【インタビュー】INSPi
アカペラで重ねた17年を彩る粋でいなせなツアー開催!
2年前の15周年記念コンサートのタイトルは『15(いご)ヨロシク』で16周年が『16(いろ)っぽいネ☆』。そして今年は『17(いな)せだネ☆』と銘打ち、楽器レスな直球勝負の音楽であるアカペラでそれを体現する。17周年を記念するツアーについて杉田篤史、奥村伸二、渡邊崇文、吉田圭介に話を聞かせてもらった。
「自分たちでいなせだと思う半分、いなせな男になりたい願望が半分ってとこですかね」と語るのは杉田。奥村が1年間の休養に入った昨年7月からは「ドミソを鳴らすのに、1人いないと和音ひとつも出せない」(吉田)状況だったが、それを乗り越えてきた。
奥村 1年間離れてみて、INSPiって面白いなと改めて感じましたね。想像していた以上の盛り上がりだったりステージ上の起伏が生まれたりで、すげえ人たちだなって。
奥村の経験と思いを全員で共有することにより、ネガティブな事態をいい方向にひっくり返せるパワーを生み出せたという。そしてそれは、キャリアを重ねてきたバンドならではの懐の深さにもつながった。
渡邉 受け入れる心の余裕をみんなが持てるようになったんでしょうね。若い頃だったら自分と違う考えに対して矯正しようとか、こう思ってほしいと押しつけるのが『それもいいじゃん』と思えるようになりました。
吉田 音楽ってそんなに構えなくてもいいなというスタンスが自分の中に生まれて、オールOKみたいな気持ちになれました。それで伸二が戻ってきて、5人が6人になった瞬間の“これだ!感”が強烈だったんです。たぶん、今が一番みんなイキイキしていると思う。
奥村 (ステージに)戻ってきたとき、観客の皆さんが変わっていないことや、6人の変わらない強さに安心しました。
夏のツアーではセットリストの1/3しか歌えなかった奥村も、17周年コンサートではフルでステージに立つ。
杉田 先日、行ってきたミクロネシアは人の手が入っていない部分がいっぱいある国で、豊かな暮らしに映った。それは調和しているからなんです。ハーモニーをテーマに17年になりますけど、ハーモニーしているのって本当に幸せなことなんだなと。もっといいハーモニーを日本でも奏でたい。周りの人との調和を感じて生きていけば、世の中の幸せの総量が増えるはずですから。
プロフィール
インスピ
杉田篤史、北剛彦、大倉智之、奥村伸二、渡邊崇文、吉田圭介の6人組アカペラグループ。'05年2月より日立製作所CMソング「この木なんの木」を2代目シンガーとして担当。
公演情報
INSPi 17周年記念コンサート「17(いな)せだネ☆」
12/8(土)14:30 表参道GROUND
12/8(土)18:30 表参道GROUND
12/9(日)13:00 神戸煉瓦倉庫K-wave
12/9(日)17:00 神戸煉瓦倉庫K-wave
12/15(土)14:00 愛知・CLUB SARU
12/15(土)18:00 愛知・CLUB SARU
インタビュー・文/鈴木健.txt
構成/月刊ローチケ編集部 11月15日号より転載