【インタビュー】climbgrow
やりたいことを貫き通すのがロックンロール
荒々しい歌声と強靭なグルーヴが絡み合いながらも、ポストロックやラップ調のアプローチもあり、いわゆるロックンロールバンドとは一線を画すサウンドを構築するclimbgrow。何かに寄せるというより、自分たちの主張を強く打ち出した結果、生まれたモノだという。
杉野 みんなが気にするようなことを気にせず、やりたいことを貫き通すのがロックンロールやと思ってますね。
立澤 自分たちの武器は、攻撃的な声、強烈かつ繊細なギターフレーズ、それに伴うテクニカルなベースとドラム。様々なジャンルが入り混じってもすべてclimbgrowになるのが強み。
近藤 いろんなニュアンスを入れていきたいんです。杉野の声で合わせると何をやってもclimbgrowとしてまとまるので楽しいです。
谷口 各々、聴いてきたり影響を受けた音楽が違うので、そこがハマったときは他のバンドにはないclimbgrowらしい色が出て最強な曲が生まれるんです。そこが強みだと思ってますね。
今年2月には立澤が加入し、新体制となった彼ら。コーラスが加わる曲が増えたこともあり、より鮮やかな色味が出てきた。
谷口 もともと、対バンしていて仲が良かったのですぐに連絡をしたんです。新しいグルーヴが生まれているので今後も楽しみです。
近藤 立澤はメタル好きな、いわゆるメタラーなので、縦のビートに強いんです。それに、人見知りな僕たちに代わって、外交担当的な位置になってくれればと。
バンドの勢いを象徴するように、5月20日(水)にはメジャー1stアルバム『CULTURE』をリリース。近年、フェスや大規模なサーキットイベントにも参加してきたが、さらに活動のフィールドが広がっていくだろう。
近藤 メジャーへ行ったからといって、何かが変わるようなことはないのですが、メジャーという響きに背筋がピンとなるというか、単純に練習量が増えました(笑)
作品としても、これまでの流れを汲みながら、変化を恐れることなく、より前へ打って出る意欲作だ。
近藤 立澤の加入もあり、新しいアプローチをすることができました。コーラスを入れたり、速いテンポの激しい曲調もできるようになった。聴いていて楽しい作品になったと思ってます。
杉野 新しいclimbgrowをビンビンに感じてもらえたら嬉しいですね。
また、彼らの大きな魅力のひとつがライブでのパフォーマンス。5月26日(火)の千葉公演を皮切りにリリースツアーがスタート。新型コロナウイルス感染拡大防止の為、多くのイベントが延期・中止されている中、改めてライブの存在を意識することにもなった。
立澤 ここまで深刻になるとは思っていなかったので驚きましたが、自分達に出来ることを最大限今もやっているので期待しててください。
谷口 当たり前のようにできていたことが幸せやなと思いました。新体制になって初のツアーでもあるし、伝説になるようなツアーにします。
近藤 毎回対バンが違うと新鮮な気持ちで出来るので嬉しいです。好きなバンドばっかり誘ってるので、見てやる気を出したいというのもあります。
杉野 結構ライブが飛んだんで、ずっとスタジオにこもって練習してます。蓄えて、よりヤバいバンドになっときます。
プロフィール
クライムグロー
杉野泰誠(Vo./Gt.)、近藤和嗣(Gt.)、立澤賢(Ba.)、谷口宗夢(Dr.)からなる4人組ロックバンド。2012年滋賀にて結成。
公演情報
“CULTURE” Release Tour
5/26(火)19:00 千葉LOOK
5/28(木)19:00 宮城・LIVE HOUSE enn 2nd
5/30(土)18:00 北海道・BESSIE HALL
6/2(火)19:00 兵庫・Music Zoo KOBE 太陽と虎
6/3(水)19:00 香川・高松DIME
6/9(火)19:00 KYOTO MUSE
6/13(土)18:00 静岡UMBER
6/14(日)18:00 水戸LIGHT HOUSE
6/20(土)18:00 滋賀B-FLAT
6/24(水)19:00 東京・渋谷クラブクアトロ
6/26(金)19:00 福岡LIVE HOUSE Queblick
6/27(土)18:00 大分・CLUB SPOT
7/2(木)19:00 愛知・名古屋クラブクアトロ
7/7(火)19:00 大阪・梅田クラブクアトロ
※公演が中止・延期になる可能性がございますので詳細は各公演の公式HPをご確認ください。
インタビュー・文/ヤコウリュウジ
構成/月刊ローチケ編集部 4月15日号より転載