【インタビュー】KALMA

2024/4/15(月)

KALMA

成長を加速させる対バンチャレンジャーツアーを開催

2月に、60’Sロックの甘美さ、懐かしさを湛えたギターサウンドで、新しい日々へと踏み出す人を祝福する新曲「Oh Baby」をリリースした、3ピース・ロックバンドKALMA。春の香りを知らせるこの曲とともに、対バンツアー『チャレンジャーツアー2024~春風~』の開催が発表された。5月8日から6月27日の地元・北海道まで全15公演をまわるツアーでは、KEYTALKやヤバイTシャツ屋さんなどの先輩バンドから、同世代の炙りなタウンやOCEANSなどを迎えうつ。

畑山「昨年のチャレンジャーツアーでは同世代のバンドがメインで、なおかつこのバンドにはライブで負けたくないなという思いがありました。今年は、もちろん当日になれば勝ち負け意識していいライブをするんですけど、ここに勝ちたいというよりは、“このバンドと一緒に1日を作ってみたい”バンドを誘っているんです。ヤバTやKEYTALKは自分たちが高校生の頃からずっとロックシーンの最前線にいて、学祭でカバーもしていたので、自分たちのツアーに呼べるのは大きい。ヤバTは同じ3ピースの大先輩でもあるので、勉強になる部分もあると思っています」

昨年10月にリリースしたミニ・アルバム『ムソウ』と、作品を携えた全国ワンマンツアーはバンドにとって実りあるものだったと振り返る。

畑山『ムソウ』は、KALMAというバンドが今やりたいことが明確に出たアルバムで。これまでは結構、僕がイメージした通りに仕上がる曲が多かったんですけど、そこがいい意味でイメージ通りではないものになったり、セッションで作る曲も増えたことは、バンドとしての成長だったのかな」

斉藤「いちばん、3人でちゃんと話し合って時間をかけて作ったという印象で。3人それぞれのアイディアや知識を使って、楽曲をよくしていくという制作だったんですよね」

金田「とにかく、よりよくしようという思いが強かったので。だからこそツアーをしていても、アルバムのどの曲も叩いていて楽しかったんですよね。どのライブも勢いがあったしね」

畑山「マスクなしのお客さんの顔が見えたり、ダイブやモッシュも起きて。憧れていたライブになっている感もあったかな。以前は、ツアーが徐々に盛り上がっていく感覚だったんですけど、『ムソウ』のツアーは1公演目からお客さんも熱くて。その勢いがどんどん増していったんです」

3rdミニ・アルバム『NO BORDER』(2022年)は一発勝負のアナログレコーディングで、3人の放つ怒涛のエネルギーやヒリついた感情をも臨場感たっぷりに封じ込めた。続く『ムソウ』は、ディテールにもこだわり、KALMAの曲の良さをより磨き上げるレコーディングとなった。2000年生まれの若き3人だが、「さまざまな手法でのレコーディングは、他の同世代とはまた違ったバンドの経験値になっている」(斉藤)とも語る。手応えを感じる時間を体感したからこそ、さらに貪欲に新たな挑戦や、吸収をしたいという思いが募っているようだ。5月からのチャレンジャーツアーもまた、バンドの栄養となっていきそうだ。

畑山「今年はさらに曲をたくさん出したいと思っていて。ただ、“今これが書きたい”というものはないんです。書きたいことがないと思えば思うほど、これまで歌にしてなかった日常の些細なところを観察したり、メモをしているのが面白くて。そういうものが曲になっていくのかな」

 

プロフィール

KALMA /かるま

’20年3月メジャーデビュー。全員が’00年生まれの3人組ロックバンド。メンバーは畑山悠月(Vo.&Gt.)、斉藤陸斗(Ba.)、金田竜也(Dr.)。

公演情報

KALMA チャレンジャーツアー2024 ~春風~

  • 5/8(水) 兵庫・太陽と虎
  • 5/10(金) 大阪・UMEDA CLUB QUATTRO
  • 5/11(土) 岡山・CRAZYMAMA 2nd Room
  • 5/14(火) 広島・SECOND CRUTCH
  • 5/17(金) 宮城・仙台darwin
  • 5/22(水) 福岡・LIVE HOUSE Queblick
  • 5/24(金) 鹿児島・SRホール
  • 5/25(土) 熊本・B.9 V2
  • 6/7(金) 愛知・NAGOYA CLUB QUATTRO
  • 6/9(日) 愛媛・松山サロンキティ
  • 6/12(水) 東京・LIQUIDROOM
  • 6/20(木) 群馬・SUNBURST
  • 6/22(土) 新潟・GOLDEN PIGS RED STAGE
  • 6/25(火) 北海道・札幌PENNY LANE 24
  • 6/27(木) 北海道・帯広MEGA STONE
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    [GUEST]

    【兵庫】the奥歯's 【大阪】アルステイク 【岡山】炙りなタウン 【広島】カネヨリマサル 
    【宮城】TENDOUJI 【福岡・鹿児島・熊本】THE BOYS&GIRLS、明るい赤ちゃん 
    【愛知】KEYTALK 【愛媛】LONGMAN 【東京】ヤバイTシャツ屋さん 
    【群馬・新潟】OCEANS 【札幌・帯広】ねぐせ。

インタビュー・文/吉羽さおり
Photo/阿部卓功
構成/月刊ローチケ編集部 4月15日号より転載

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