【インタビュー】島谷ひとみ

2025/8/15(金)

島谷ひとみ

前を向きながら自分に誓い、希望に向かって突き進む思いを伝えたい

島谷ひとみがコンサートツアー『HITOMI SHIMATANI CONCERT TOUR 2025-2026 “Liberty Bus”』を9月6日の東京・神田明神ホールからスタートする。このツアーは、9月3日にリリースされる4年ぶり11作目のニューアルバム“Liberty Bus”をテーマとしたものだ。この新作、聴き手の気持ちを開放してくれる素晴らしい作品となった。

「想像以上に様々な瞬間に寄り添える作品に仕上がったなぁと思っています」

タイトルにある『Bus』は、このアルバムの特徴を象徴する言葉でもある。

「全国様々な場所にお邪魔させていただく機会が多く、旅の移動中に歌詞を考えたので、自然と“Liberty Bus”というアルバム制作にぴったりな環境に身を置けました。自分と向き合う時間ももてたし、景色を変えながら制作できたので、思い入れもあり楽しい制作期間でした」

シングル「Liberty Bus~幸せの場所へ~」の曲名からアルバムのタイトルが付けられた。

「“Liberty Bus”というワードが急に降りてきて、意味を調べて“これだ!”と思いました。前回のツアーの最後に“ファンの方といろんな瞬間を乗り越えながら歩んできたなぁ”としみじみ感じて、“これからもみんなで人生を共鳴し合いながら生きていきたい”と思いました。それで、“このバスに乗って一緒に幸せの場所を探す旅をしませんか?”というテーマにしました。作詞をする際も、自分のエピソードを交えながら、彩りや景色や季節、場所などをイメージしながら作っていきました」

彼女の歌声が時には優しく、時には凜として力強く届いてくる。

「まっすぐ先の長い道を歩きながら歌っているようなイメージで表現しました。前を向きながら自分に誓い、希望に向かって突き進む思いを伝えられたらと思います」

ちなみに彼女自身、バスの旅の思い出はあるのだろうか。

「実は乗り物酔いが酷く、バスにはいい思い出はあまりありません(笑)。私は島育ちなので、学生時代は島を出る手段がバスしかなかったので、世間との命綱のような存在がバスでした。酔いながらもワクワクする楽しい場所に行く貴重な手段として、バスの存在はありがたかったです」

ツアーはこの新作が軸となる。選曲と演出のポイントについて、彼女はこう語る。

「人生を『旅』ととらえるならば、いろんな感情や出会いや別れを経験しながら歩んでいくので、その様々な感情を描けたらと思っています。降り立った場所の世界観や季節も選曲のポイントにしました。今まではわりと盛り上げることを中心に構成を考えてきましたが、今回は節目を迎え、少し落ち着いた、しっかりとゆっくりとみなさんと向き合えるステージにしたいと考えています。そして最後はみんな穏やかな笑顔になれるような時間にしたいです」

7月28日には、デビュー26年目に突入。今後の抱負について、彼女はこう語る。

「30周年を目指して歩き始めたばかりです。一歩ずつ着実に年齢と経験も重ねながら人の心に寄り添えるようなアーティストを目指せたらと思います」

ツアーに参加する人々への、彼女からのメッセージは。

「今回は私の想いが詰まったアルバムを引っ提げてのツアーです。みんなで旅をしながら何かを見つけにいきましょう!皆様お気をつけて“Liberty Bus”にお乗りください。幸せの場所へご案内いたします」

プロフィール

島谷ひとみ/しまたにひとみ

'99年デビュー。「亜麻色の髪の乙女」「シャンティ」「Perseus-ペルセウス」など多数のヒット曲をもつ。

公演情報

HITOMI SHIMATANI CONCERT TOUR 2025-2026 “Liberty Bus”

  • 9/6(土) 17:30 東京・神田明神ホール
  • 11/2(日) 17:00 大阪・ナレッジシアター
  • 11/24(月・休) 17:00 愛知・メニコンシアターAoi
  • '26/1/24(土) 17:00 広島・NTTクレドホール
  • 1/31(土) 17:00 宮城・誰も知らない劇場
  • 2/7(土) 17:00 東京・浅草 花劇場
  • 2/11(水・祝) 17:00 福岡・トヨタ スカラエスパシオ

インタビュー・文/長谷川誠
構成/月刊ローチケ編集部 8月15日号より転載

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