【インタビュー】ROTTENGRAFFTY

 

ROTTENGRAFFTY

古都のドブネズミが辿り着いた日本武道館

 

ラウドロックの中にオリエンタルな空気を漂わせ、強烈なツイン・ヴォーカルと確かなプレイで人気を博す“古都のドブネズミ”ことROTTENGRAFFTY。2月に約5年ぶりとなるフルアルバム『PLAY』を発表した彼らが、そのツアーファイナルとして日本武道館での単独公演を開催する。

NOBUYA 武道館でワンマンをするのは目標として掲げていたんです。当初、結成20周年である'19年に、という案もあったんですけど、その景色を持って20周年に向かう流れにしました。だから、その為の通過点にしたいと考えてます。

武道館へ向かうにあたって提げる『PLAY』はバラエティに富みながら、切れ味鋭い会心作。バンドの充実度がそこに表れている。

 

ROTTENGRAFFTY

 

N∀OKI 書き下ろしの新曲もあれば、10年ぐらい前の曲や既にライブの定番となってる曲もある。過去と現在と未来が詰まった、間口の広い作品だと思ってます。

NOBUYA この5年で出来上がった曲たちなので、そりゃバラエティに富むだろうなと(笑)。ホントにらしい作品になりましたね。

現在はツアーもソールドアウトが相次ぎ、各地のフェスを席巻する状況だが、決して順風満帆な歩みではなかった。デビュー後も、もがき続ける時間を過ごしている。そんな中でも不屈の心で挑み続け、軸となっていたのがライブの現場だ。

ROTTENGRAFFTY

 

NOBUYA リリースできない時期は、ライブしか届ける場がなくて。だから、ライブを信じてたし、それしか信じるモノがなかったんですよ。

N∀OKI ライブはバンドを持続させて、それを広げていく、いちばんの存在ですね。

その逆境を乗り越え、今やロックシーンにおいて、無くてはならない存在となった彼ら。そこに夢を重ねる人も多いはず。

NOBUYA そういう気持ちもあります。地獄のような時代をなんとか這い上がってきたバンドが武道館に辿り着いたのは夢があるなと思うし。そこで20周年へ向かう未来を見せて、僕らもそうやし、応援してくれるみんなにも何かが始まるようなライブにしたいですね。

 

プロフィール

ロットングラフティー

NOBUYA(Vo)、N∀OKI(Vo)、KAZUOM(IG,Programming)、侑威地(B)、HIROSH(IDr)により'99年、響く都・京都にて結成。6thアルバム『PLAY』が発売中。

 

公演情報

 

PLAY ALL AROUND JAPAN TOUR 2018 in 日本武道館

 

10/3(水)18:30 東京・日本武道館

 

 

インタビュー・文/ヤコウリュウジ

写真/篠塚ようこ

構成/月刊ローチケ編集部 5月15日号より転載