【インタビュー】ももいろクローバーZ

 

ももいろクローバーZ

ももクロ新時代の幕開けを桃響導夢で目撃せよ

 

5月に結成10周年を迎えるももいろクローバーZ(以下ももクロ)が、10周年記念ライブの会場に選んだのは、東京ドーム(ももクロ流に表記すると『桃響導夢』)だった。

2016年にはすでにドームツアーを開催しており、北は札幌から南は博多まで、日本中のドームを巡ってきたが、なぜかツアーファイナルは西武ドーム(現・メットライフドーム)。その他にも国立競技場、日産スタジアム、味の素スタジアムと巨大な会場でのコンサートを成功させてきたももクロにとって、東京ドームだけが10年間の歴史の中で「空白地点」として取り残されてきた。

まさに10周年を祝う場でもあり、これからも連綿と続いていく長い歴史の新たなる「起点」として、ついに空白地点が埋まる、ということになる。

正式にグループとして始動する前から参加し、初代リーダーも務めた最年長の高城れには、10周年について、次のように語る。

「本当に続けてきてよかったです。たくさんの出会いと経験に、もう感謝しかありません。本当に10年前の自分に『これから、こういうことがあるよ。10周年には東京ドームでコンサートをやるんだよ』って教えてあげたいぐらい。そんなこと言っても、10年前の私は絶対に信じないと思うけど(笑)、それだけ濃い10年間だったなって思います」

無名時代から「紅白歌合戦出場と国立競技場でのコンサート」という2つの大きな目標を掲げてきたが、紅白は2012年に、国立競技場へも2014年に見事、到達。それ以降はリーダーの百田夏菜子が国立競技場の聖火台からファンに誓った「みんなに笑顔を届ける、という部分で天下を獲りたい」を旗頭に、歌手活動のみならず、映画や舞台への主演など幅広い活動を展開。昨年からは47都道府県を巡る『青春』ツアーを敢行中だ。

4月11日(水)には新曲「笑一笑~シャオイーシャオ! ~」がリリースされたばかり。これは現在公開中の『映画クレヨンしんちゃん 爆盛! カンフーボーイズ~拉麺大乱~』の主題歌となっており、ももクロもゲスト声優として映画に出演している。

「とてもほのぼのした楽曲です。MVもとにかく楽しい作品になっていて、いろんな方向から笑顔が溢れ出てきます。振り付けの中にも、映画で登場する『ぷにぷに拳』が使われていたり、衣装もカンフーを意識したものになっているので、映画と一緒に楽しんでほしいですね」

今年1月にメンバーが脱退。ここ7年間、5人体制で活動してきたももいろクローバーZは、4人で再始動することとなった。

それに伴い、これまでの歌とダンスを「4人バージョン」に現在、絶賛大改造中。長年、愛されてきた振り付けをダイナミックに作り直している楽曲もたくさんあるので、ずっと応援してきたファンにも、最近、ももクロの現場から離れがちだった人たちも、そして、ももクロ初心者の方たちにも、新鮮に映るパフォーマンスを4人は鋭意、ブラッシュアップしている真っ最中。つまり、東京ドーム公演は誰が見ても楽しめること間違いなし、なのである。

当初は5月23日(水)のみのワンナイト公演を予定していたのだが、ファンクラブの先行予約だけでチケットソールドアウト。チケットを入手できなかった人たちからの「どうしても一緒に10周年をお祝いしたい!」と熱烈な声に応えて、急遽、前日の5月22日(火)に異例の追加公演が決定。プロ野球のシーズン中ゆえなかなかスケジュールの調整が難しかったが、セットの設営やリハーサルの時間をやりくりして「奇跡の1日」が生みだされた。

近年、ももクロのライブチケットは一般の方には入手困難なプラチナチケットと化していたが、この電撃追加のおかげで、5月22日(火)の公演に関しては、ファンクラブ会員以外でも、ローソンチケットを通じて購入することが可能になった。今までも興味はあったけど、チケットが入手できなくて……という方には貴重なチャンスが巡ってきた。

「私たちの名前や曲を知らない人たちにも、ぜひ見に来てもらいたいです。一緒に10周年という記念日を素敵な“お祭り”にしましょう! 私たちはこれからもずーっと活動を続けていきたいと思うので、見たことがない方もこの機会にどうですか?」

10周年の向こう側にある、新たなる歴史。さぁ、桃響導夢で「歴史の目撃者」となれ!

 

プロフィール

モモイロクローバーゼット

'10年メジャーデビュー。百田夏菜子、玉井詩織、佐々木彩夏、高城れにの4人によるガールズユニット。

 

公演情報

 

ももいろクローバーZ 10th Anniversary The Diamond Four -in 桃響導夢-

 

5/22(火)18:30 東京ドーム

 

 

インタビュー・文/小島和宏

構成/月刊ローチケ編集部 4月15日号より転載