【インタビュー】Nulbarich
ライブごとに表情を変えていく楽曲群
Nulbarichの音楽には、聴き手が自由に考えられる余白が残されている。
「メッセージ的な言葉を吐き出したとき、嫌味じゃない人と、嫌味になっちゃう人って分かれると思うんです。僕だったらNulbarichには、『ああしろ、こうしろ』と説教されたくないなと(笑)」と語るのは、バンドの中心に立つJQだ。だから、面白いと思うものをシンプルに共有してくれる、という感触を抱けるのだろう。そんな活動の結果、昨年、結成から約2年で日本武道館でのワンマン公演をソールドアウトさせるまでに至った。2月6日には、「2018年のすべてがこの作品に入っている」という3rdアルバム『Blank Envelope』が発売に。
「いつもは自分の家やスタジオという、狭い空間で曲や歌詞の世界観ができていくんです。でも昨年はLAで制作したり、LAのトップライナーやいろんな方と共作できて、新たに音楽の幅が広がったかな。だからいままでより、広い景色を感じてもらえるアルバムになったんじゃないかなと思います。僕たちは日本の良さを世界に届けたい、という想いを持っていて。しっかり世界に発信していくためには、多くの人に認めてもらえるミュージシャンにならないといけない。いまは、自分たちが良いと思ったものを、ひたすら作り続けていくことだけを考えています」
アルバムは、ライブとともに成長を遂げていく。
「アルバム自体が1番フレッシュで、こっぱずかしい状態。それが時を経て、マセていくんですよね。今年のツアーでもたくさん演奏すると思うんですけど、聴くタイミングによって、楽曲が変化していると思います」
そのツアーというのが、3月スタートの『ONE MAN TOUR 2019 -BlankEnvelope-』。5月9日(木)には、TOKYO DOME CITY HALLで追加公演も決定。
「2021年の5周年までは規模を上げ続けて、Nulbarichをもっとたくさんの人に知ってもらいたい。同時に初めて楽器を持って、無謀みたいに掲げた夢に邁進していく5年間にもしたいので、ツアーを絶対成功させなきゃいけないと思っています。いまはアイデアを出し合い、どこまで実現するかというのをすり合わせている段階ですね。次のツアーは、もっとプロっぽくできたらいいなと(笑)」
プロフィール
ナルバリッチ
シンガーソングライターJQがプロデュースするバンド。親交の深い仲間と共に、国内外のフィールドで唯一無二のグルーヴを奏でる。
公演情報
ONE MAN TOUR 2019 -Blank Envelope-
3/31(日)17:00 仙台PIT
4/7(日)17:00 Zepp Sapporo
4/10(水)19:00 Zepp OsakaBayside
4/13(土)17:00 BLUE LIVE 広島
4/17(水)19:00 Zepp Nagoya
4/19(金)19:00 Zepp Fukuoka
4/20(土)17:00 高松festhalle
4/24(水)19:00 Zepp Tokyo
4/25(木)19:00 Zepp Tokyo
5/9(木)19:00 TOKYO DOME CITY HALL【追加公演】
インタビュー・文/松坂愛
構成/月刊ローチケ編集部 2月15日号より転載