【インタビュー】ポルノグラフィティ

2026/2/15(日)

ポルノグラフィティ

曲はもちろん、自分自身のパフォーマンスも最高値を出したい

2024年のデビュー25周年を経て、ポルノグラフィティは『円熟』に収まるのではなく、今、また新たな衝動に突き動かされている。

新藤「2025年は9年ぶりにFCツアーができたことも大きかったですね。もちろん、たくさんのファンの方に応援していただいていることは常に念頭にあるのですが、実際に目の前でそれをあらためて実感することができました。全身で声援をくれる方たちの期待を、こちらも全身で受け止めながら、また進めたらと思いました」

岡野「25周年の年に故郷の因島でライヴができたことは、思っていた以上に1つの山を登頂したという気持ちがあって。“また新たな景色を見たい、純粋にもっとポルノグラフィティを楽しみたい”と思うようになりましたね」

その言葉を裏付けるように、2026年のポルノグラフィティは、これまでにない新たな試みをスタートさせた。まず2月に、最終的にアルバムに収録する予定の楽曲から数曲を選抜したEP「種」を配信リリース。その後に全国ツアー『20thライヴサーキット“水”』を開催し、アルバムに収録される楽曲を先んじてライヴで披露。その先に、前作から約4年ぶりとなるアルバム「果実」をリリースするという流れ。

新藤「リリースした曲のイメージが、ライヴで披露することによって覆っていくということは、これまでもたくさん経験してきました。ライヴの熱がそうさせるのだと思いますが、今回はレコーディング前の曲も先に披露して、成長した曲を音源にしたいという試みです。やはり“これまでと違うことをやってみる”という姿勢を、自分たちとしては大切にしたいんですよね」

岡野「経験上、我々のこれまでのどの楽曲もツアーで成長してきたものばかりですし、新曲がどう変化していくのか、初めての試みではありますがとても楽しみです。自分自身のパフォーマンスもこれまでの最高値が出せるように成長させたいと思います」

昨年リリースされた「THE REVO」で新藤が手がけた歌詞には「夜明け前 覚醒するまでのほんのわずか 次の一手を黙って考えている」と、どこか本年のポルノグラフィティのアグレッシブな活動を予感させるようなフレーズもあった。

新藤「常に現状をひっくり返すような『逆転の一手』みたいなものがあればいいなと考えているのは僕だけじゃないと思います。なかなかそんな都合のいいやり方はないんですけどね(笑)。それでも未来における自分の立ち位置、より良い場所は虎視眈々と狙っていたいです」

「THE REVO」はアニメ『僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON』のオープニングとして書き下ろしたものであり、ポルノグラフィティは同アニメの第1期テーマも手がけている。「THE REVO」で作曲を担った岡野は、その感慨を語る。

岡野「最終章のオープニングも担当できたことは、今後の僕らにとって大きなターニングポイントになるだろうし、堀越耕平先生をはじめ、アニメ制作サイドの方々の熱量はかなり刺激的で、その作品に携われたことは光栄でした」

そして今年1月にリリースされた新年一発目のシングルは「はみだし御免」。TVアニメ『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』のオープニングテーマである。この楽曲は、和の硬派な情緒が漂う、ポルノグラフィティの新たなアンセムともなり得る曲だ。新藤が作詞・作曲を手がけている。

新藤「この曲は原作小説を読み込んで作り上げました。『THE REVO』はあえて原作を読み込まず、内容の具体に踏み込まないことで原作ファンの方のイメージを膨らませる余地を残す作り方をしたのですが、その逆のトライをしたのがこの曲ですね。この作り方の違いも楽しんでもらえたらと思います」

岡野「アレンジデモを聴いたときに、また新たなケミストリーを起こし得る曲だと感じました。作為的に“こう表現しよう”と考えず、歌詞とメロディとアレンジに導かれるままに歌ったというのが本音です(笑)。それくらい三位一体となった楽曲でしたね」

これらもライヴにおいてキラーチューンとなるような強度をもつだけに、より今後の『種』、『水』、『果実』という流れが楽しみになる。

岡野「アルバムはかなり濃い作品になると思います。アルバムということを意識しすぎず、新たなポルノグラフィティの顔となり得る曲をという気持ちで作っていったので、1曲1曲の振り幅が大きいものになると思いますね」

