【インタビュー】NIKO NIKO TAN TAN

2025/7/15(火)

自分たちが創造していくものに興味を持って扉を開けてもらいたい

音楽×映像×アートで独自の世界観を構築している3人組のクリエイティブミクスチャーユニット、NIKO NIKO TAN TAN（以下ニコタン）。2025年はニコ（25）タンの年ということで勢力的に活動を続け、最近はDJセット“微笑坦々”でも出演する機会が増えている。現在は東京・大阪・名古屋国際工科専門職大学のTVCMソングで、ライブのオープニングを飾ることの多い、最新シングル「G00000W（ゴー）」がヒット中だ。9月22日に大阪、10月3日に東京で開催することが決まっているワンマンツアー『！』（アテンション）に向けて、OCHAN(Vo,Synth等)とAnabebe(Dr)に意気込みを聞いた。

OCHAN「CMソング『G00000W』には“世界を動かす大学。”というテーマがありましたが、自由に作らせてもらいました。歌詞は100％大学生に向けてではなくて、自分も20歳の頃に東京にやって来たので、当時を思い出しながら、“ここに飛び込んで、切り開いてやるぞ！”みたいな意気込みで書きました」

大都会のカオスな世界を彷彿させるサウンドには、疾走感に加えて近未来的な混沌があり、しかもフレンチエレクトロの音質も感じられる、ニコタンならではのアンセムソング。ゴーには強・豪・剛といった意味もかけている。

Anabebe「（リスナーには）この曲で感じたまま、思ったまま行ってほしいですね。OCHANから『えげつないのを叩いてくれ』って言われたので、マーズ・ヴォルタにいたトーマス・プリジェンのイメージでドラムを叩いているんですけど、ライブ中はお客さんみんなの背中を叩いているつもりでタムを叩いています。というのも、僕らもライブ前はお互いの背中を“行こう！”って感じで叩いているので」

映像は、アルバムジャケットなども手掛けているYUGO.が主に描き、ニコタンの映像担当であるDrug Store Cowboyが動画に編集した。そのボリューム感にも圧倒されるはずだ。最近は海外でのライブも増え、7月にパリで開催されたJapan Expoにも出演した。
ワンマンツアーはどのようになるのだろう。

OCHAN「いま照明も音響もライブのチームが切磋琢磨して凄く良くなっているし、新曲もかなり増えている予定。一番お楽しみなことはシークレットなんですけど、一番変わっていくのは僕がギターをガンガン弾くことですね」

以前組んでいたバンドではギターやシンセサイザーを担当していたが、ニコタンを始めた時はあえてギターを弾かなかったという。

OCHAN「ギターは攻撃的になれますよね。“のし上がってやるぞ！”っていう反骨心や怒りの部分が、僕が曲を作る原動力で、『Jurassic』がそうであるように、そこと一番直結する楽器がエレキギター。それで昔から弾いていたけど、あらためて一番自分に合っている楽器だと認識しました。NIKO NIKO TAN TANを始めた頃、ちょっとオシャレな音楽をやろうかなと思っていたので、その乱暴さは不要だったけど、最近は自分が元々音楽に対して持っていた原動力と、NIKONIKO TAN TANというのが半々くらいになってきた(笑)。自分の中ではいいバランスで音楽が作れていると思っているんです」

ニコニコタンタンという名が、オコオコタンタンのように変わる時が来るのだろうか？

OCHAN「ブチギレタンタンとか(笑)。そこが一番の壁で、このユニット名から食わず（聴かず）嫌いしている人って多いと思うんです。自分たちが創造していくものに興味を持って扉を開けてもらえるよう、やりたいことをやりたいようにやっていきたいですね！」

誌面連動Q&A

• Q.
  手土産を選ぶポイントは？

A.
Anabebe「日持ちして荷物にならずに持ち帰りやすいものを選びます」

OCHAN「相手がお酒を飲める人の場合はお酒。飲めない場合は自分の家の近所にある洋菓子屋さんのめちゃくちゃ美味しいお菓子を持っていきます。人によって変わりますね」