【インタビュー】PENGUIN RESEARCH
いま最も“野音”ライブが似合うバンド
PENGUIN RESEARCHがとんでもないことになっている!! バンドのコンポーザーであり、ボカロP・kemuとしての顔ももつ堀江晶太と声優としても活躍する生田鷹司が中心となり、神田ジョン、柴﨑洋輔、新保恵大と結成したこのバンド。コミュ障に引きこもり、あらゆる弱虫、負け組的立場から立ち上がっていく様を綴った胸アツなメッセージソング。難易度の高い楽曲を、恐ろしいほどハイクオリティーなボーカル&バンドサウンドでプレイしていくライブは、ひと目見ただけで息が止まるほどの熱量に包まれ、“圧巻”の一言。昨年3に1stフルアルバム『敗者復活戦自由形』を発売して以来、今年の3/25(日)のZepp DiverCity(TOKYO)公演に至るまで、彼らが開催してきたワンマンライブはすべて、チケットソールドアウトを記録!!
神田ジョン すぐにソールドしたところもあったけど、公演日の一週間ぐらい前にソールドしたところもありました。
堀江晶太 でも、これは観たい人が“観たい”と思ったタイミングでチケットを買って遊びに来れるってことだから。個人的には一番良い感じのチケットの売れ方だなと思ってます。
こうして“いま最もライブが観たいバンド”として注目を集めるようになった彼らが、次はさらにキャパを広げて7/8(日)、日比谷野外大音楽堂でのワンマンライブへと挑むことが決定した。
堀江 公演タイトルは文法的にはおかしいんですけど“ペンギンゴーヤオン”。最初、昔あった映画の『ベイブ/都会へ行く』にちなんで“ペンギン/野音へ行く”はどうかと提案したら微妙な反応で(微笑)。それならまだ英語の方がってことで“ペンギンゴートゥーヤオン”にしたら語呂が悪いといわれたので、こうなりました。
これまでマイナビBLITZ赤坂、Zepp DiverCity(TOKYO)と会場が大きくなるたびにセットはスケールアップ、レーザーを使ったり場内をまっ暗闇にして歌ったりと凝った演出にも挑戦してきた彼ら。だが、次の野音はこれまでとは違ったステージを考えている。
神田 あそこを管理している方が、野音は音楽の歴史の瞬間を刻んでいる場所だと公言してるんですよね。そういう場所でどんなライブができるのか。野音でいいライブができるかどうか、当日はまさに俺らのロックバンドとしての器が問われる瞬間。ここを超えられないバンドはロックバンドじゃない、というぐらいロックバンドとしてめちゃくちゃ試されてる気がするから、野音は、演出もすごく凝って演ったZeppとは違ってひたすらマンパワーで頑張るライブにしたい。ペンギンのバンド力で、お客さんを満足させられるライブをしたいと思ってます。
生田鷹司 演出に凝るのではなく、バンドの底力。僕らが持ってるバンドの力、パフォーマンスの力を試される場所だと僕も思っているので。野音のたくさんの人の前で、僕らが“裸一貫”の状態でどこまで見せられるのか。そこが問われるライブになるんじゃないかなと思ってます。
野音、さらには野外でワンマンをやるのも、ペンギンにとっては今回が初。
新保恵大 ワンマンはこれまで室内のライブハウスばかりでした。僕らは、普段の生活も室内に引きこもってばかりなんで(笑)。そんな引きこもりな僕らが外に出るのはすごいこと。当日は倒れないように頑張ります。引きこもりが野音に立つ、その様を。虫に怯えながら自然と戦う引きこもりを見てください(笑)。あと、最近は払拭しつつはあるんですけど、基本的に僕ら、ワンマンやると雨に降られることが多いバンドなんで、野音はカッパ必須でいらしてください。
柴﨑洋輔 僕らにとって初の野外ワンマンなので、天気がよかろうが悪かろうが自分自身もどんなものができるか楽しみです。当日野音に集まった僕らとお客さんみんなで、いい思い出を作れたらいいなという思いで頑張ります!
また、この日の野音ではペンギンの新曲初披露も期待していて欲しい。
堀江 7月から放送がスタートするTVアニメ『ゾイドワイルド』(MBS/TBS系)という作品の中で、挿入歌「WILD BLUE」とエンディングテーマ「少年の僕へ」を担当させてもらっています。久々のアニメソングですね。子供の頃から自分はゾイドが大好きだったので、その思いも込めて、いまレコーディングをしているところです。もちろん、この新曲はやりますよ。野音で。おそらく(微笑)
そしてこの日彼らは“いま最もライブが観たいバンド”から“いま最も野音が似合うバンド”になる――。
プロフィール
ペンギンリサーチ
堀江晶太(Ba/Composer)、生田鷹司(Vo)を中心に神田ジョン(Gt)、新保恵大(Dr)、柴﨑洋輔(Key)の5人組バンド。1stアルバム『敗者復活戦自由形』に続き、1月にE.P『.近日公開第二章』発売。
公演情報
LIVE 2018「PENGUIN GO YAON」 -ペンギンゴーヤオン-
7/8(日)17:30 東京・日比谷野外大音楽堂
インタビュー・文/東條祥恵
構成/月刊ローチケ編集部 6月15日号より転載