新藤「アルバムの中でこそ映えるような曲もあるので、それも聴いてもらえたらうれしいです。あと、先ほども話しましたが、ライヴツアーを通して変化する曲もあるはずなので、ぜひそれを楽しんでほしいですね」

『種は眠り、水に目覚め、果実となって響き始める』というキャッチコピーがつけられた2026年のポルノグラフィティのロードマップ。まさに種が水を得るようにライヴツアーで成長した楽曲たちがどのようにアルバムに結実していくのか、とても楽しみになる。あらためて、この1年に向けての思いを聞いた。

岡野「冷静に考えてみると、こんなに長く活動できているなんて本当に奇跡だと思います。素晴らしいリスナーとファンの方に道を作ってもらっているから、ここまでやって来れた。そんな方々にまた多くの楽しみを与えられるよう、また1年、精進していきたいです」

新藤「今年も年末までいろいろと活動する予定なので、お互い息切れをしないように(笑)。楽しめたらいいなと思います」

プロフィール

ポルノグラフィティ

岡野昭仁(Vo)新藤晴一(Gt)からなるロックバンド。代表曲は「アポロ」「サウダージ」「アゲハ蝶」「オー!リバル」「THE DAY」など。2024年でメジャーデビュー25周年を迎えた。2025年11月にテレビアニメ『僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON』のオープニングテーマ「THE REVO」をシングルリリース。2025年末には『みなとみらいロマンスポルノ'25 〜THE OVEЯ〜』を開催した。

公演情報

20thライヴサーキット “⽔”

  • 2/27(金) 18:30 千葉・市原市市民会館 大ホール
  • 3/3(火) 18:30 兵庫・神戸国際会館こくさいホール
  • 3/5(木) 18:30 鳥取・米子コンベンションセンター 多目的ホール
  • 3/6(金) 18:30 島根県芸術文化センター グラントワ 大ホール
  • 3/19(木) 18:30 静岡・アクトシティ浜松 大ホール
  • 3/23(月) 18:30 大阪・フェスティバルホール
  • 3/24(火) 18:30 大阪・フェスティバルホール
  • 3/27(金) 18:30 新潟県民会館
  • 4/2(木) 18:30 ロームシアター京都 メインホール
  • 4/4(土) 17:30 福井フェニックス・プラザ エルピス大ホール
  • 4/6(月) 18:30 石川・金沢歌劇座
  • 4/10(金) 18:30 香川・レクザムホール 大ホール
  • 4/13(月) 18:30 愛媛・松山市民会館 大ホール
  • 4/18(土) 17:30 北海道・帯広市民文化ホール 大ホール
  • 4/20(月) 18:30 北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru
  • 4/21(火) 18:30 北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru
  • 4/24(金) 18:30 東京・府中の森芸術劇場 どりーむホール
  • 4/26(日) 17:30 茨城・ザ・ヒロサワ・シティ会館 大ホール
  • 5/6(水・休) 17:30 東京・SGCホール有明
  • 5/8(金) 18:30 広島文化学園HBGホール 大ホール
  • 5/9(土) 17:30 広島文化学園HBGホール 大ホール
  • 5/15(金) 18:30 秋田・あきた芸術劇場ミルハス 大ホール
  • 5/17(日) 17:30 トーサイクラシックホール岩手 大ホール
  • 5/19(火) 18:30 宮城・仙台サンプラザホール
  • 5/20(水) 18:30 宮城・仙台サンプラザホール
  • 5/29(金) 18:30 三重県文化会館 大ホール
  • 5/30(土) 17:30 岐阜・長良川国際会議場 メインホール
  • 6/9(火) 18:30 愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
  • 6/10(水) 18:30 愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
  • 6/14(日) 17:30 長崎・アルカスSASEBO 大ホール
  • 6/16(火) 18:30 福岡サンパレス ホテル&ホール
  • 6/20(土) 17:30 沖縄コンベンションセンター 劇場棟
  • 7/7(火) 18:30 東京ガーデンシアター(有明)
  • 7/8(水) 18:30 東京ガーデンシアター(有明)

インタビュー・文/杉浦美恵
構成/月刊ローチケ編集部 2月15日号より転載

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