【インタビュー】SOPHIA

2022/6/15(水)

SOPHIA

「待っててくれてありがとう」
約束の場所、日本武道館でSOPHIA再始動!

50歳という節目、さらにコロナ禍の影響もあり「これをやらないと僕の人生、この先後悔する」(松岡充)と、9年前、20周年目前ながら全国ツアーファイナルの日本武道館公演でバンド活動を休止させたSOPHIAが、ついに5人で再始動する。

赤松芳朋「やっときたかと思う反面、この9年間いろいろありすぎてあっという間に感じました」

活休後は各々活動しながらも、5人で会ったり連絡を取り合うことはなかったという彼ら。だが、再始動が決まりいまは「あの頃はなかったメンバーのグループLINEがあって。さっきまで盛り上がっていた(笑)」(赤松)とはしゃぐ。5人みんなSOPHIAが気がかりな存在だったのだろう。

豊田和貴「活動休止以来、ずっとモヤモヤしていた“約束”。それをこれで果たすことができると思うと、ハートが濡れてドキドキします」

豊田がいう“約束”とは、休止前の武道館公演終演後、スクリーンを通して1万2000人の観客に伝えた「また、逢おうね」というメッセージのこと。だから10月11日、SOPHIAが再始動する会の場所として、彼らはあのときと同じ場所、日本武道館を選んだのだ。

都啓一「だからいまはSOPHIAができて嬉しいという感情よりも、武道館に向けて引き締めないといけないという妙な責任感に囚われてます」

SOPHIAの魅力はなんといってもライブ。「遊び心を忘れず、ステージ上と客席が同じ温度になるように心がけて企画、演出してきた」(松岡)というライブは「絶妙な5人の役割分担と自由な世界観」(豊田)があるのだと彼らは分析する。

都「うまく説明できませんが、SOPHIAじゃないと味わえないバンドの“魂感”があって」

黒柳能生「演奏が上手いとか名曲があるとか、そんなのはどうでもよくて。バンドの楽しさ、かっこよさなんだよ。これがなくなったらSOPHIAである必要もない」

再始動の武道館はどんなライブになるのだろう。

豊田「笑顔と涙と愛に溢れる空間」

松岡「SOPHIAとSOPHIAを愛する人がいれば成立するんじゃないかと思ってます。凝った演出で魅せるよりも、純粋な気持ちで“長い間待たせてごめんなさい”“待っててくれてありがとう”と心からいえる1日にしたい。やりたいと思っている曲はたくさんあるけど、やはり“ヒマワリ”をもう1度武道館で歌いたいです。多くのヒマワリのような笑顔が咲けばと願っています」

「許されるなら全曲やりたい」(赤松)とサービス精神旺盛のメンバーから「ま、俺がやるんだから黙って観とけ」(黒柳)とやんちゃなメンバーまでいるSOPHIA。今回初めて彼らのライブを観るという人々、9年ぶりに再会するファンとともに作りあげる武道館のステージまであと4カ月。

都「指折り数えて待っていてくれたみんな、お待たせしました。やっとカウントダウンが始まったよ。当日は気持ちをつなげて一緒に楽しみましょう! 僕が一番楽しむと思いますが(笑)」

黒柳「“待ってろ”なんて1度も言ったことないから知らねぇ。けど、俺は武道館で待ってる」

松岡「約束したことを守りたいなと思ったので、メンバーに想いを伝えて気持ちが一つになって再始動することができたことを本当に嬉しく思ってます。バンドをやってて、SOPHIAをやっててよかったと思えるライブにしようと思ってるので、そこにあなたもいて欲しいなと思ってます」

プロフィール

ソフィア

1994年結成のロックバンド。'13年8月の武道館公演をもってバンド活動休止を発表したが、今年10月の武道館公演で復活を遂げる。

公演情報

SOPHIA LIVE 2022 “SOPHIA”

  • 10/11(火) 18:00 東京・日本武道館

インタビュー・文/東條祥恵
構成/月刊ローチケ編集部 6月15日号より転載

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