【インタビュー】KALMA
2023/8/15(火)

会場中でシンガロングを巻き起こす、
2023年最高のツアーへ
畑山悠月「やりたかったツアーを、ちゃんと自分たちの意思でできているなと思う」
5月にスタートした対バンツアー「チャレンジャーツアー2023~初夏~」の手応えを語ってくれたのは、北海道出身のロックバンド、KALMA。メジャーデビューがコロナ禍だったがゆえに、本来の“ライブ”を取り戻す意味もあったが、それ以上にどのライブハウスで、どのバンドとやるか、KALMAがどういうバンドでありたいかを提示するツアーになったという。その予兆は、全曲アナログレコーディングを行った昨年の3rdミニ・アルバム『NO BORDER』にも表れていた。
畑山「こういうふうに届けたいとか、エンジニアさんはこの人で、音の仕上がりはこうしたいと制作前からしっかり話をして挑めた。最近は曲を作ってすぐにレコーディングみたいなことが多かったんです。メジャーでやっていくにはそれが普通なのかなと思っていたけど、でも作ってすぐ録っても3人のグルーヴが生まれないし。『NO BORDER』では、ライブやスタジオを重ねた上でレコーディングしたので。アルバムを聴けば、KALMAはこういうバンドで、こういうライブをするっていうのが伝わる作品になったと思います」
今年23歳だが、キャリアは8年になる。高校1年生で結成し、その頃から札幌のライブハウスに出演し、東京や大阪にも遠征した。“自分たちでストーリーを作っていきたかった”とライブハウスという場で泥臭く成長を遂げてきた。20代となってお酒も嗜むようになると、さらにバンドについて音楽について深く話をすることが増えた。
斉藤陸斗「腹を割って、必要だと思ったことは言うようになったし。自分で気付くでしょうってことは、別に言わないしという感じですけどね。3人とも大人になったんじゃないですかね(笑)」
この飾らない等身大の思いが曲に映る。心境や状況が変化する10代から20代へという心模様をリアルな3人の音と、パンチラインだらけのリアルな言葉で綴るロック。青春期のいびつさをキャッチーにした音楽は同世代の心を射抜き、TikTok等でのヒットを生み、リスナーをライブハウスに足を運ばせ大合唱を巻き起こすエネルギーを放つ。ツアーが好調のなか、次なる一手も制作中だ。
金田竜也「順調といえば順調なんですけど。今、8曲くらいあるんですけど、歌詞が完成しているのは2曲くらいと今までにない感じでもあって」
畑山「歌いたいメロディはたくさんあるんですけど、歌いたい歌詞がなくて(笑)。かと言って、無理にひねり出すのは嫌なんです。周りが納得しても自分が納得できなくて、いろんな方向に迷惑をかけている状況だけど。でも、これをライブでやったら盛り上がるだろうなと曲を書いています」
“大事なのは結果じゃなくて過程”と語る畑山ゆえ、現在進行形で進化を続けるKALMAを、どう描いていくのか期待したい。作品を引っさげてのワンマンツアーもまた楽しみにしていてほしい。
金田「声出しなどが解禁になって。お客さんの熱が今までよりもダイレクトに伝わる今の状況は、やっぱりモチベーションが上がるんですよね」
斉藤「今年頭のワンマンの時はいろんな制約があったんです。今の状況でワンマンができるのはKALMAとして初なので、どうなるんだろうと」
畑山「だからこそ体調管理をしっかりして。お客さんにとって楽しみな1日がなくなってしまうのは悲しいから、延期や中止なしで完走したい」
プロフィール
KALMA/かるま
北海道出身。メンバー全員が2000年生まれの3人組ロックバンド。'20年3月にメジャーデビュー。
公演情報
KALMA one man tour 2023~2024「ムソウニナラス」
インタビュー・文/吉羽さおり
Photo/岡田晃奈
構成/月刊ローチケ編集部 8月15日号より転載