【インタビュー】Official髭男dism
ポップスをアップデートする噂の4人が武道館へ!
ブラックミュージックを基盤に現代のJ-POPへ昇華した中毒性の高いグルーヴとメロディを持ち、思わず「これ誰の曲?」とアーティストも注目するセンスを持つOfficial髭男dism。10代からミドルエイジまで楽しめるライブも魅力で、昨年から今年にかけてNHKホールを含む2万人を動員するツアーも成功。
藤原 去年は一つ階段をぐんと上れた自覚はあります。それはライブの動員やCDセールスのみの話ではなく、4人としての音楽性をより一段階昇華できたように思いますね。
そんなヒゲダン。先日、新曲のプリプロで初めて合宿を敢行したのだそう。
楢崎 合宿となると、その場に楽器が豊富にあるから『こういうイメージで』って提案するとみんながいろんな音を出してくれて、自分が想像してたものよりももっと大きいものが返ってくるんですよね。そこはやっぱりバンドだなと思いました。
メンバー全員が洋楽邦楽問わず音楽に対する愛情と造詣が深いこと、そして4人で他アーティストのライブを体験してきたことも、バンド感が強まった要因なのだという。
小笹 去年、サマソニに出演したとき、みんな楽しみにしていたチャンス・ザ・ラッパーを見て、そのゴスペル感みたいなものを『Stand by You』で取り入れたりもして。それが狙い以上にお客さんに届いて、サビを歌ったりクラップしてくれたり。すごいアンセムに育ってくれたなぁと思うんです。
幅広い世代が音楽で繋がり、笑顔になれるのが彼らのライブの魅力だ。
松浦 家族連れが多くて、僕が一番嬉しくなるのが、お母さんがお子さんと一緒に踊っているのを見るとすごいハッピーになれるんですよね。あれはご褒美です。
ドラマ版に続いて、映画『コンフィデンスマンJP』でも主題歌を担当。新曲「Pretender」を書き下ろし、こちらにも期待が集まる中、7月8日(月)におこなわれる初の日本武道館公演を含むワンマンツアーで全国を奔走する。
藤原 地方から出てきたバンドとしては武道館に立てるっていうのは光栄なことではあるんですけど、どこでライブをするかよりも、どんなライブをするかを大事にしていきたい。そういう意味では、ここにいけたらOKっていう限界を作らないつもりでいます。
プロフィール
オフィシャルヒゲダンディズム
藤原聡(Vo/Pf)、小笹大輔(Gt)、楢崎誠(Ba/Sax)、松浦匡希(Drs)からなる山陰発ピアノPOPバンド。愛称は「ヒゲダン」。
公演情報
Official髭男dism one-man tour 2019 追加公演
7/8(月)19:00 東京・日本武道
ROCK AX Vol.2
4/18(木)19:00 TOKYO DOME CITY HALL
インタビュー・文/石角友香
写真/TAKAHIRO TAKINAMI
構成/月刊ローチケ編集部 4月15日号より転載