【インタビュー】MAGIC OF LiFE
ポジティブなオーラをまとった新作完成! 2月からは東名阪ツアーもスタート
美しきメロディーで物語を紡ぎ続けるMAGIC OF LiFEが新作『MAGIC』を完成させた。ミニアルバムというサイズながらもセルフタイトルに近しい冠をつけた。
高津戸 今を必死に生きなきゃいけないときだからこそ、論理的じゃないもの、非科学的なものが必要じゃないですか。覚悟の表れだと思われてもいいと、潔くこのタイトルにしましたね。
新作の特徴としては、ポジティブなオーラをまとっていることだろう。未来や明日を見据えること、愛情を確かめ合うことを切に願う曲ばかり。それはコロナ禍においてもバンドがまっすぐに前を見てきたことがそのまま反映されている。
高津戸 不思議と明るい曲が作りたいと思いました。それに霧が晴れたというか、本当に必要なものだけが見えたんですよ。
岡田 以前のようにスタジオでセッションというわけにはいかなかったけど、オンラインを通して気持ちを共有したり、想いを伝えたりもして。状況が変わったけど、ブレなかったんです。
山下 制限がある中でやれることはすべてできたと感じてますね。
渡辺 全体的にというよりも、1曲1曲と向き合って作っていったのに、ちゃんとバランスのいい作品に仕上がりました。
まず注目されるのは日常における1日も抱きしめるべき大切な存在だと歌う「記念日」だろう。彼ららしい温もりのあるバラードだ。
高津戸 このコロナ禍において、みんなきっと思ってたことだと感じてて。失って気づくこと、絶対に多いだろうし。僕らとしても一番伝えたいことなんです。
冒頭を飾る「陰日向」も安らぎを与えてくれる1曲。
山下 出来上がった新作を散歩しながらよく聴いてるんですけど、この曲はハッピーになれるし、気持ちを上げてくれるんですよね。
中盤に位置する「コーラ」は渡辺のアイデアからスタートしたエネルギッシュな仕上がり。小気味良い譜割りも耳に残る。
渡辺 ギリギリのラインを攻めながら、ウチらの中で最速の曲を作りたかったんです。で、ベースとリズムをノブ(高津戸)に投げたんですけど、そのやり取りも楽しかったし。
高津戸 速いけどいなたさはないし、ポップにできましたね。
身動きがとれない中でも配信ライブをおこなってきた彼ら。ライブは欠かせない存在だと語る。
高津戸 お客さんに来ていただく、絶対に楽しませる、ライブ1本1本が大切だと考えてたけど、今の方がその気持ちが強い。やっぱり、その環境に慣れちゃってたんですよね。皆さんの声で背中を押されるし、奮い立たせられる。生きる活力をライブでいただいてるなって。
岡田 絶対に必要ですね。ライブをやってきたことが財産になってますよ。
2月からは東名阪をまわるリリースツアーを開催。有観客形式としては約1年ぶりだ。
山下 演出だったり、視覚でも楽しめるようにとは考えてますね。
高津戸 (配信ライブと)気持ちとして違うのは、会いに行く感覚があるんです。皆さんの顔を見に行きたいなと。あとは、わからないことを一緒に共有しよう、というか。もちろん、いろんなことを考えてるんですけど、そこも含めて楽しめたらなと思ってますね。
プロフィール
マジックオブライフ
高津戸信幸(Vo.Gt)、山下拓実(Gt)、渡辺雄司(Ba)、岡田翔太朗(Dr)の4人組バンド。海外のファンも多く、国内外問わず各所で注目を集めている。
公演情報
MAGIC OF LiFE LIVE TOUR 2021 “MAGIC”
2/21(日)19:00 東京・渋谷クラブクアトロ
2/23(火・祝)19:00 大阪・梅田クラブクアトロ
3/7(日)19:00 名古屋クラブクアトロ
※公演が中止・延期になる可能性がございますので詳細は各公演の公式HPをご確認ください。
インタビュー・文/ヤコウリュウジ
構成/月刊ローチケ編集部 1月15日号より転載