【インタビュー】Reol
1stアルバム「事実上」を引っさげたツアーを開催
昨年10月の3人組ユニットREOLの発展的解散を経て、ソロアーティストとして歩みだしたReolにとって今年は濃密な1年となった。
「昨年ガンガン攻めたくてもできなかった分、今年で取り戻してるみたいな感覚もあって、夢中で駆け抜けました。リリースのペースも早かったですし」
まずは3月にミニアルバム『虚構集』を発表。ユニット時代を弔うような曲もあり、力強く立ち上がる様が投影された作品となった。
「ユニットを葬る様自体もパフォーマンス化しないと(活動を)ホントに辞めてしまいかねないと思って、わざわざ外に見せたみたいなところがあって。『虚構集』は自分を奮い立たせる為の作品でした」
エレクトロに加えて巧みなロック的アプローチもある新作『事実上』は、自らのパーソナリティをふんだんに発揮した存在。
「『事実上』は起死回生して生き直せたような、無垢というか、いちばん私らしい作品だと思ってます」
現在はその新作を引っさげてのツアー中。演出等の細部まで自らのクリエイティビティを発揮する彼女は、すべてのファンを満足させたいという高い意識を持つ。
「前にいても後ろにいても楽しめるライブ、みたいなことは凄く考えますね。声だけでも聴けたらって思うかもしれないけど、視覚的な部分も付随してきたら、より嬉しいじゃないですか」
もちろん、披露する楽曲についても幅広い視点でとらえている。
「自分が歌わないとユニット時代やそれ以前の曲が消えていってしまうと思うんです。だから、このツアーでは『事実上』の世界観を軸にしながら、そこにフィットする曲を選んでいます」
真摯に音楽と向き合いながらも、どこか飄々とした雰囲気を持つ彼女だが、胸に秘めた想いは非常に熱い。
「ライブや作品が誰かの明日の楽しみになったらいいなと。それがあるから、少し辛いけど頑張ろうかな、みたいな。だからこそ、多くの人の目に触れるようメジャーで活動がしたいと考えてるし、聴いてくれる母数が増えれば増えるほど、理解してくれる人や、その人の人生を救うようになるかもしれない。そういう可能性があるって思うと、やろうかなって気になりますからね」
プロフィール
レヲル
れをる名義、REOL名義での活動を経て、'18年よりCONNECTONEレーベルで活動を開始。3月にミニアルバム『虚構集』をリリース
公演情報
Reol Japan Tour 2018 MADE IN FACTION
11/17(土)17:30 名古屋 ReNY limited
11/30(金)19:00 Zepp Tokyo
インタビュー・文/ヤコウリュウジ
構成/月刊ローチケ編集部 11月15日号より転載