【インタビュー】三上ちさこ
「ここから行くよ!」13年ぶりの復活の凱歌
三上ちさこが久々の復活を果たす。バンドfra-foaのヴォーカリストとしてデビュー、その後ソロとして活躍していた彼女が、11月28日(水)に13年ぶりのフルアルバム『I AM Ready!』をリリース。プロデュースはSEKAI NO OWARIなど数々のアーティストを手掛けたCHRYSANTHEMUMBRIDGE・保本真吾氏だ。3年前の両者の出会いと意気投合が、物語の最初のきっかけになった。
「まずFacebookでメッセージが来たんですよ。その時にたまたまSEKAI NO OWARIの世界観にハマったのもあって、すごく驚いて。日産スタジアムのライブを観に行かせていただき、終わった後に楽屋でお会いして『今も音楽活動をやりたいと思ってますか?』と訊かれて、その場で『やりたいです!』と即答しました。私もああなりたいと思ったんですね。人に夢を与えたいって。同じ年代の人にも『今からでもやればできるんだ』って思ってもらえる象徴になりたい。それを自分の人生をかけて証明したいと思ったんです」
アルバムのリード曲「1004」はエレクトロ・サウンドを取り入れたハードでエネルギッシュなナンバー。迫力ある歌声が生々しく響く。
「ここから復活していくには、勝てる要素を研ぎ澄ませていかないといけない。心 が折れることなく、闇の中を、その先を見据えて突き進んでいくしかない。そういう意志の強さを表した曲だと思います」
バンドサウンドだけでなく「Let'sget the Party☆」のようなハッピーでダンサブルな曲も印象的だ。
「以前は拒絶感や破壊衝動みたいなものに駆られていたこともあったんですけど、今の私はとにかく音楽を通じて一つになりたい。それを自信を持って言えるようになったのが大きな成長です。あとは、強烈なエレクトリックな音をもっと入れたかった。それが今作で叶ったのも嬉しいです」
来年2月からはワンマンツアー『2019年ワンマンライブ・ツアー“IAM Ready! TOUR”』も開催。絶頂に上り詰める開放感に満ちたライブを、ぜひ体感してみてほしい。
「ようやくスタートラインに立った。ここから行くよ!という意思表示なんです。だから、みんなついてきてほしい。そういう気持ちです」
プロフィール
ミカミ チサコ
Rock系シンガー・ソングライター、ライブアーティスト。fra-foa 解散から13年ぶりとなる待望の復活フルアルバム『I AM Ready !』を、11/28(水)にリリース。
公演情報
2019年ワンマンライブ・ツアー“I AM Ready! TOUR”
'19/2/10(日)17:00 愛知・ell.FITS ALL
2/11(月・祝)17:00 大阪・梅田シャングリラ
2/23(土)17:00 宮城・HooK SENDAI
3/2(土)17:00 東京・下北沢GARDEN
インタビュー・文/柴那典
構成/月刊ローチケ編集部 11月15日号より転載