【インタビュー】HY

2025/10/15(水)

25周年を超えて30周年への始まり！

たくさんの喜びと楽しみと、時には悲しみや切なさを共有しながら、ファンと共に歩んだ栄光の25年。沖縄を代表するバンド・HYの結成25周年を記念する『HY 25th Anniversary BEST!! Kary TOUR 2024-2025』が、およそ1年かけて全44公演を完走し、9月の沖縄公演でファイナルを迎えた。

新里英之(左)、名嘉俊(右)

新里英之「ここまで来られたのもファンの皆さんのおかげだなと思っています。みんなから“おめでとう”という言葉をたくさんいただいて、すごく感動するものがありました。その上で、僕たちだけがおめでとうじゃなくて、来てくれたみんなもこの日を迎えられるのは頑張ってきた証だから、“みんなもおめでとう”ということで、どの会場もめっちゃハッピーな感じになりました」

仲宗根泉「今回は、みんなが聴きたいバラードを多めに選曲しました。自分たちが“こういうふうに見せたい”というよりは、“みんなが聴きたいものはこれだよね”というところに寄せたほうがいいんじゃないか？と思ったので。笑えて、涙するところもあって、“HYのライブってこんなに楽しいんだ”というものが、もっと多くの人に届いてほしいなと思います」

許田信介「たくさんのパワーをいただいて、すごくいいツアーになりました。ファンクラブ限定のMEET&GREETとかもあったんですけど、ファンの皆さんのおかげで自分たちは音楽を続けることができているんだなと再確認して、ありがたいことだなと思いました」

25年の間にファン層はぐっと広がり、今や二世代、三世代がライブに訪れることも当たり前。今年は代表曲「366日」を元にした映画『366日』がヒットするなど、HYのメッセージは時代を超えて受け継がれている。

許田信介(左)、仲宗根泉(右)

名嘉俊「最近よく言われるのが“青春でした”という言葉で、青春は変えられないし、その時聴いた楽曲は一生なんですよね。20周年の時ぐらいまでは“昔よく聴いてました”“懐かしいです”と言われるのが悔しかったんですけど、誰かの青春に自分たちの楽曲がずっと残ると考えると、自分たちはすごいことをしてきたんだなと思うようになってきたのが、20周年と25周年の違いです」

そして楽しい時間はまだ終わらない。アニバーサリーの締めくくりに、2026年2月23日に、東京ガーデンシアターで「HY 25th Anniversary『BEST!! Special TIME TRIP』」が開催決定。25周年を超えて30周年へ、前進を続ける4人の思いを、会場で受け止めよう。

名嘉「ツアーはベストアルバム『LOVE STORY ～HY BEST～』（2024年）を基準にやったんですけど、それ以前の曲も加えて“ベスト・オブ・ベスト”な感じになるんじゃないかな？と思っています。新曲とかもやれたらいいですね」

新里「“25周年ありがとう”と“僕たちは30周年に向けて行くよ”というものを見せれたらいいなと思うし、新しいパワフルな、みんながHYを応援していきたいなと思えるようなライブをしたいです」

許田「25周年の終わりであり、30周年に向けての始まりのライブでもあるので、47都道府県からもぜひ来てほしいです。HYらしいライブができたらいいなと思います」

仲宗根「1回しかないライブなので、行かなかった人が後悔するぐらいの演出もいろいろ考えています。私たちがやっていてもHYらしいし、お客さんが聴いても“HYの曲ってめっちゃいい”“この曲知らなかったけど好きになった”とか、言ってもらえるようなライブにしたいと思います。一球入魂で、皆さんが聴きたい曲をいろいろ詰め込もうと思っています」