【インタビュー】龍宮城

2025/10/15(水)

龍宮城

龍宮城にしかできない音楽、熱狂を届ける

女王蜂のアヴちゃん(Vo)プロデュースのもとに生まれたオルタナティブ歌謡舞踊集団、龍宮城は、2025年2月に初の日本武道館公演を大成功に収め、グループとして堂々たる進化を見せつけた。その武道館で初披露された「WALTZ」はアニメ「黒執事 -緑の魔女編-」のエンディングテーマに起用され、龍宮城はさらなるポピュラリティを獲得。そしてこの7月にリリースされた新曲「OSHIBAI」は、龍宮城の歌を聴く者の心に深く刺さるものであることを強く印象づけた。この楽曲では、齋木春空、ITARU、KEIGOが作詞にも携わっていることにも注目したい。

齋木春空「“弱い自分に打ち勝つ、自分を鼓舞するような作品にしていきたい”というテーマがありました。そう考えたとき、誰でも苦しさを乗り越えるきっかけとなるのは『希望』だと思ったんです。苦しみや痛みなどのマイナス感情もプラスの感情に昇華してほしいという願いを込めて、丁寧に言葉を紡いでいきました」

ITARU「どんな生まれや環境でも、今いる場所で、それぞれみんな一緒に進んでいけるような曲にしたいと思いました。楽曲自体が強いので、そこに負けない言葉選びを大切にして」

KEIGO「“誰かにならなきゃやっていけんし”という歌詞にあるように、誰かになれたら楽だし、僕自身そうやって何かに縋りながら生きて、夢も自分もどんどん見失っていくような悔しい時期がありました。龍宮城のメンバーとなった今はありのままの自分でいられて、枷を気にせずいろんなことに挑戦できています。その気持ちを届けたいと思いました」

KENT「僕自身もそうでしたが、「OSHIBAI」を聴いたらすごく心が救われると思います。改めて作詞に携わった3人には感謝したいです」

Ray「僕たち7人はそれぞれが抱えている思い、抱えきれずにはみ出している気持ちを理解し合えていると思うのですが、それを今回歌詞という形で理解することができて、その大切な歌をともに歌えることがとても幸せ。“身体が震えて言葉につまづく”、“心が震えて過去にもつまづく”という歌詞には特に、7人で経験してきた感情が表現されていて、お気に入りです」

冨田侑暉「生きていく上で、自然と誰かを演じながら過ごしていることや、誰かになっていないと落ち着かないような感覚を学生の頃に感じたこともありました。この歌詞は、生きていく上で大切なことを改めて考えさせてくれます」

S「“街が嘘で荒れてらー、恨みつらみ吐いてらー”という歌詞にすごく感じるものがあって。目に見えない部分を憶測や偏見で語られてしまうこともある世の中で、この歌詞をストレートに表現できるのは龍宮城の強みです」

歌唱表現のみならず、シアトリカルなコレオグラフィで魅せる舞踊にも凄みを感じさせる。

KENT「「OSHIBAI」のコレオは、まるで生物のように自分の殻を破り、幕を開けて、最後は全ての力を出し切り眠りにつくように幕を閉じます。ここには“何度でもスタートする”という意味が込められているんです」

龍宮城としての最深のメッセージをはらんだ楽曲が生まれ、彼らのライブパフォーマンスにもより一層の期待が高まるなか、2026年2月28日、3月1日にはTOYOTA ARENA TOKYOでの2デイズ公演が決定している。

Ray「どれだけ会場が大きくなっても、龍宮城の音楽が一人ひとりの五臓六腑に響くように作り込んでいきますので楽しみにしていて下さい」

KEIGO「龍宮城にしかできない音楽、熱狂を届けるライブにします。曲、コレオ、支えてくださる全ての人へ感謝とリスペクトを込めて」

プロフィール

龍宮城/りゅうぐうじょう

オーディション番組から誕生した7人組の「オルタナティブ歌謡舞踊集団」。女王蜂のアヴちゃんプロデュースで'23年にデビュー。

公演情報

TOYOTA ARENA TOKYO公演

  • '26/2/28(土)18:30 TOYOTA ARENA TOKYO
  • 3/1(日)18:30 TOYOTA ARENA TOKYO

インタビュー・文/杉浦美恵
構成/月刊ローチケ編集部 10月15日号より転載


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