【インタビュー】中山美穂
2024/1/15(月)
ノスタルジーだけではない、今の自分もお伝えできたら
中山美穂が4月から全国ツアー『Miho Nakayama Concert Tour 2024 -Deux-』を開催する。
1985年にシングル「『C』」でデビュー。「『派手!!!』」「WAKU WAKUさせて」「Youʼre My Only Shininʼ Star」などのヒット曲を生み出し、時代を象徴するアイドルとして国民的な人気を得た中山美穂。2019年に20年ぶりとなるアルバム『Neuf Neuf』を発表し、音楽活動を再開したことも大きな話題を集めた。
「音楽活動を続けたいという気持ちはずっとありました。いちばんの理由は、応援してくださる皆さんの存在ですね。望まれること、求められることが活動につながるので」
2023年春には、24年ぶりの全国ツアーを開催。彼女自身が練りに練ったセットリスト、幅広い年代の観客とともに作り上げたステージは“アーティスト・中山美穂の再始動”を鮮やかに印象付けた。
「ツアーが始まったときは(観客は)マスク着用で声も出せなかったんですけど、少しずつ規制が解除されて。ツアーの終盤は、皆さん絶叫でした(笑)。歓声を聞くことで、〈私はやっぱりこの空間が好きだな〉と実感しましたね。アイドル時代もライブは好きだったし、92年くらいからは自分のやりたい音楽をバンドメンバーと一緒に作り上げるようになって。今年のツアーはセットリストを組むのが大変でしたけど(笑)、本当にやってよかったなと思います。
6月に行った河口湖ステラシアターの公演(ライブBlu-ray『Miho Nakayama 38th Anniversary Concert -Trois-』として映像化)も印象深いですね。屋外のコンサートはあまり経験がなかったんですけど、夕暮れから夜になって、月が見えて。何よりファンの皆さんの温かさを実感できたのがよかったです」
世界的なシティポップの流行の影響もあり、80年代のヒット曲に再びスポットが当たっている。久々にツアーをおこなうことで、彼女自身も楽曲の素晴らしさを改めて実感したという。
「コンサートにもビックリするくらい若い女の子たちが来てくれて、熱心にウチワを振って応援してくれるんですよ。いろいろな年齢の方に聴いてもらえるのは嬉しいですし、私自身も改めて〈いい曲ばかりだな〉と思いました。たとえば『「Youʼre My Only Shininʼ Star』はもともとアルバム(『SUMMER BREEZE』)に入っていた曲で、私も大好きだったのでシングルにしたいですとお願いしたんです。当時は夜中までレコーディングしたり、朝まで歌詞を書くことも。大変なこともあったけど、一つ一つ丁寧に作ってきてよかったです」
2024年春におこなわれる全国ツアー『Miho Nakayama Concert Tour 2024 -Deux-』は、全21公演。ファイナル(6/21)は、東京・TACHIKAWA STAGE GARDENで開催される。
「前回のツアーで〈これ以上はない〉と思うところまでやり切りましたが、2024年のツアーはそれ以上のものをお見せしないといけないと思っています。前回は歌えなかった曲も聴いていただきたいし、ノスタルジーだけではない、今の自分もお伝えできたらいいなって」
2025年にはデビュー40周年を迎えるが、この先の音楽活動に対してはどんなビジョンを描いているのだろうか?
「コロナの時期も感じましたけど、この先、何があるかわからないじゃないですか。今の私の気持ちとしては、目の前のことに精一杯取り組みながら、とにかく続けていきたい。そのことしか考えていないですね」
プロフィール
中山美穂/なかやまみほ
'85年にシングル「C」でデビュー。音楽活動に加え、女優としても数多くの映画やドラマに出演。
公演情報
Miho Nakayama Concert Tour 2024 -Deux-
- 4/7(日)18:00 石川・金沢歌劇座
- 4/11(木)18:00 東京国際フォーラム ホールC
- 4/12(金)18:00 東京国際フォーラム ホールC
- 4/20(土)17:00 広島・三原市芸術文化センターポポロ
- 4/21(日)16:30 島根県民会館
- 4/27(土)17:00 なら100年会館 大ホール
- 4/29(月・祝)17:00 山口・周南市文化会館
- 5/4(土・祝)18:00 愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
- 5/5(日・祝)17:00 愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
- 5/11(土)18:00 静岡・沼津市民文化センター
- 5/12(日)18:00 大阪・南海浪切ホール
- 5/18(土)18:00 茨城・水戸市民会館 グロービスホール
- 5/19(日)17:00 千葉・君津市民文化ホール
- 5/25(土)18:00 川商ホール(鹿児島市民文化ホール)
- 6/1(土)17:30 青森・十和田市民文化センター
- 6/2(日)17:00 秋田・ほくしか鹿鳴ホール(大館市民文化会館)
- 6/7(金)18:00 福岡国際会議場メインホール
- 6/8(土)18:00 佐賀市文化会館
- 6/9(日)17:00 熊本城ホール
- 6/15(土)17:00 高知県立県民文化ホール オレンジホール
- 6/21(金)18:00 東京・TACHIKAWA STAGE GARDE
インタビュー・文/森朋之
構成/月刊ローチケ編集部 1月15日号より転載