【インタビュー】Negicco
2023/6/15(木)

アイドル=人生! 20年目の瞬間、会場は愛で包まれる
新潟発のローカルアイドル・Negiccoがこの夏、デビュー20周年を迎える。メンバーが入れ替わっていくグループならともかく、オリジナルメンバーで20年も続くというのは、もはや奇跡の存在と言っていい。しかも、ここ数年でメンバーは全員、結婚、そして出産という人生でも大きな経験をしてきた。最初に結婚を発表したリーダーのNao☆はしみじみとこう語る。
Nao☆「ファンの方が離れていってしまっても仕方ないかな、と思っていたんですけど、みなさんが『おめでとう!』って祝福してくださって。結婚して、お母さんになっても応援してくださるファンのみなさんには、本当に感謝しかないですね」
これこそが20年間築き上げてきた、ファンとの深く温かな「絆」である。その一方でメンバーの関係性には、ここ数年、ちょっとした変化が起きていたという。
Megu「プライベートで連絡しあう回数が増えました。わからないことがたくさんあるので、そこはお母さんの先輩に相談するのが一番ですから。3人の結束力が強くなった気がしますね」
コロナ禍で活動が停滞した時期をはじめ、20年のキャリアの中で何度となく存続の危機に立たされている。それと比べれば「ポジティブに考えることができた」とKaedeは振り返る。
Kaede「ここ数年、個々で活動してきたので、『この経験をいつかNegiccoに還元したい』と考えていました。いまはそれをやれているなって実感しています」
この4月からの1年間を「結成20周年メモリアルイヤー」と位置づけたNegiccoは久しぶりに3人での活動を本格的に再開した。
Nao☆「久しぶりなので歌詞や振り付けを忘れちゃってて、ひとりで練習しながら、どうしようってなっていたんですよ」
Megu「それが3人で集まって、イントロが流れた瞬間、不思議なことにみんな、ちゃんと思い出すんですよ!同じことをファンのみなさんも20周年コンサートで感じると思います。コールも振りコピも自然に出てきますよ、きっと」
7月には新潟で、8月には東京で20周年を記念したコンサートが開催される。じつは15周年コンサートのとき、3人は舞台裏で「20周年も大きな会場でコンサートをしたいね」「そのときには3人の子供が並んで客席に座っていたりして」と言って笑っていた。その場での雑談のため、誰もその会話を覚えていなかったが、そのすべてがいま、現実のものとなっている。
コンサートに先立ち、7月にはミニアルバムをリリース予定。Negiccoに関係性のある豪華作家陣が“いま”のNegiccoに向けて作った楽曲がギュッと詰まっている、とのこと。
Nao☆「その楽曲を含めて、今回のコンサートでは私たちの“いま”をお見せします」
Kaede「最近になって好きになってくれた方もたくさんいらっしゃるんですが、はじめましての方でも楽しめるコンサートにします」
しばらくコンサートができていなかったため、ファンの心の中にはたくさんの「おめでとう」の声が充満している。そこに「はじめまして」と「ありがとう」の想いも交差する。Negiccoの20周年記念コンサートは、アイドルにとって理想的だが、いままでに体感したことのない愛に包まれまくった空間になりそうだ。
プロフィール
Negicco/ねぎっこ
今年結成20周年を迎える新潟発のアイドル・ユニット。メンバーは写真左からKaede、Nao☆、Megu。
公演情報
Negicco 20th Anniversary Live ~MY LIFE is Negicco~ supported by サトウ食品
- 7/23(日)18:00 新潟県民会館 大ホール
- 8/13(日)18:00 東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
インタビュー・文/小島和宏
構成/月刊ローチケ編集部 6月15日号より転載