、と言われました(笑)
その後、SURFACEは自分たちだけで歩んでいくことを選んだが、デビュー10周年のタイミングで再びタッグを組む。
永谷 あるバラードを制作している際、どうしても僕が武部さんにアレンジしてもらいたいと考え、お願いをしたんですよね。
その再会をキッカケとして、'08年にコラボイベント「SAIKAI」を開催。この3人にパーカッショニストを迎えたアコースティックライブは実にプレミアムな内容だった。その流れを汲んだものとして実現する運びとなったのが、この「SAIKAIⅡ」である。
椎名 結成20周年イヤーの締めくくりとして、僕が武部さんを口説き落としました(笑)。人数は増えたとしても、今回もアコースティック形式かなと考えてます。
武部 普段のSURFACEとは違うことをやりたいし、20年経ったからこそできるものを。いいトライアングルを作りたいですね。
加えて、ノスタルジックに浸るだけのライブはしたくない」と武部が語るように、イベントへ向けてなんとWネームでの楽曲制作も進行中。まだ詳細は未定とのことだが、期待が高まるところ。
椎名 これまでは僕たち名義で武部さんに手伝ってもらってたんですけど、今回はあえてWネームでやってみたいと思ったんです。
武部 最新の我々を見せられるものにもなりますから、しっかりとやりたいですね。
また、一連のアニバーサリーイヤーを終えてもひと段落することなく、SURFACEもより力強く歩みを進めるという。
椎名 節目を終えると(20周年記念など)売名行為として使える言葉がなくなるので(笑)、すぐにオリジナルアルバムを発表してツアーをまわりたいと思ってます。だから、止まることはないですね。
プロフィール
サーフィス
椎名慶治、永谷喬夫による音楽ユニット。'10年に解散するも、デビュー20周年となる'18年の元旦に再始動。
タケベ サトシ
数多くのアーティストを手がける作・編曲家、音楽プロデューサーであり、キーボーディスト。
公演情報
SURFACE × 武部聡志 Special Collaboration LIVE「SAIKAIⅡ」
2019/5/25(土)17:30 東京・昭和女子大学 人見記念講堂
インタビュー・文/ヤコウリュウジ
構成/月刊ローチケ編集部 1月15日号より転載