【インタビュー】ぜんぶ君のせいだ。

2022/3/15(火)

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7人の個性を磨き上げたツアーを経て、いざホール公演へ

昨年11月にリリースしたぜんぶ君のせいだ。(ぜん君。)の6thアルバム『FlashBack NightMare』は、メインソングライターに加えて、丸山漠(a crowd of rebellion)やオキタユウキ(été)、みきとPやど~ぱみんといったバンドシーンからボカロPなど新たな作家陣を迎えた。まさに、万華鏡的なぜん君。の魅力を際立たせるのはもちろん、7人の新たな表現の可能性も切り開いたアルバムだ。この『FlashBack NightMare』の曲をセットリストに組み込んだ2月の全国ツアー「seventh sense tour」は、ぜん君。の新境地を見せるステージとなった。

甘福氐喑「大人っぽさが増えた感じがします。『Pistil』や『MONSTER』など、歌詞や曲調が大人な曲がセトリに加わることで、かっこいいやエモいだけでもないし、楽しいだけでもない。新しい雰囲気が出ていると思います」

征之丞十五時「一方で『ものの恋あはれ』は、アルバム発売前からライブで披露していて、発売からまだそんなに経っていない状態でも、こんなにも一緒に踊ってくれるんだ!?っていうくらい、みんなに定着した曲になっていて。一体感が生まれる曲に育っているのが嬉しい」

雫ふふ「アルバムの最後の曲『落書きキセキ』は、会場ごとに雰囲気が変わって面白いですね。タイトルにちなんで、7人で一文字ずつつないでひとつの単語を作り上げるパートがあるんですけど、ツアーが進むにつれて成功率が上がってきているので。以心伝心できているなって気がします」

このツアーでは前半の東名阪3会場で無料公演を行なった。より多くの人に今のぜん君。を見てもらいたい。その自信を持って挑むと同時に、先を見据えたステージングも意識した。

もとちか襲「無料公演が大きなハコが多かったので、ステージの使い方にしてもライブハウスとは違って、より立ち位置とかを考えることも多かったので。いろんなことを考えながらできた」

个喆「以前のツアーではステージが広くなった分、体力がもたなくて、がむしゃらに全力でやったけれど悔しい部分もあったんです。今もまだまだだなと思うところもありますけど。以前より、落ち着いて配分ができたかなと思っています」

現7人の新体制となってからの約1年間で47都道府県ツアーを2度行なっている。濃い時間を過ごして得た結束力と、それゆえに掴んだ自由な創造性がアルバム『FlashBack NightMare』やその後のツアーにつながった。3月にはさらに遊び心にあふれた新曲「浪漫事変」もリリースとなる。

メイユイメイ「Tom-H@ckさんが作曲してくださった曲で、メイは『けいおん!』とかアニメをずっと見てきて、Tom-H@ckさんの曲が大好きだったので本当に嬉しくて。自分も柄にもなく飛び跳ねてしまうくらい、めっちゃキラキラしたかわいい曲なので。ライブで楽しんでほしいです」

4月3日にはTOKYO DOME CITY HALLでのワンマン「絵空事現」が開催される。加速度的に進化を遂げるぜん君。にとって、大事なステージになりそうだ。

如月愛海「7人で初めての会場なのはもちろん、私がぜん君。として活動してきて7年で初めての会場でもあるんです。 “7人で”新しい場所に行けることが、個人的に本当に嬉しくて。とくに『FlashBack NightMare』は大きな舞台を意識した振付で、映える曲が多いので楽しんでほしいし、そこで新たな発表もしたいと思っているんです。その発表に恥じないライブをしたいです」

 

プロフィール

ゼンブキミノセイダ。

病みかわいいをコンセプトとした7人組ユニット。2015年結成。

公演情報

単独LIVE~絵空事現~

  • 4/3(日) 17:30 TOKYO DOME CITY HALL

インタビュー・文/吉羽さおり
Photo/中田智章
構成/月刊ローチケ編集部 3月15日号より転載

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